NiziU "What if" 【MVストーリー解説/考察】 (니쥬「만약이라는 건 없어)」
観たい時に観れるように、動画を貼っておきます↓
【はじまり】
NiziUとなって、同じ家で一緒に暮らし始めた9人。

眠るマコの頬に、滴が落ちる。

目覚めたマコは家に異変(雲が発生)が起こっている事に気付き、アヤカとリマを起こす。

3人は雲の侵入を防ごうと、傘で対処を始める。

傘を集めていたアヤカは偶然、キッチンの換気扇から落ちてきた「砂時計の表紙の本」を発見する。
本を開くと「この家までの道の風景」が描かれている。
しかし、どの絵にも雲が立ちこめている事に違和感を覚えるアヤカ。
ページを捲ると、家からモクモクと煙が立ちのぼっている絵。家が火事になっているようにも見える。

かたや目の前では、どんどん煙が家に侵入してくる。その光景はまるで、本に描かれている絵が現実になっていくような……
「……え?これってまさか……!?」
アヤカは、この本を「予言の本」だと解釈した。

アヤカは急いで他のメンバー達を起こし、脱出を促す。各自必要な物を持ち、マヤは砂時計を持ち出す。


アヤカは「予言の本」をどうしようかと考える。火事の絵以降のページは白紙のようだ。逡巡した末、アヤカは結局この本も持っていく事にする。
9人全員で家を脱出した。
しかし脱出したものの、どうすれば良いか分からない9人。リーダーとして懸命に考えを巡らせるマコ。

その時、どこかの世界で砂時計が回された。

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砂時計の回転によって9人の時間が戻される。
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眠りから覚めるメンバー達。

目覚めてすぐに何かに気付く。
「……あれ?……過去に来てる……?」
続々とフロアに集まるメンバー達。

『やっぱそうだよ……これさっきの過去だよ!』
『そうだよね!え……じゃあ……』
『逃げなあかんで!』
『キャー!急げ〜っ!』
さっきと同じ出口から脱出する9人。
再び、先の見えない道を走り出す。

走る9人の背後で家が光り、何か異変が起きそうだ。

その時、どこかの世界でまた砂時計が回された。

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砂時計の回転によって9人の時間が戻される。
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三度、目を覚ましたメンバー達。

時間が戻っている事を既に理解している9人。
即座に準備し、迅速に家から脱出する。

その時、出ていくメンバー達をリオが引き留める。


リオの導きで、今回は前回と違う扉から脱出した9人。
すると、進んだ先でテントのある場所にたどり着く。そこには色々な物があり、ライトも綺麗に点灯した。新しくはなさそうだが、他にもまだまだ使える物ばかり。


ここを居場所にしようと決めた9人。
赤い糸を結び、力を合わせてテントを立て直す。



テントが完成し、自分達の居場所を創り上げた9人。安堵と達成感で抱きあい喜びあう。


嬉しさそのままに其々手にした楽器やおもちゃ。
即席のバンドLIVEで盛りあがる。
不安なんて吹き飛ばせる。
9人皆が笑顔なら。



……と、その時トラブルが起こる。
砂時計を持つマヤの手と、盛り上がるミイヒの手が衝突し、砂時計が地面に落ちる。


地面に落ちた砂時計は割れてしまった。
そして、その拍子で再び過去に戻ってしまう事に……。

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割れた砂時計と共に、再び過去に戻ってしまった9人。

……せっかく良い未来に行けたと思ったのに……。
家の中。
靄が充満する。
言い争うメンバー達。
マヤもミイヒも悪気は無かった。
2人とも楽しんでいただけなのに。
誰が悪いかという過去の事で争っている。

さっきまでの楽しかった今。
そこから過去に戻ってしまった今この瞬間。
今この瞬間からすると、さっきの今も既に過去。
過ぎてしまった事は戻せない。
砂時計が割れた今、それはもう本当に戻せない。
このままでは喧嘩別れになってしまいそうだ。
そうなってしまったら……もう戻せない。
過去の事で争う今。
その今が一秒毎に、そのまま未来になっていく。
そして一瞬で過ぎ去り、そのまま過去になっていく。
そうして過ぎ去った過去の事でまた争う今。
その今がまた未来になり、
そして一瞬で過去になり、
その延々の繰り返しが今。
これこそが最悪の今。
最悪の今に耐えられないニナ。

