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いざ、ドリアン、実食レポ!

土曜日。3連休の初日。

「まずはドリアンの切り方を検索して・・・」と言った私に、
「もう調べてある」と長女。

さらに長女、

「ドリアンって、ケツが割れてからじゃないと、おいしくないんだって。」


それを聞いた私、

「半額だったから、もう割れてると思うな。」


果たして、長女主導の元、次女が小屋からドリアンを外に連れ出す。くさっ。


くさいけど、生ごみの匂いとは全然違う。

昨夜、車の中で異臭を放っていたのは、やはり腐ったココナッツのほうだったと確信する。ドリアン、無罪。それでもくさいけど。

家人は、家から出てこない。
「ぜったい食べない」と言っていた。

さて、ドリアン。

中身がどのようなものか、まったく想像がつかないので、どろりと流れてしまってもいいように側溝のふたの上に、まな板をセットする。

いいかんじに割れてる(と思う)。


トゲトゲは、とても固い。武器のよう。

包丁で切るときも、とても左手で押さえていられないので、軍手とタオルで押さえて切る。

ぱっかーん!


割った瞬間、辺りの空気が変わった。

くっさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ


ご近所さん、どうか家から出てこないでください。
お願いします。

ここからは、ドリアンの匂いの説明です。

あなたは、ダイビング用のボンベを背中にしょっています。
ボンベから出ているホースを、口ではなく、鼻にさします。
ボンベの中の気体がホースから出てきます。
その気体は、プロパンガスに匂いをつけるための原液。
空気で薄まっていない、
腐ったタマネギのような匂いが直接あなたの鼻腔を満たします。


ここからは、ドリアンの構造についてです。

ドリアンの構造は、およそ、みかんの親分「文旦」に近いです。
皮があって、ふわふわの白い部分があって、実が入っています。
りんごや桃とは違う、みかんタイプの果実と言えるでしょう。

可食部がとても少ない。

次女はこの時点で「食べてみたい!食べてみたい!」を連発。
真っ先に、自分だけ黄色い部分を口に入れる。素手で。

「おいしい!甘い!」

「あっ、手にドリアンがついちゃった。ちょっと家に戻って手を洗ってくるね!」

そりゃあ、手につくでしょうよ。

私と長女は、最後までむいてから食べることにした。
長女が「できるだけ手でむくといい」などと無茶を言ってくる。
トゲトゲ、さわれないんだってば。

そして、ドリアンは、むき身になった。

クリーム色が食べられる部分で、真ん中の白っぽいところは種です。
種が大きくて、可食部はほんのちょっとしかないように見えます。
しかし実そのものが大きいので、おなかいっぱいになるには十分です。

食べてみた。

「おぉ、おいしい!」



ここからは、味の説明です。

スプーンですくうと逃げてしまうほどの、
とろとろのカスタードプリンを想像してください。
甘く、クリーミーで、舌にまとわりつくような食感です。
甘さの中に、ほんの少し、
わかるかわからないかくらいの、わずかな塩味があります。
そこに、オーブンでまるごとじっくり焼いたタマネギのようなコク、コンソメにも似た、うま味が隠れています。
甘いけど、どこか料理っぽい、
例えるなら、コーンスープのような(でもちがう、コーンない)
ポタージュスープのような(ちが、もっと甘い)。
クリームブリュレのような(けっきょくこれが一番近い)。
とてもおいしいです。


私と長女はこの時、なぜかドリアンの臭さを感じなくなっており、
ただ、ただ「おいしい」「おいしい」と言いながら食べた。


半分くらい食べたところで、
家人と次女が家から出てきた。


玄関を出た瞬間、


「くっさ!」


「無理!」


ふたりとも、そう言って家に戻ってしまった。

次女など、真っ先に食べて「おいしい」って言っていたのに、
一度離れたら「無理」って。ひどくない?


嗅覚の疲労

今回の実験(?)で私は、とても大きな発見をした(ような気がする)。
ドリアンは、むき身をいきなり出されても、臭くて食べられないのではないだろうか。
私と長女は、ドリアンを解体するところからずっとその近くにいたため、嗅覚が麻痺し、食べる頃には匂いを感じなくなっていたのではないだろうか。

つまり、ドリアンを食べるためには、自ら解体すること、もしくは、目の前で解体してもらうことが重要なプロセスとなるのではないだろうか。


ドリアンの魅力を、お伝えできたでしょうか。
さて、ドリアンを食した私と長女はその後……


長くなったので、続きはまた。


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