【SS 12月20日】道路交通法施行記念日
【今日は何の日ショートショート】- 道路交通法施行記念日
交付されたのは1960年6月25日、そして道路交通取締法が廃止され、施行されたのが同年12月20日である。道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図ることが目的として制定された。略称は道交法と呼ばれる。
施行後は時代の流れに合わせ、さまざまな改正が実施されてきた。記憶に鮮明なのは優良運転者は免許の有効期間がそれまでの一律3年だったのが5年に延長されたことではないだろうか。いわゆるゴールド免許である。その後は、飲酒運転に対する強化や昨今では煽り運転に対する厳罰化などが追加されている。
【SS】主旨あってますか?
交通違反は誰でも悪いことだと思っている。そして危険な行為は実施してはならないことも免許を取得しているものは当然のように知っているものだろう。ただ、中には意図的に暴走行為を働いたり、自分の感情を抑えきれず危険運転に走ってしまうドライバーもいるのは事実である。だが、ここで取り上げたいのは、一般的な良識的なドライバーのことであることを前置きしておきたい。
とある街の住宅街の細い道の十字路があった。通常車はほとんど通っていない。ちょうど角のところまで家が建っているので交差する細い道が見づらい交差点である。もちろんカーブミラーも設置されているのでそれを確認してドライバーは道を横切ることになる。
当然のように道路上には「一時停止」と書かれた白い文字がある。しかし、その停止線の前で止まるとうまく交差する道の状況がわからない。もう少し前まで出ていかないと目視できないのだ。なので、ドライバーはゆっくりと確認しながら車を前進させる。どうやら、完全に停止しない車が多い場所らしく、パトカーは隠れて監視している。そして完全に一時停止していない車が十字路を横断してしまうと後ろからサイレンを鳴らして追いかけてくる。そして切符が切られる。
一時停止とはタイヤが完全に停止した状態にすることというのが道交法上の規定だ。なので、スピードメーターが動かないくらいの超がつくほどゆっくりと前進した場合でも一時停止違反になってしまうのである。かと思えば、止まる気配なく通過した場合も同じ一時停止違反だ。
もちろん、細かいところまで議論したいわけではないが、そもそも道交法というのは「防止」を目的としているはずなのだ。であれば、未然に防ぐことに力を入れるべきなのではないかと思ってしまう。今では違反するのを見て待って捕まえることに重きが置かれているようにも感じるときがある。明らかに誰が見ても危険だと思った場合は別だが。
ここで一つの仮定を立ててみたい。パトカーが待機して一時停止の違反を取り締まっていた場合に、車が一時停止せずに交差点で衝突事故を起こしてしまったと仮定する。一時停止を見張っていたパトカーはタイヤがよく見える位置にいたわけなので、対象の車から見れば交差する道の右側に止まっていたことになる。とすれば、パトカーからは正面から交差点に近づいてくる車が確認できたはずなのだ。道交法の趣旨からすれば、事故の未然防止をしなければならないので先に警告をすべき状態がそこには存在したと考えられないのだろうか?
そうだとすると、その場合は警告するためにパトカーは先に動き出し注意するが、正面からの車が確認されない場合は黙って一時停止違反を犯す行為を待っているということになるのかもしれない。切符を切られるのは後者だけかもしれない。いずれにしてもドライバーからすればモヤモヤ感が残ってしまう。
警察官曰く「一時停止はタイヤが完全に止まった状態」になることと定義されているため、それが守られたか守られていないかで切符を切る判断をしているだけであり、仮定の話は関係ないし、ゆっくり通過とかスピードを落とさずに通過も関係なく同じ違反として扱うということになる。
交通違反を取り締まる行為を批判するつもりはないが、一律に判断することが公平であり公正だと言えるのかどうかは個人的には疑問が残るところである。もっとも個別判断を入れてしまうと収拾できなくなる事態になってしまうということもわからなくはない。
了
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