254 きみにあいたくて 春
2020.01.08.illustration byるる
わたしのnoteにお越しいただき(深謝!)
やさしみの "🩷スキ" をいただくと
画面に時折 "ポッ" と出てくる このいきもの
一部の方からは 熱狂的支持?をいただいている
このいきものの正体は…!

【エゾサンショウウオ】
この表情でごはん三杯いけます(ょね💕)
これはまだ1年未満のちいさなからだ
何年も成長すると こんな感じに→
(これは体長 約18cm)

けっこう長生きします
春の北海道 某所にて撮影

同居人は これまた立派な【エゾアカガエル】!
撮影はもう16年近く前…
エゾアカガエルも エゾサンショウウオも
ともに 北海道にのみ生息していて
春になると 冷たい雪解けの水辺に産卵します
エゾサンショウウオ卵は こんな感じです→
(撮影は 先ほどとは別の場所です)

無事受精し 絶賛発生中ですね
(撮影:2026.04.19.)
なお同じ場所のエゾアカガエル卵は→

"もりもり" 生みっぱなしスタイル
どちらも北海道の 春の風物詩です
まわりには 残雪 フキノトウ アカゲラの声
ひんやり澄んだ空気 ああ 春だなぁ

ところで卵の様子が それぞれ違いますよね
生物の教科書 発生のページで
こんな図を 見たことあるのでは?

①は「卵黄栓(せん)」
②は「神経板(ばん)」
③は「神経溝(こう)」
④は「尾芽胚(びがはい)」 と読みます
これらのビジュアルが こちら→

に見られる 「卵黄栓」

に見られる 「神経板」

に見られる 「神経溝」

…もうリアル教科書!
感動します何度見ても!
卵黄栓のある場所では
"陥入(かんにゅう)" が起きていて
かれらも そしてわたしたちヒトも
初めて穴のあいた ココが "肛門" になります
また 尾芽胚の時期には
消化管が 肛門から口まで 一本に繋がり
神経管→脊髄の先端は 脳の膨らみになりますが
目👀は まだ未完成

先ほどの画像の【尾芽胚】は
まだ三コマ目くらいでしょうか…
毎年 春に卵を少しだけ採取して
観察のため 実験室で飼育します
ひと月後の 5月になると…

さあ この時期のお楽しみ
"えら" の顕微鏡観察です!

顕微鏡ステージに置きます
熱によるダメージを考慮して すばやく観察!

細かい枝の 1本1本に走る 毛細血管内を
リズミカルに流れる"血球"!
心臓の拍動とともに
ザーッ!ザーッ!ザーッ!…と
血球が流れます!感動!
「ああ!いきているねー!!」 と
思わずことばが出ます!
さらに 6月になると…

エゾサンショウウオ特有の
"金粉" をまぶしたような輝きが 美しいです

溺れないよう 岡場を作ってやります
脱走の名人なので そろそろ元の場所に帰す頃かな
生息地の減少が話題になりますが
ある専門の方に聞いた話では
ヒトの 踏み込みづらい場所では
まだまだ 姿が見られるようです
それよりも 温暖化による影響の方が
深刻かもしれません
まずは身近な場所で
多くの 言葉なき いきものが
いのちを繋いでいるということを "体感する"
そのファーストステップになれば …との思いで
縁があり 移り住んだ土地に暮らす高校生と
これまで さまざまないきものの
観察・共有を続けてきました
残された時間は 限りがありますが
今年もまた "いきているね" を
一緒に感じていきたいです
