【第43話】人生は、後になって意味がわかる
第40話から第42話までは、少し時間を巻き戻して書いてみた。
主人の母が亡くなった日のこと。
心筋梗塞で倒れた時のこと。
そして私が毎日病院へ通っていた頃のこと。
実は、これらの出来事は以前の連載でも触れている。
それでも改めて書きたくなった。
なぜなら、当時の私は目の前の出来事に必死で、自分の気持ちを振り返る余裕がなかったからである。
今思えば不思議なことばかりだった。
遠距離だから断ろうと思っていた人。
その人の保証人になった。
毎日病院へ通った。
命がけの転院にも付き添った。
そして気が付けば、人生を共に歩く相手になっていた。
あの頃の私は、未来など全く見えていなかった。
ただ目の前のことに精一杯だった。
しかし人生とは不思議なもので、その時は意味がわからなかった出来事が、後になって一本の線で繋がることがある。
主人の母の死も。
突然の心筋梗塞も。
保証人になったことも。
すべてが今の人生へ続く道だったのかもしれない。
もしあの日、遠距離だからと断っていたら。
もし保証人を断っていたら。
もし沖縄へ行かなかったら。
今の私は存在しなかっただろう。
人生は選択の連続である。
そして時には、自分でも理解できない選択が、人生を大きく変えることがある。
私はそのことを、自分の人生で知ったのである。
人生は後になって意味がわかる。
あの頃の私に伝えることができるなら、そう言ってあげたい。
