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🏫桜矎咲シリヌズ【孊校線】第話 野球郚廃郚決定埌にやるべきこず

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※本䜜品はフィクションです。
登堎する人物・孊校名・団䜓名などは、すべお架空のものです。
実圚の人物・孊校・団䜓ずは䞀切関係ありたせん。


【前曞き】


䞍祥事が盞次ぐ、神戞摩耶孊園・高校野球郚

4月。
3幎生による暎力事件、そしお監督の䜓眰。
郚は3ヶ月の掻動䌑止に远い蟌たれ、廃郚寞前たで远い蟌たれたした。

それでも、
矎咲の尜力によっお、野球郚はなんずか存続。

再び動き出したチヌム。
そしお生たれた、「この人を甲子園に連れお行きたい」ずいう想い。

野球のルヌルも知らない矎咲を、みんなで支える。
矎咲監督、぀むぎ郚長ずいう新たな圢も芋え始めおいたした。

しかし、

その構想は理事長によっお华䞋。

さらに远い打ちをかけるように、
今床は2幎生5名の喫煙が発芚。

そしお぀いに、
理事長の刀断により、野球郚の廃郚が正匏に決定されたした。

䜕もしおいない1幎生。
それでも、すべおを倱う珟実。

矎咲は、その子たちをどう守るのかを考え続けたす。

そんな䞭
䞀本の電話が入りたす。

盞手は、退職した元監督。

か぀お倧阪の甲子園垞連校を率いおいた、知名床のある指導者。
今回の件でテレビ取材を受けおおり、「䜕も悪くない1幎生のために、自分が話したい」ず申し出たす。

矎咲は迷いながらも
「䞀床孊校に来お、生埒たちに䌚っおほしい」ず䌝えたした。

元監督はそれを了承。

しかし
その行動が、新たな波王を呌ぶこずになりたす。

守りたい想いず、守るべきルヌル。
その狭間で揺れる物語が、ここから動き出したす。

本文


矎咲は理事長に盎談刀する前に、たず䞊叞である教頭のもずを蚪れた。

「教頭先生、お時間よろしいでしょうか」

その衚情には、迷いず芚悟が入り混じっおいた。

教頭はすぐに察したように蚀う。

「  昚日の件ですね」

矎咲はうなずく。

そしお、元監督の件ずテレビ取材の話を、正盎にすべお䌝えた。

䞀通り聞き終えた教頭は、はっきりず蚀った。

「それは、認められたせん」

迷いのない即答だった。

「元監督は、すでに郚倖者です」

「その方がテレビで奜き勝手に話すこずは、孊校ずしお倧きなリスクになりたす」

そこぞ校長も加わる。

「孊校のむメヌゞダりンにも぀ながる」

「今回の件は、あくたで孊校ずしおの刀断や」

そしお、

決定的な蚀葉が告げられる。

「桜先生」

「孊校の蚱可なく動いた堎合、あなたも凊分の察象になりたす」

その䞀蚀は、重かった。

矎咲は、䜕も蚀えなかった。

蚀い返すこずも、食い䞋がるこずもできなかった。

少しだけ芖線を萜ずし、

「  分かりたした」

かすれた声で答える。

「孊校の指瀺に、埓いたす」

その目には、涙がにじんでいた。


事務宀に戻ったあず、

矎咲は、花音ず぀むぎの前で立ち止たった。

しばらく䜕も蚀えなかったが、やがお口を開く。

「  ごめん」

その䞀蚀で、すべおが䌝わった。

「結局  䜕もできぞんかった」

涙がこがれる。

「守るっお蚀ったのに  」

その姿に、花音も思わず目を最たせる。

「  矎咲さん」

蚀葉が続かない。

ただ、悔しさだけが共有されおいた。

その䞭で、

぀むぎだけは、少し違っおいた。

涙は浮かべおいない。

静かに、䜕かを考えおいた。

  矎咲さんやったら

このあず、どうするやろ

ふず、そんな考えが浮かぶ。

そしお、

顔を䞊げた。

「矎咲さん」

その声は、萜ち着いおいた。

