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HY『隆福丸』――20年越しに思い出したライブの原体験|あのころを振り返る #4

前回のnoteで「あのころを振り返りたい」と書いたが、そのきっかけのひとつになったのが、先日足を運んだ「SWEET LOVE SHOWER」だ。

自分が学生の頃から聴いていたアーティストも多く出演しており、当時を思い返す機会が多くあった。

あのころの曲を聴いて、当時のことがよみがえる。
それを生のライブで体験するというのは、とてつもなく贅沢な体験だ。


ラブシャで聞いた『隆福丸』


ラブシャ当日、最初に見たのはHYのステージ。
そのHYが1曲目に披露したのが『隆福丸』だ。

インディーズでありながら、4週連続首位を獲得した2ndアルバム『Street Story』の1曲。
HYは僕の世代の青春を象徴するバンドだった。

小学校高学年の時に、前述のアルバムがリリースされ、「AM11:00」をMステで披露したのを見ていた記憶もうっすらと残っている。

それでも、小学生の僕には、少し大人びた存在だった。
中学生に入ったころ先輩の影響もあり、HYにも興味を持つようになった。


2006年 三送会で聞いた先輩バンド

『隆福丸』を聴くと、2006年の春、中1の三送会を思い出す。
卒業する三年生の先輩がバンドを組み、HYの曲を披露していた。

ボーカルの先輩はいわゆる”陽キャ”の代表格のような人で、バスケ部のキャプテンで応援団長を務めていた。
僕は挨拶程度しかしたことがなかったが、とてもかっこよく、男女問わず憧れの的だった。
先輩のメアドを知っている女子は、それだけで一目置かれていたことを覚えている。

キーボードかベースだったかは忘れたが、先輩の彼女も同じバンドのメンバーにいた。
この方もバスケ部のキャプテンで、応援団の”女団”(女子団長)を務めていた。

まさに理想のカップルで、後輩たちの憧れの的だった。
そんな二人が掛け合う『AM11:00』は幸せな空間だったことを覚えている。

その後に、演奏が始まったのが『隆福丸』だった。

初めて聞く曲であったが、イントロから爽やかで、ノリの良い楽曲の虜になった。
サビの掛け合いの部分では、見よう見まねで「Keep on going an your dream come true」とこぶしを挙げながら歌っていたのを覚えている。

今となってはライブやフェスに行くのが趣味のひとつだが、その原体験はこの時だったのかもしれない。


当時の自分からの問いかけ

まだ見ぬ未来を知りたい 信じたい
夢みたい 感じたいけど
目の前は見えてるのに
先の事は見えなくて

HY/『隆福丸』より


友人から『隆福丸』という曲名を教えてもらい、次の休みにはTSUTAYAに行き、MDに録音して何度も聞いた。
*当時の中学生にiPodはまだまだ高価で、MDを利用するのが一般的だった。

改めて聞くと、未来への期待と不安が入り混じった当時の自分のことを歌っているかのようだった。

「迷わず行けばいいさ きっといつか見えるはずさ」

と歌うHYの歌声は、憧れの先輩からのエールのような気がした。


中学生の自分は特に迷ってばかりで、出口のない空間にいるように感じることもあった。
それでも、頑張ってこれたのは、この曲があったからかもしれない。

Keep on going an your dream come true
君は今 何をしているかな?
Keep on going an your dream come true
まだ見ぬ全てを信じて始めようか

HY/『隆福丸』より

『隆福丸』を初めて聞いた当時の自分が問いかけるようだ。

あれから20年。
当時の自分は自分に期待をしていなかったし、何かの夢を一生懸命に追いかけてきたわけではない。
それでも、いま元気にnoteを書けているのなら上出来かもしれない。

これからも「まだ見ぬすべてを信じて始めようか」と自分に言い聞かせて、前を向いていきたい。



プロローグはこちらからどうぞ。

ラブシャに行った話はこちらからどうぞ。


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