1月28日 宇宙からの警告の日 【SS】警告を忘れた日
【今日は何の日】- 宇宙からの警告の日
思い出せば「ああ、そんなことがあった」という事故。アメリカが宇宙への投資を盛んに実施し、ロケットではなく再利用するためのスペースシャトルを作り、何度も宇宙へ飛び立った。しかし、1986年(昭和61年)のこの日だけは、違った。「チャレンジャー号」が打ち上げ後、わずか74秒で大爆発を起こし、乗務員7人全員が死亡する大惨事となってしまったのである。
事故の原因は右側の固体燃料補助ロケットの接続部分で、密閉用Oリングが発進時に破損したことから機体の分解が始まったらしい。世界中にテレビ中継されている最中の出来事であったため、世界中にひの悲惨さを中継してしまうことになった。
その後、小説家・大江健三郎(おおえ けんざぶろう)が著書『治療塔』(1990年、岩波書店)の中で、この事件を「宇宙意思からの警告」と表現したことからこの記念日が生まれたそうである。記念日にも背景が色々とあるものだ。
【SS】警告を忘れた日
宇宙人は数限りなく地球に飛来していた。そして、そのうちのほとんどは、人類に対しての警告だった。決して有効な関係を作りたいと思い宇宙の果てから来ていたわけではなかった。
エジプトのピラミッドは宇宙のバランスを保つことは重要だということに気づかせるため、天に向かって石を積み上げさせた。そう、積み上げ方は宇宙人によって伝授されたものだったのだ。その技術は重機のない時代に巨石を運んで積み上げるということを可能にしたのだ。
地上絵で有名なナスカ。ここに描かれている絵は地球に飛来する時の目標とするためと周りに人家がなく安全であるということを示すために宇宙人が残していったたもの。そして絵のなかには、解析すれば分かる「地球を持続可能な星にするようにとの警告」も入っていた。宇宙人としては、地球人がこの絵を見つけ、警告を読み取ってほしいとの思いも込められていた。だが、今では単なる観光資源となってしまった。
世界各地で突然現れたミステリーサークル。中には模倣して人間が作成したものもあるが、穀物を大切に扱って地球上で生きるために必要なものはここにあるという警告の意味が含まれる宇宙人からのメッセージだったのだ。しかし、面白半分で模倣する人間もいていつしか人々の記憶から忘れ去られてしまった。
各地で目撃される謎の飛行物体。もちろん現代ではドローンを使いそれっぽく見せている映像もあるかも知れないが、編隊を組んで移動している円盤の大半は宇宙からの監視部隊だ。地球上の汚染状態や気候変動などのデータを取得して地球の余命を計算しているのだ。
こうして、彼ら宇宙人は、人間による破壊工作で地球の寿命を短くすることを阻止しようとしていたのだった。なぜなら、地球が滅んでしまうと銀河系のバランスが崩壊し、周りの星雲にも影響を及ぼしてしまうからだ。宇宙の中で地球が最も過ちを起こしやすい「種」が支配していることを案じているのだ。
昔から続いている各地での戦争がそろそろ終息していってくれればいいと考えていた宇宙人は監視活動だけを継続し、追加のメッセージは残さなくなっていた。きっと人間は賢さも持っているので気づいてくれたのかも知れないと期待したのだ。
しかし、地球上から戦争や犯罪が無くなるどころか増加している状況を確認し、宇宙人は次のことを考えなければならないと覚悟を決め始めている。
地球がなくなって銀河系が崩壊した時の膨大なエネルギーの影響をかわすためにはどうすればいいのかということに注目し始め、宇宙人同士の協力体制が確立しつつある。お互いの星のテクノロジーを合わせることにより、星雲崩壊と共に起こる太陽消滅に伴う膨大なエネルギーをブラックホールを通して相殺してしまうことができそうだという目処が立ったのだ。
今後は地球に飛来する宇宙船は少なくなっていくだろう。地球人の誰かが、もう一度気づいて正しい方向に地球の未来を導いてほしいものだ。
賢い地球人よ、忘れてしまった警告をもう一度確認し、人類の存続ができる環境作りを成し遂げてくれ。
了
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