【SS】暗黒街の顔 #毎週ショートショートnote
犯罪者が逃げ込む暗黒街。警察官もおいそれと入っていけない危険な区域があった。暗黒街には犯罪者たちを逃すために、指紋を消したり、顔を整形したり、銃弾の傷を手当てをしたりするとびっきり腕のいい医者がいた。医師免許はとうの昔に剥奪されていたが、腕は確かだった。多くの犯罪者はこの街に逃げ込みこの医者の元を訪れ、大金を払って整形をしてもらっていたのである。
次第に犯罪は増加していき、この暗黒街の医師は自分一人では対応できなくなってきたことを悟っていた。そこで医療用シリコンを使って顔に貼り付ける新しい顔を前もって作るという荒技に走った。ある意味顔の大量製造である。
出来上がった顔は24時間いつでも犯罪者の手に渡るような仕組みが必要だと考え、顔自動販売機を作った。現金による販売は危険だと考えた医者は、事前振り込みでの販売を徹底した。入金を確認後、QRコードを送信しそれを自動販売機にかざして顔を入手するという仕組みを作り上げた。
410文字
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 6月4日
お題 顔自動販売機
裏お題 名を自動販売鬼
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