第324話 露腸亭は夢を見る③出廬編
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「センセ、センセ、露腸センセ。
目ェ覚ましてください、起きてくださいってば」
「う〜ん。頭いてー。気持ち悪りぃ。
壱号か。洗面器持って来て」
「センセ、ゲロ吐いてる場合じゃないっすよ!」
「え、なに?
劉備の三馬鹿もとい、三兄弟に昨夜は散々飲まされちまったよな。アイツらどこ?」
「センセは酔払らされた挙句、拉致されたんですよう。
あの三人、本物じゃありません。
考えりゃあわかるでしょ。
注国凶産党の特務機関、虎部隊の特殊工作員です。」
「虎部隊?懐かしいなぁ。
生頼先生の描いた虎四の挿絵、エロかったよなぁ」
「もー 呑気なこと言ってないで。
年齢が分かる小ネタ投下すんな。
注凶の連中、センセのこと洗脳して自分らの為に働かせるつもりですよ!
テメェらに都合のいい偽情報戦のアイデアを出させる。才能搾りとって最後は始末するって言ってました。 早く逃げないと」
「しかし、手のこんだことするよな。
どうせなら三国志の血生臭ぇオッサン三人じゃなくって“北方大水滸伝”の扈三娘の尻を使った色仕掛けがいかったよ。
ホントに大陸のヤカラは気がきかねー」
「キリやん!早くこっち来い!
オマエ、露腸センセと合体するんだ。
センセ、センセ、キリギリスの身体能力を手に入れてください。
外に何人いるか知りませんが、ラ⚫️ダーキック一発でイチコロですから!
ワタクシ壱号が蟻酸を吐いて脱出口を確保いたします!」
「おいおい、著作権大丈夫か?
それにフュージョンって失敗すると逆に能力下がってしまうんじゃなかったっけ?
バッタの大きさのヨボヨボじーさんになったらどうすんのさ。
虎人間に変身した虎部隊に勝てるわけねーだろ!」
「あ、それ違います。
DBの“フュージョン“じゃなくってデビ⚫️マンの方の“合体”です。
能力は大丈夫です。人型のキリギリスになって、皮膚はキチン質で大抵のものはキチンと跳ね返すし、メチャクチャ筋力がアップしてセンセの場合、30メートルくらいジャンプ出来るようになります」
「えぇ〜 そしたら死ぬまでバッタのバケモノ、怪人のままってこと?
それにキリやんに精神乗っ取られたり、阿保になるかもしれないじゃねーか」
「だから〜 バッタじゃなくってキリギリスですって。
クローネンバーグのTHE FLYって映画あったでしょ?
天井歩けたり精力絶倫、オンナに『もう××××』などと言わせる強蔵になれますよ。
羨ましいなぁ。あやかりたいですぅ。
ヨッ女殺し!」
「オマエ、働きアリなんだからメスだろ。
あのさ、ナンボあっちが強くてもそこまで持っていくプロセスに問題ありなの!
ウン十年恋愛弱者だったし、キリギリスと交尾したい人間の雌がどこにいるんだよ?
こ、この馬鹿アリがぁ!」
「あーもう、めんどくせーオッサンだなぁ。
アンタさあ、ヘソの横からウンコできる改造人間じゃないか。
今更バッタの頭になって何か問題でも?」
「あ、いっけないんだー。そういう差別的なことを言っちゃあ。
それに半年前に人工肛門は閉鎖して今はもう“普通の人”だもんねー」
はたして露腸の運命やいかに?
次回、「虎人間死闘編」に続く
