アドレナリン
初めて「アドレナリン」という言葉を知ったのは、
『かってにシロクマ』という漫画だった。
主人公のシロクマがブチ切れるときに、
ジュワ
(アドレナリンが分泌される音)
という音がする。

今でも時々読み返す。名作。
以来、わたしも、
ムカッとしたり、
締め切りがいよいよ間近に迫っていたり、
急にスイッチが入ったりしたときに、
ジュワ
(アドレナリンが分泌される音)
っていう音が、
自分の中で聞こえるような気がする。
そんなときは、
ものすごく仕事がはかどる。
1日8時間×3~4日(もしかしたらもっと)
時間をかけても終わらなかった仕事が、
半日でできてしまう。
何日かけても出てこなかったアイディアが、
天から降るみたいに急に思いついて、
一気に書き上げる。
高揚感、
スピード感、
短時間でやり遂げた達成感、
他のものが目に入らない没入感。
頭の中で「エレキのツンドラ」🎶🎶が流れている。
(※『孤独のグルメ』で五郎さんが料理を食べる時の音楽です。)
快感とも、
幸福とも言えるかもしれない。
でも、これはまずいことでもある。
そうやって仕事をしてしまうと、
わたしはたいてい、ぐったりして、
何日か使い物にならなくなってしまう。
ぐだぐだとして
何も考えたくなくなる。
だから、
あの異常な速度を、
平常時の基準にしてはいけない。
そのエネルギーは、
過去の自分が蓄えたものではなく、
未来の自分から
前借りしているだけに過ぎないのだから。
わかってる。
わかってるんだ。
……わかってるんだけど。
やらなきゃいけないことが
溜まってるのに
ついダラダラしてしまうとき、
あー、アドレナリン売ってくんないかな
って思うわけなのです。
つまり、いま、だらっとしてる
ってことなんですけどね。