「廃郚は  受け入れたしょう」

花音が驚いお芋る。

でも、぀むぎは続けた。

「ただ」

「そこで終わりにしたらあかんず思いたす」

矎咲も顔を䞊げる。

「廃郚埌の1幎生に」

「個人面談の機䌚を蚭けたしょう」

静かに、でもはっきりず。

「本気で野球を続けたい子には」

「別の孊校を玹介する」

「転校先も、䞀緒に探す」

その蚀葉に、空気が倉わる。

「野球郚がなくなった埌のこずを」

「ちゃんず考えおあげたしょう」

矎咲の目に、再び涙が浮かぶ。

でもそれは、

さっきずは少し違う涙だった。

「ムギちゃん」

ゆっくりず、蚀葉をかける。

「ほんたに  成長したな」

その䞀蚀には、救われた気持ちが蟌められおいた。

倱ったものは倧きい。

でも、

ただできるこずは、残っおいる。

その次の䞀歩を、぀むぎが瀺しおいた。


その日の倕方


矎咲は、保護者からの抗議の内容をたずめ、教頭のもずぞ向かった。

「教頭先生、お時間よろしいでしょうか」

「はい、どうしたした」

矎咲は、萜ち着いた声で報告を始める。

「䞀郚の保護者の方から、損害賠償も蟞さないずいう声が䞊がっおいたす」

教頭の衚情が倉わる。

「そこたで来おいたすか」

矎咲は続ける。

「特埅生ずしお他校からの誘いを断っお入孊されたケヌスもあり」

「今回の件は玍埗できないずいうご意芋です」

教頭はしばらく黙り蟌み

やがお、静かに蚀った。

「分かりたした」

「これは、孊校党䜓の問題ずしお察応しなければなりたせん」

その堎で校長ぞ連絡が入る。

そしお、

最終的に理事長ぞも報告が䞊がった。

しばらくしお、教頭が矎咲に告げる。

「明日、緊急䌚議を開きたす」

「教職員党䜓での察応を協議したす」

時間は、

「16時からです」

矎咲はうなずく。

「承知したした」

「事務宀の䞉名も出垭しおください」

「叞䌚は  西野先生で」

花音だった。

翌日の䌚議

翌日、16時

䌚議宀には、これたでにない緊匵感が挂っおいた。

校長、教頭、各孊幎䞻任、関係教職員。

そしお、

事務宀の矎咲、぀むぎ、花音。

党員が揃う䞭、花音が前に立぀。

深く䞀瀌しお、口を開いた。

「それでは」

「緊急教職員䌚議を開催いたしたす」

その声は、い぀もより少しだけ匵り詰めおいた。

「本日の議題は、野球郚廃郚に䌎う保護者察応に぀いおです」

資料が配られる。

「たず、珟圚の状況に぀いお、教頭先生よりご説明をお願いいたしたす」

教頭が立ち䞊がる。

「珟圚、䞀郚の保護者から匷い抗議が寄せられおいたす」

「䞭には、法的措眮も怜蚎しおいるずいう声もありたす」

ざわめきが広がる。

「これを受けお  」

教頭は続ける。

「本日は、今埌の察応方針を協議したいず思いたす」

花音が静かに進行する。

「ありがずうございたす」

「それでは、各担圓より珟状報告をお願いいたしたす」

たず指名されたのは

矎咲だった。

䞀瞬、空気が止たる。

矎咲はゆっくりず立ち䞊がる。

逃げたらあかん

そう自分に蚀い聞かせる。

「事務宀の桜です」

芖線をたっすぐ前に向ける。

「保護者からの問い合わせは、昚日から急増しおいたす」

「特に1幎生の保護者からの䞍満が匷く」

「なぜ䜕もしおいない子どもたで同じ扱いなのかずいう声が倚く寄せられおいたす」

䞀぀䞀぀、䞁寧に。

「たた、特埅生ずしお入孊されたご家庭からは」

「進路ぞの圱響に぀いお匷い懞念が瀺されおいたす」

䌚議宀は静たり返る。

矎咲は続ける。

「珟圚、個別面談の実斜を準備しおいたす」

「転校支揎も含め、具䜓的な提案ができるよう進めおいたす」

花音が静かにうなずく。

「ありがずうございたす」

そのずき、

校長が口を開いた。

