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子どもの看病で仕事を休んだ日の夜。

「頼れる人に、頼めばいいのに」

以前、職場でそう言われたとき、私は胸の奥が一瞬キュッと縮むような感覚を覚えながら、ただ苦笑いを浮かべました。
「いろいろ、都合が合わなくて……」
そう答えて、その場をやり過ごした日のことを、今でもふと思い出します。本当は言いたいことがたくさんあったけれど、それを言葉にしたところで伝わらない気がして。「言いたいことは言っちゃダメだな」と、自分の心にそっと鍵をかけたんです。


我が家には、小さなふたりの子どもがいます。
突然の発熱や体調不良で仕事を休まなければならない日は、どうしても職場への申し訳なさや焦りで心がざわついてしまいます。
周りから何気なくかけられる「実家に頼めないの?」という言葉。
もちろん、お母さんに頼りながら日々を乗り切っているご家庭もたくさんあって、それは本当に素敵なことです。
わが家も決して「まったく頼らない」わけではなくて、子ども2人をクリニックに連れて行くときや、本当に厳しいときにはお母さんに助けてもらっています。

でも、日常的に何から何まで頼り切るのではなく、なるべくお母さん自身の時間も大切にしてほしい。昔「自分の時間がなかった」と話していたお母さんが、今自分の人生を楽しんでいる姿を見ると、「よかったなぁ」と心が温かくなるからです。
お互いの生活や時間を尊重しながら、必要なときに助け合う。それが、私たちが悩みながら行き着いた我が家なりの形でした。
だからこそ、あの時言われた言葉に、私たちが大切にしている選択そのものを少し軽く扱われたような寂しさを感じてしまったのかもしれません。

でも今日、熱を出した次男の横で過ごしながら、すやすやと眠る可愛い寝顔を見つめていました。
抱っこーと全身で甘えて駆け寄ってきてくれたときの、あの温もり。
申し訳なさや葛藤はいろいろあるけれど、ふと「あぁ、今日は仕事を休んで、この子のそばにいられてよかったな」と思いました。

どの家庭にもそれぞれの事情があって、
みんな悩んで、葛藤しながら毎日を過ごしている。
上手く言えないけれど、職場で言葉を呑み込んだあの日も、今日この子のそばにいる時間も、全部私たちが家族を思って選んできた時間なんだなと感じています。

今夜は、子どもの温もりを感じながら、静かに体を休めようと思います。

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