ニナは耐えきれず、自室に駆け込む。



ニナの枕の下にはアヤカが持ち出した「予言の本」。
実はそれは「ニナの思い出の絵日記」だった。
「家までの道の景色」
「皆で住み始めた家」
それはニナの思い出でもあり、皆の思い出でもある。
思い出を絵にして、大切にしてきたニナ。
ニナは思い出の温もりを頼って、日記を開く。

しかし、なんと煙は日記の中にまで入り込んでいた。
「皆で住み始めた家の絵」に煙が入り込み、まるで「火事になった家の絵」のように見える。この絵こそが、アヤカが見た「火事の予言の絵」。
大切な思い出まで侵食された悲しみで、ニナは日記に涙を落とす。
その時、どこかの世界で『僅かに』砂時計が回された。

ゆっくりと少しづつ回される砂時計。
時間もゆっくりと少しづつ戻っていく。
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時間が戻っている事に気付いたニナ。
しかし、この世界線の時間は一瞬しかない。
ニナは即座にキッチンへ行き、押し込むかのように急いで日記を換気扇へと置いた。【絵の中に侵入した煙を、換気扇が吸い出してくれる】と考えたからだ。

引き続き、時間は戻り続ける。
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時間がテントの世界線まで戻る。
アヤカも時間がゆっくり戻っている事に気付いている。
急いでテントにやってきたアヤカ。

アヤカは鞄から「予言の本=ニナの日記」を取り出す。

「きっと、あの『火事の予言』があるからこんな事になってるんだ。だからあの予言を破って未来を変えよう」
そう考えたアヤカは「火事の絵」を破る。

ニナがテントに入ってくる。
手帳を破っているのを発見したニナは手帳を取り返す。

「なんでニナの日記を持ってるの!?換気扇に置いたのに!そうしておけば、きっと煙は無くなったのに!きっと良い未来があったのに!ねぇ!なんでアヤカが持ってるの!?」
事実を知らないアヤカが答える。
「え?ニナの日記?違うよ、これは予言の本なんだよ。この本に描かれてる事が現実になるの。この火事の絵があるから大変なことが起こってるんだよ。だから悪い予言を破っちゃえば、きっと大丈夫だって思って……」
ニナが応える。
「違うよ!これは予言の本じゃない!これはニナの大切な思い出の日記!ほら、ここにニナの名前が書いてあるでしょ!」
ニナは手帳の裏の「NINA」の文字を見せる。

「え!?……あ……ごめん……だって……」
「もう触んないで!みんなとの思い出だったのに……絶対に失くしたくない思い出だったのに……アヤカが余計な事しなかったらきっと良い未来になってたのに!」

アヤカは未来を願って手帳を破った。
ニナは過去の思い出の詰まった手帳を抱きしめる。
両者とも皆の事を想っている。
しかし二人はすれ違い、喧嘩になっていく。
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そして更に時間は、ゆっくりと少しづつ戻る。

もう一つ前の世界線まで時間が戻る。
脱出した背後で家に異変が起こりそうだった世界線。
大切な家を放っておけず、9人はやはり家に戻った。大切な家をどうにか護る為、懸命に傘で霧を払う。
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一方、一つの世界線での時間は戻りつつも、それと同時に「それぞれの世界線の中での今」は進んでいる。
テントの世界線では、アヤカとニナの所にメンバー達が集まっていた。

日記を破られた悲しみで泣くニナ。メンバー達はニナに寄り添い、慰める。
しかし、ニナの悲しみは深く、悲しみは怒りとなってアヤカに向かう。アヤカも遣り切れない気持ちが膨らむ。

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同時に、家を護る世界線では、払っても払っても消えない霧。徐々にメンバー達の限界が近付いてくる。


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同時に、テントの世界線では、2人の喧嘩が熱を帯びていく。



両者とも、始まりは皆の事を想うが故の気持ち。
その気持ちが強いからこそ、伝わらない悲しみも強い。
悲しみが強い分だけ、それは怒りに変わっていく。
そんな両者の気持ちが解るリク。
リクが何かを思いつき席を立つ。
自分の鞄から何かを取り出した。

