<読書>白魔の檻
先日、拙作の「詩のようなもの」でもテーマとして
選んだのですが、やっと住む地区に
きんもくせいの香が漂ってまいりました。
例年より少し遅め?
きんもくせいも知っているのかな?
ここら辺、やたらと家の工事が多くて
ドタバタしていて
きんもくせいの香をたしなむゆとりの
空間ではなくなっていることを。
さて、読書の秋と言っても
年中、本とお友達なのですが。
久しぶりのしっかりとしたミステリー
しかも、クローズド・サークル
あの「禁忌の子」の第二弾
「白魔の檻」山口未桜著
「禁忌の子」でも活躍した
イケメンで探偵より頭がまわる
ロジカルな医師が謎を解く。
霧と有毒ガス、地震と予期せぬ事態に
見舞われた過疎地の病院で次々と起こる
殺人事件。
霧と有毒ガスと聞いただけで、
ミステリーじゃなくて、
ホラーなんじゃないかと思いながらも
読み進めていきます。
しかも、舞台は病院。
やはり、ホラーなんじゃないかと?
(ホラーはちょっと得意ではないので・・・)
でも、謎解きを進めていくうちに
もっともっと深い理由の元で
殺人が行われてしまったことが
だんだんと解き明かされていきます。
やりばのない怒り。
殺人を起こしてしまった犯人の
心情を少しでもわかってしまうと
どうしようもない気持ちが
それこそ、霧のように立ち込めて
悶々としてしまいました。
ミステリーなのに、今の日本における過疎地における
医療問題を確実に切り取って提示している
作品だと思いました。
人間の人生は多面体のようだと思う。幸せに見える人にも
必ず言えない何かがある
書くことを勉強していても、人間は多面体ということがよくテーマとして
出てきます。
もちろん、それは理解しているのですが、それを文で書くとなるとまた
難しい。
でも、多面体だからこそ、面白くもあり、美しくもあるのだと
深く感じるのです。
いつか、筆力があがって、人の多面体をうまく表現できるように
なれたらいいなぁと思っています。
久しぶりの手に汗握る、ミステリーでした。
秋の夜長にお勧めの一冊です。
~お読みいただきありがとうございました~
いいなと思ったら応援しよう!
応援はエネルギー!となります。いただいたチップはクリエターとしての質を高めるためにありがたく使わせていただきます。