思考錯誤の途中:警察に小学生扱いされた夜
十五歳の頃。
夜中、バイト帰りにタバコを吸いながら国道沿いを歩いていると、パトカーに乗った警察に声をかけられた。
「年いくつだ?」
「十五歳です」
そう答えると、
「顔が幼いから、小学生かと思った」
と言われた。
「このパトカー、区域を跨いで追いかけていける事になってるから、一番ややこしい車なんだぞ」
と、どこか自慢げに続けられた。
「とりあえず、タバコ、箱ごと地面に捨てて踏みなさい」
わざわざ警察に逆らってイキるほどバカじゃないので、言われた通りにした。
「いい子だね」
と、言われた。
とりあえず帰っていいみたいだったので、そのまま歩き出した。
パトカーはしばらくその場にとどまっていたが、やがて動き出し、私を追い越して走り去っていった。
――
タバコがもったいなかったので、さっき捨てて踏んだ場所まで引き返した。
タバコは回収されて、無くなっていた。