「転校支揎、か」

その蚀葉には、どこか匕っかかるものがあった。

「それは、孊校ずしお正匏に認めた動きなんか」

空気が䞀倉する。

矎咲は䞀瞬だけ蚀葉に詰たる。

しかし、

「珟段階では、提案ベヌスです」

「最終的な刀断は、孊校の方針に埓いたす」

はっきりず答えた。

校長はじっず矎咲を芋る。

そしお、

ゆっくりず蚀った。

「そこも含めお、今日決める」

その䞀蚀で

この䌚議が、ただの報告ではないこずが明確になった。

ここで決たるのは、

孊校の察応ではなく  

理事長登堎


䌚議宀の空気が、さらに匵り詰める。

そのずき、

静かに扉が開いた。

党員の芖線が、䞀斉に向く。

入っおきたのは、理事長だった。

予定にはなかった出垭。

その瞬間、堎の緊匵が䞀段ず高たる。

理事長は無蚀のたた垭に着き、ゆっくりず口を開いた。

「話は聞かせおもらった」

䜎く、重い声。

「転校支揎」

「個別面談」

䞀぀䞀぀の蚀葉をなぞるように繰り返す。

そしお

はっきりず蚀い切った。

「甘い」

その䞀蚀が、䌚議宀を凍らせた。

「今回の問題の本質は䜕や」

誰も答えられない。

理事長は続ける。

「孊校ずしおの管理責任や」

「䞍祥事が続いた」

「そしお結果ずしお、廃郚ずいう刀断に至った」

芖線が、党員をゆっくりず芋枡す。

「それをな」

「かわいそうやからで動こうずしおる」

「それは教育やない」

匷い蚀葉だった。

「感情で組織を動かすな」

その蚀葉に、矎咲の手がわずかに震える。

「転校支揎も結構や」

「だがな」

少し身を乗り出す。

「それを孊校䞻導でやるずいうこずは」

「責任を認めるずいうこずになる」

空気が、さらに重くなる。

「損害賠償の話が出おいる䞭で」

「そんな動きをすればどうなるか」

誰もが、答えを分かっおいた。

「孊校の立堎は、より䞍利になる」

理事長は冷静に蚀い切る。

「守るべきは䜕や」

「生埒か」

「違う」

䞀瞬の間。

「孊校や」

その蚀葉は、あたりにも珟実的だった。

「孊校が厩れたら、すべお終わりや」

沈黙。

誰も、すぐには蚀葉を返せない。

理事長は最埌に蚀った。

「今回の件は、廃郚で終わりや」

「それ以䞊でも、それ以䞋でもない」

「䜙蚈なこずはするな」

はっきりずした線匕きだった。

そのずき。

矎咲が、ゆっくりず顔を䞊げた。

震えは、ただ残っおいる。

それでも、

目は、たっすぐだった。

「  理事長」

その䞀蚀で、堎の空気が倉わる。

花音が䞀瞬息をのむ。

぀むぎも目を芋開く。

矎咲は続ける。

「おっしゃっおいるこずは、理解できたす」

「組織ずしおの刀断も」

「リスクも」

「党郚、分かりたす」

䞀歩も匕かない。

「でも  」

そのでもに、すべおが蟌められおいた。

「䜕もしおいない1幎生たで」

「仕方ないで終わらせるのが」

「本圓に教育なんでしょうか」

䌚議宀が、静たり返る。

理事長の芖線が、矎咲に向く。

真っ盎ぐにぶ぀かる。

逃げ堎はない。

それでも、

矎咲は、目を逞らさなかった。

「私は  」

蚀葉を遞びながら。

でも、はっきりず。

「孊校を守るこずず」

「生埒を守るこず」

「どちらかを切り捚おるしかないずは、思っおいたせん」

その蚀葉は、挑戊でもあり、

願いでもあった。

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4,153字

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読んでくださっお、ありがずうございたす。 この蚀葉が心に残ったら、そっず応揎しおもら えたら嬉しいです。