リクが取り出したそれは

輝く虹のシールだった。

リクは日記にシールを貼った。
アヤカが向かおうとした白紙の未来。
ニナが大切に抱えていた破れた過去。
その二つの頁に、今の虹で橋を渡したリク。
リクは笑顔で2人にそれを見せる。
虹が煌めきを放つ。


「ニナが大切にしてた思い出の過去も、
アヤカが大切にしようとした良い未来も、
「今」が壊れてたら行けない場所になんで。
今のウチラで、今のウチラを幸せにしようや!
それが過去のウチラを幸せにする方法。
そんで未来のウチラを幸せにする方法。
ぜんぶ今に詰まってるんやから今を楽しもうや!
ほら!この虹むっちゃ綺麗やろ!
ニナ、更に思い出がもう一個増えたやん!」
「今」が肯定され、この世界線の「今」が完成した。

「今」の完成を祝う【花火】が上がる。
テントの世界線で「今が完成」した事で、他の世界線の今も完成していく。
ニナの日記の表紙にあった言葉は「TIME IS YOUR DESTINY」。時間はアナタの運命。今が完成するという事は「運命が完成する」という事です。
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家を護ろうとした世界線。
ここで花火の代わりに上がっているのは【狼煙】。
メンバー達は発煙筒を掲げ、カラフルな狼煙を上げる。

必死に護ろうとした家は結局、雲の大群によって火事になってしまった。ニナは燃えている家を背にし、しかし何かを受け入れたような表情で【発煙筒】を掲げる。

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それに連動して、テントの世界線のニナは発煙筒の代わりに【思い出の増えた日記】を笑顔で掲げる。

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一方、冒頭の世界線。
この世界線では、家を脱出したものの行く当ても解らず、マコが立ち止まっていた。眼前は霧に覆われて何も見えない。横でリオとマヤが話している。
「どうする……?」
「どうしよっか……?」
「……うーん……ねぇー……」
「え、でもさー、これ前にいくしかなくない?」
「うーん……いくしか……ないかもねぇー……」
「え、でもさー、なんかいけそうじゃない?」
「……いける……かな……」
「ウチラならいけんじゃない?」
「いや……うーん……まあ……いけるかもね……」
「いけるっしょ!」
「……いけ……るかー……うん……いけるかも?」
「いっちゃお!いっちゃお!」
「……いっちゃう?」
「いっちゃえ!いっちゃえー!」
「……よし!いっちゃうかー!」
『みんなー!いくぞー!』
ノリと勢いで【走り出した】リオとマヤ。
手を繋ぎ、笑顔で霧の中を突っ切る。

他のメンバー達も2人の後に続く。
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その時、火事の世界線では、強い意志を湛えた表情のマユカが、火事の煙の中で【発煙筒】を掲げている。

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そして、冒頭の世界線でのマユカは、リオとマヤに続いて【走り出す】。

他のメンバー達も霧の中を笑顔で突っ切っていく。
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同時に、火事の世界線では、マコが笑顔で先陣を切り、続いてメンバー達も【走り出す】。

一つの世界線で今(=運命)が完成した事で、全ての世界線の今(=運命)も完成した。
世界線ごとにシチュエーションは違えど、象徴する物や9人の在り方は重なっています。
どの世界線であろうと【9人で笑顔のNiziU】は共通しています。これが【NiziUの運命の本質】です。
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テントの世界線。
「今」を完成させた虹のシール。
その虹の上で手を重ねる9人。



「いつものかけ声」と共に天に向かって光が放たれる。
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◯◯の世界線
これまでの世界線は未来の時間軸でのパラレルワールド。この世界線はその時間軸ではなく、それより少し前の時間軸。

未来の時間軸での運命が完成した事によって、過去の時間軸の運命も完成(変化)した。
煙は運命を完成させる為のプロセスとして必要だった。しかし、運命が完成された今、煙は不要となった。それに伴い、日記を覆っていた煙も不要となり、浄化されていく。

再び煙が発生するプロセスを体験する事になっていた。
煙が浄化され、ニナの日記の絵は元通り「思い出の家」になる。
未来のニナの「思い出」が護られた事によって、この時間軸の思い出も「思い出の家」のまま護られました。

