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人は、自分で選んだことしか続けられない

人は、自分の意思で選んだことにだけ、本当の力を注ぐことができる。

これは、古代ギリシアの哲学者エピクテトスの考え方を、現代の言葉で短くまとめたものです。

エピクテトスとは

エピクテトスは、西暦50年ごろに生きたギリシアの哲学者です。マルクス・アウレリウスと同じストア派に属しますが、立場は正反対でした。

マルクス・アウレリウスがローマ皇帝だったのに対し、エピクテトスは元奴隷です。足に障害を負いながら、後に解放されて哲学を教える立場になりました。

自分ではどうにもできない条件を抱えて生きた人が、「何が自分のもので、何がそうでないか」を考え抜いた。そこにこの言葉の重みがあります。

この言葉は、何を教えているのか

この言葉は「やりたくないことはやらなくていい」という意味ではありません。そんなことが許される環境を、エピクテトス自身が一番持っていませんでした。

彼が区別しているのは、次の二つです。自分の権内にあるものと、そうでないもの。

仕事の内容、上司、給与、市場、他人の評価。これらは自分では決められません。一方で、その中で何をどう受け取るか、どこに力を入れるかは自分で選べます。

「やらされている」と思っている間、人は力を減らします。同じ作業でも、「自分がこれを選んだ」と言えるときだけ、人は全力を出せる。エピクテトスはそう見ていました。

現代では、どう使えるのか

仕事の多くは、自分で選んだものではありません。割り振られた業務、決められた期限、希望していない配属。「選んだことしか続けられない」なら、ほとんどの仕事は続かないことになります。

しかし、選べる層は必ずどこかに残っています。

やるかどうかは選べなくても、どの順番でやるかは選べる。内容を変えられなくても、どこを丁寧に仕上げるかは選べる。断れない依頼でも、どこまでを自分の責任にするかは選べる。

この「選べる部分」を自分で見つけて名前をつけると、同じ仕事が別のものに変わります。作業は変わらないのに、疲れ方が変わる。

今日の問い

いま「やらされている」と感じていることの中で、自分が選んでいる部分はどこだろうか。

ひとつでも見つかれば、その仕事は「やらされているもの」ではなくなります。

※冒頭の言葉はエピクテトスの考え方を現代語で短く要約したもので、逐語訳ではありません。

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#哲学 #エピクテトス #ストア派 #仕事 #名言

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