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トランスジェンダーは精神疾患ではない。メキシコ国立精神医学研究所(MNIP)もそうしている。イーロン・マスク氏とニューサム知事の対立激化

 トランスジェンダー問題で個人攻撃に発展

2025年12月13日 ロサンゼルス発米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事とテスラCEOのイーロン・マスク氏の間で、トランスジェンダー政策をめぐる論争が激化している。

ケニー小倉

ニューサム知事の報道室がマスク氏の疎遠なトランスジェンダーの子を巡る個人攻撃を投稿したことを受け、マスク氏が強く反論した形だ。発端は、マスク氏が設立した政治行動委員会「America PAC」が、ニューサム知事のインタビュー動画を投稿したことだった。動画の中でニューサム知事は、「トランスの子どもたちを支援したい。私はトランスのゴッドソン(名付け子)がいる。これまでで最も多くのトランス支援立法に署名した知事は私だ」と自らの実績を強調していた。これに対し、ニューサム知事の公式報道室アカウントは「正しい。私たちは残念に思うよ、イーロン。あなたの娘があなたを嫌っていることを」と投稿。

マスク氏のトランスジェンダーの子、ビビアン・ジェナ・ウィルソン氏(元ゼイビア・マスク)を指した個人攻撃だった。ウィルソン氏は2022年に法的に名前と性別を変更し、父親との関係を断絶している。マスク氏は即座に反撃。「あなたが言っているのは、私の息子ゼイビアのことだろう。彼はあなたが脆弱な子どもたちに押しつける悪のウオーク・マインド・ウイルスによる悲劇的な精神疾患にかかっている。私はゼイビアをとても愛しており、回復を願っている」と投稿。

さらに、「私の娘たちはアズール、エクサ(Yと呼ぶ)、アルカディアで、彼女たちは確かに私をとても愛してくれている」と付け加えた。マスク氏は以前から、自身の子のトランス移行を「ウオーク・マインド・ウイルス」の影響だと批判しており、カリフォルニア州のトランスジェンダー支援政策に強く反対している。

2024年には、学校が生徒の性別変更を親に通知せずに認める州法を「最後の決め手」と呼び、SpaceXやX(旧Twitter)の本社をテキサス州に移転した経緯もある。このやり取りは瞬く間に拡散され、共和党側からはニューサム知事への批判が相次いだ。テッド・クルーズ上院議員は「病的な野郎だ。ギャビン、子どものことから手を引け」と非難。

一方、民主党支持者からはマスク氏の表現がトランスコミュニティを傷つけるとして反発の声も上がっている。トランスジェンダー権利は米国で深刻な分断を生んでおり、ニューサム知事は自らを「最もプロ・トランスの知事」と位置づけているが、世論調査では女性スポーツへの参加などで反対意見が8割に上るケースも報告されている。

両者の対立は、2028年大統領選に向けた民主党内の動きや、トランプ政権との対抗軸としても注目を集めそうだ。マスク氏はトランプ大統領の支持者として影響力を強めており、今回の論争は政治的な文化戦争の新たな火種となりそうだ。(了)

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