Web講座 収功について 〜気功の効果を高めるために〜
先日公開した
はいかがだったでしょう?
あのおり、最後に「収功」をしましたが、
あそこでは簡単な方法を紹介していました。
今後気功の練習を続けるときには、
もう少ししっかりしたやり方のほうがいいので、
ここで詳しく説明しておきたいと思います。
収功とは
気功を終えるとき、行う一連の動作をさします。
収功の方法
いろいろな方法がありますが、
ここでは1つだけ紹介しましょう。
方 法
両手を、男性は、右手の上に左手を、女性は左手の上に右手をおへそのところで重ねます。
男性は、両手を重ねたまま、少し右へずらし、
続いて上へ、さらに左、下、右と動かしていきます(この動きを 時計回り といいます)。
女性は逆に、両手を重ねたまま、まず左へずらし、上、右、下、左の順に移動させます(これを 反時計回り といいます)。はじめは小さく、徐々に大きく回しながら、ゆっくりとお腹をさすります。
その際、上は横隔膜、下は恥骨を超えない範囲で行ってください。
回数は男女とも36回とします。
36回終わったら、反対回しに、今度は少しずつ円を小さくしていって、へそのところに収束させます。
こちらは24回回します。
止まったら、おへそのところに気のボールができています(感じられなくても大丈夫。必ずできています)。
その気のボールをギュッと圧縮して、小さな気の粒を作ります。
これははじめのうちはイメージで構いません。
慣れてくると、実際に圧縮されていくのが感じられるようになります。できあがった気の粒を、丹田に収めます。
丹田はおへその指3本ほど下にあります。
これも「収まった」と思うだけで構いません。しばらく軽く丹田にフォーカスして、眺めます(意守丹田(いしゅたんでん)といいます)。
「終わっていいかな?」と体に聞いて、OKをもらったら、ゆっくりと両手を下ろし、
体を軽く揺らす、マッサージをするなどして、
意識をしっかり体に戻して、日常生活に戻ります。

なみさん@UHTインストラクター訳)

なみさん@UHTインストラクター訳)
何をやっているのか
最後の方の動作説明からおわかりになるかと思いますが、
- 日常生活にもどる区切り、
- 気功の練習によって得られた気を丹田に収めて、体内の気をふやす、
ということをやっています。
特にあとの方のことを私は
気の貯金
っていってます。
普段の生活では生まれるときに両親からもらった気を少しずつ使っています。
その気がなくなったときが死です(気散りて死)。
また、その気が少なくなってくると、
体のどこかでは気が不足するようになります。
それによって、その場所でさまざまな症状が表面化します。
これが病です。
収功には、
丹田に気を貯金することで気を補い、
健康で長生きできるようになろう、
という目的があります(気凝りて生)。
収功の目的
気功の練習から日常生活へ
気功をやっていると、ときどきボーッとした感じになることがあります。
で、そのまま日常生活に戻ると注意散漫となって、
危ないこともありえます。
収功によって、意識を気功の練習状態から日常生活の状態へ移行させます。
安全に気功を行うために
気功を練習することで自然に体内の気が増えます。
特に高度な気功をするようになると、
その量は莫大なものになっていき、
その時の体のキャパを超えることがあります。
そうすると、いろいろな弊害が生まれることがあるんですね(あとの 収功をしないとどうなる? も参照してください)。
なので、まずはこういった危険性を避ける、
という目的があります。
気を丹田に収めて貯金する
収功の目的の2つ目です。
おへその下にある丹田を、特に 下丹田 といいます(名前から想像できるかもしれませんが 上丹田(じょうたんでん)、中丹田(ちゅうたんでん)というのもあります)。
数多くのマスター方が、
ここが、
気を安全に蓄えることができる場所である
ということを見つけてくださいました。
さきにも書きましたが、
(下)丹田に気を貯金する
ことができるのです。
集めた気を体中に再配分する
気功の練習で得られた気が莫大なものであっても、
丹田に気を貯金することで、
安全に扱うことができるようになるのです。
ではなぜ気を貯金するのか?
もう1つの目的は、
貯金した気を小周天に巡らせることで、
気が不足している場所に再配分すること。
これです!
これによって体全体の気のバランスが整い、
体の具合の悪かった部分が徐々に改善されていきます。
集めた気を高度な気功法を練習するときに利用する
さらに大きな目的は、
気の貯金によって丹田に蓄えた気がそれなりに多くなったら、
その貯金を高度な気功法を練習するときに
利用することにあります。
実はこれが一番重要な目的です。
収功の意味
まとめると、
1. 日常生活に戻るための区切り
2. 気を貯金する
3. 貯金した気を再配分する準備
4. 貯金した気を高度な気功法を行うときに気を用いる準備
収功をしないとどうなる?
では収功をしないとどうなるのでしょう?
気が散ってしまう
1つは、せっかく作った気が散ってしまい、
気功を練習する効果が薄くなってしまいます。
気功の練習は
効いてないようで効いて
います。
これは初心者であってもです。
なので、気の貯金をしないというのは、
とてももったいないことになるのです。
偏差が起きる可能性
偏差というのは気功を練習したときに起きる体の不調のことを指します。
詳しくは 偏差にご注意 を見てほしいのですが、
よく起きる偏差としては、頭痛、めまいなどがあります。
体験談
だいぶ前のことですが、
ある教室で 3つの火と6方向 という気功をお伝えしました。
「3つの火と6方向」というのは
・気を体の3箇所に集め、
・小周天上の重要なツボをデトックスし、
・最後に小周天に気を巡らせる
という気功法です。
この日の教室では時間がなかったので、
はじめの気を集めるところだけ伝えていました。
教室が終わって、帰りの車を運転しているとき、
なんか頭痛がして、気分が悪くなりました。
なんでだろう、と考えを巡らせたとき思い出したのは、
気は体内で生じたり、取り込んだりすると、
通常頭の方に向かって昇っていく、
という性質がある
ということでした。
そして、
脳を調理してはならない
という言葉も思い出しました。
「3つの火…」で取り込んだ気は炎としてイメージしており、
感覚的にはとても熱いものです。
このときは、まさに
脳を調理していた状態
で、それによって頭痛が起きたのでした。
上実下虚から上虚下実へ
頭の方に気が昇った状態を
上実下虚
(じょうじつかきょ)
お腹の方に気が落ち着いた状態を
上虚下実
(じょうきょかじつ)
といいます。
このときは、まさに上実下虚の状態であり、
それを収めるには上実下虚にすればいいのです。
そこまで思いが至ったとき、
車を脇に止め、
しばらくの間収功動作を続けました。
幸いにして気が丹田に降りてくる感覚があって、
頭痛も収まっていきました。
終わりに
収功の大切さを感じていただくことができたでしょうか?
皆さんには私のような失敗をしていただきたくないので、
気功を終えるときにはしっかりと収功して、
練習で得た余分な気を丹田に貯金することを心がけてください。
ちなみに、このときは「3つの火…」を途中までしかやりませんでしたが、
最後の小周天を巡らせるところまでやれば、
これはかなり軽減できたはずでした。
また、小周天を巡らせることを終えてから、
しっかり収功すれば、
この気功法からはとても多くの恩恵を得ることができます。
「3つの火と6方向」という気功法については、
だいぶ後になると思いますが、Web講座で紹介する予定です。
小周天瞑想に関係した失敗は
に書きました。
合わせて読んで、参考にしてくださいね。
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