しあわせを描けたこと
ゴッホ美術館で『花咲くアーモンドの木の枝(Almond Blossom)』という作品を観た。恥ずかしながらあまり知らない絵。たくさんグッズ展開されていたのを見るに、現地では「これぞゴッホ」と言われる存在の1つなのだろう。
ゴッホっぽくない。素人が何をと叱られそうだが、それが第一印象だった。他の代表作に観られる、禍々しさやうねりをこの絵からは感じられなかったからだ。少し眺めたら次へ行こう、そのくらいの気持ちで絵と対峙した。・・・にも関わらず、その場を動けなくなった。
咲くことをみなに望まれた花、その先に、太陽を含んだ青が広がる。これは幸せの絵だ。
この絵は救いをくれる。
弟テオが、子を授かったときに描いたのがこの絵だ。兄を慕い、支え続けた弟は、子に兄の名「フィンセント」をつけた。兄はそのことを大いに喜び、カンバスに幸せを描いた。ひとときだったかもしれないが、彼は幸せを描くことができたのだ。
もうすぐ私にも甥と姪が生まれる。こんなに嬉しいことはない。ゴッホおじさんには敵わないが、お子たちのしあわせのため、おじ活が捗りそうだ。