家の中なのにわざわざ【テント】に集まって眠る9人。
そのテントは「未来の時間軸での思い出のテント」。
そうとは知らず……9人は仲良く……すやすやと……💤
【おしまい】
以下はNiziUファン(WithU)向け。より詳細な補足です。
1、【もやもやしたものの正体】。
煙のような霧のような雲のような、あの「もやもやとしたもの」。文中ではアレを「煙」と書いたり、「霧」と書いたりして表記を揺らしていますが、あれは「雲」というのが一番近いです。
日本語で雲=英語でCLOUD(クラウド)
CLOUD=日本語で雲や群衆の意
この「雲」と「群衆」がダブルミーニングです。「群衆」というのは「インターネットクラウド上の群衆」です。
WithUの方はご存知かと思いますが、NiziUはこれまで数度のネット炎上を経験しています。その事で、メンバー達には精神的/活動的な影響があった事でしょう。その炎上(=火事)は、インターネットクラウド上の人たち(=雲)によるものです。実体は掴めません。主犯も判りません。まさにCLOUD/雲です。
PV中でも「火事が起こったから雲が発生した」のではありません。「この雲が火事を起こした」のです。
ただ、火事になった後の家から出ているものと、発煙筒から出ているものは「煙」です。それ以外は雲/CLOUDです。
2、【雲はどこから入ってきたか?】
PV冒頭のイントロ部分。「タン、タン、タン、タン」とカウントが刻まれる所で、コレが映ります。

これは「ファン(Fan)」です。
換気扇や扇風機等を指す方のファン。

この「家の外のファン」を通じて雲/CLOUDが家の中に侵入してきます。重ねますが、このファンは「家の外のファン」です。
一方、ニナが大切な日記を隠した場所もファンです。
しかし、こちらはキッチンの換気扇「家の中のファン」です。
ニナは、日記(思い出)を侵食する煙を「家の中のファンが換気してくれる」事を願って、ここに隠しました。


言わずもがなですが、この「ファン」もダブルミーニングです。
ファン(Fan)=換気扇や扇風機等の意
ファン(Fun)=応援者や愛好者等の意
家の外のファン。
そこからクラウドが侵入する。
そのクラウドが火事や混乱の端緒になります。
3、【マコの頬に落ちた滴はニナの涙】
PV冒頭、マコの頬に落ちた滴。
これは別の世界線のニナが落とした涙だと思われます。

砂時計が割れて、メンバー達が言い争っている世界線。
部屋に駆け込み、思い出の日記を開いたニナ。
ニナが見ている頁は「火事の家」の頁です。

そして、その絵の中は「PV冒頭の世界線」なのです。

ニナは布団を被りながら、日記の絵に涙を落とします。
その涙が、マコの頬に落ち、マコは目を覚まします。


ニナの涙を受け取ったマコ。
ここからストーリーが始まっていきます。
4、【発煙筒はWithU】
先ほど、もやもやしたものの正体を「雲/CLOUD」だとお伝えしましたが、煙も出てきます。
PV中に煙が出てくるのは家が火事になっている場面です。あそこでモクモク出ているのは煙です。しかし、2種類の煙が存在しており、対比されています。
火事で燃えている家から出るのは「無色の煙」。
NiziUが掲げる発煙筒から出るのは「カラフルな煙」。
発煙筒は主にSOSの際に使われます。しかし、発煙筒を掲げるメンバー達の表情は、救援を待つというより、何か自主的な強い意志が感じられます。
その表情と合わせて考えた時に、発煙筒の煙は「狼煙」だと考えられます。何かの合図としての、狼煙。
そして狼煙を上げながら笑顔で走り出すNiziU。
「よし!いくぞー!」という狼煙ではないでしょうか。
クラウドの起こした火事から出る色のない煙には目もくれず、NiziUは自ら上げたカラフルな狼煙と共に走り出す。
NiziUと一緒に走るカラフルな存在、この狼煙こそWithUです。NiziUが「一緒に走ろう!」って言うてはりますわ。どないしまっか?
SOSでもありながら狼煙でもある。どのように受け取るかはそれぞれのNiziU観の下に「推して知るべし」でしょうか。
テントが「あのティピ」である事はWithUは御わかりかと思いますので、補足は以上です。
「今」が一番大切です。
「今」しかありません。
すべては「今」で決まります。
「今」を完成させる事が「運命」になる。
そして「運命」がテーマのA面曲【LOVE LINE】へと。
このB面とA面の美しい回転の仕方は……もはや芸術🧶
それでは、ご覧頂きどうもありがとうございました!
