第3話|「役に立たない自分」を、許せますか?
「最近、自分が何の役にも立っていない気がするんです」
この言葉を、僕は何度聞いたかわかりません。
仕事をしている人も、
家族を支えている人も、
ちゃんと毎日を生きている人ほど、
なぜか、こう言うんです。
不思議ですよね。
本当に何もしていない人ほど、「役に立っていない」とは、あまり言わないの。
人はいつから、
「役に立つ。だから存在していい」
と、思い込むようになったのでしょう。
成果。
結果。
貢献。
数字。
それらが見える場所にいるほど、自分の価値を、出来高払いにしてしまうのね。
今日は役に立てた。
だから、いていい。
今日は役に立てなかった。
だから、いらない。
そんな生き方は、心をすり減らします。
八幡様は、静かに言います。
「人は、本来役に立たない時間を生きる存在です」
考えてみてください。
眠っているとき。
ぼーっとしているとき。
涙が出て、何もできないとき。
その時間に、人は役に立っていません。
でも、その時間がなければ、次の日は来ない。
役に立たない時間は、命のメンテナンスです。
それなのに大人になると、その時間を恥じるようになるんです。
「こんなことしてていいのかな」
「もっと頑張らなきゃ」
「休んでる場合じゃない」
そして、休んでいる自分を心の中で叱り始める。
これが、いちばん危ない。
パペットカウンセリングの現場で、よくある光景があります。
相談者が話している途中で、急に言葉を止めて、こう言うんです。
「すみません、こんな話しても、意味ないですよね」
意味がない。
役に立たない。
その瞬間、その人は自分を消そうとしています。
僕は、そこでライオンの山本鉄男を出します。
鉄男さんは、役に立ちません。
解決もしません。
正論も言いません。
ただ、
「へえ〜」
「そうなんですね〜?」
「それ、しんどかったですねえ」
それだけ。
すると、
相手の呼吸が、少し深くなる。
八幡様が、こう言ったことがあります。
「役に立たない存在は、場を緩めます」
緩んだ場でしか、本音は出てこない。
役に立とうとする場では、人は仮面を被るものです。
でも、役に立たなくていい場では、人は、生きたまま座れるもの。
それが、回復の始まりです。
「役に立たない自分」を許すとは、何もしない人になることじゃありません。
条件を外すことです。
・役に立たなくても
・答えが出なくても
・前に進めなくても
それでも、ここにいていい。
この感覚を取り戻したとき、人は、不思議と動き出します。
もし今あなたが、
「自分は何の役にも立っていない」
そう感じているなら。
それは、
あなたが怠けているからじゃない。
壊れているからでもない。
頑張りすぎて、立ち止まっているだけです。
立ち止まれる人は、ちゃんと、自分を感じています。
今日は、
役に立たなくていい日です。
何も生み出さなくていい。
誰も救わなくていい。
自分を説明しなくていい。
ただ、生きているだけで、合格。
それを忘れそうになったら、ここに戻ってきてください。
あなたは、役に立たなくても、ちゃんと、必要です。
今日も、幸あれ。
◾️2026年2月7日(土)
◾️17:00開場 18:00開演(20:30終演)
◾️キンケロシアター
(東京目黒区青葉台1-15-11)
◾️チケット 5,000円/お一人様
(3歳未満のお子様は無料)
◾️全席自由
◾️チケット購入
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