思考錯誤の途中:昭和のヤンキー?
十五歳の時。
家の近くの交差点のある通りで、
子どもを連れた男とすれ違った。
幼稚園くらいの男の子だったと思う。
男は三十代くらいで、
黒髪の坊ちゃん刈りに丸メガネ。
白いTシャツに、白いハーフパンツ。
足元はサンダルだった。
何となく、嫌な空気を感じた。
その男のことを、じっと見ていた。
すると、視線に気づいた男が、
のけ反るように首を傾けて振り返り、ガンを飛ばしてきた。
立ったまま、膝と首を曲げて、
見事なくの字を描いていた。
視線を外さずにいると、
もう一度、同じように振り向いてきた。
瞬発的で、やけに大きい動きだった。
そのオーバーリアクションを見て、
リーゼント全盛期の昭和にヤンキーをしていた人なのかもしれない、と思った。
それにしても、
小さい子どもも連れているんだし、
おっさん、いい加減丸くなれよ、と思った。
