思想的超個人起業論/Think Usually #13|あとがき
ゼロ人脈、ゼロ実績、ゼロ資金。
会社員から一人独立し、
ステッカーでボールやシューズに“個”を刻む、
新しい分野「スポーツマーキング事業」を立ち上げた。
Sports Identity Solutions.「oreno」が、
なぜJリーグ公式球のマーキングに採用されるまでに至ったのか。
『思想的超個人起業論』は、
「普通を掘る」という思考を軸に、
個人が価値を生み出し、
AI時代をどう生きるのかを記録した実体験ベースの思考録です。
第13章|あとがき
ある日スフィーダさんからテスト用のボールが届いた。
Jリーグ百年構想記念大会の公式球、その試作ボールだ。
まだ世に出ていないボールを手に取り、
しばらくぼーっと眺めていた。
このボールの名前は「TSUBASA J PRO」
翼くんのイラストが入っている。
そして英語で、小さくこう書かれている。
“Ball is a friend.”
遠い昔、小学三年生の頃。
キャプテン翼の漫画に出会った。
ちょうどサッカーを始めたばかりの頃だ。
ふと、その頃のことを思い出す。
ただのサッカー少年だった頃のことを。
冒頭のこの事業を始めたきっかけの黄色いボールのことも。
私はサッカー選手にはなれなかった。
でも今こうして、サッカーに関わる仕事をしている。
しかも、日本のトップリーグに関わる形で。
ボールを眺めながら、ぼんやりそんなことを考えていた。
そのとき、ふと一人の顔が浮かんだ。
若くして亡くなった、一緒にサッカーをしていた生涯の親友だ。
ボールを手にしたまま、そいつとボールを追いかけていた日々を思い出し
少し泣きそうになった。
人生、なにが起こるかわからない。
でも、なにか行動を起こした先には、
行動を起こしたものにしか見ることのできない
ご褒美のような景色を、時に見ることができるんだ。
その何倍も、苦しい思いはあるのだけれども。
それでも私は、
今日もボールに触れながら、サッカーに関わる仕事ができている。
それだけで、十分幸せだと思っている。
思想的超個人起業論 / Think Usually
【全14章 】
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