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FLY ZOO HOTEL / 盒马鲜生(アリババスーパー)を体感した件。

アリババが経営するホテルやスーパーがハイテクだという話を聞きつけて、顔認証やロボットが配膳してくれるレストランがあるFLY ZOO HOTEL、買い物袋が空を飛ぶスーパー(天井をコンベヤーのように運ばれる)盒马鲜生を現地(杭州)まで見に行ってきました。

まず出オチ(結論)から
●O2Oの完成系が垣間見えた
●人間は単純労働しなくていい環境になる
●クレジットカードも必要ない「顔」が「財布」に!?

ちょっと大げさに表現していますが、上記のようなことを体感できる旅になりました。

旅のスタートは連休明けの7/16、広島から東方航空で上海へ。そこで中国子会社の総経理と合流し、杭州まで移動しました。

上海から杭州まで2時間あるとのことで、昼食がてらマクドナルドに入ったのですが、なんと注文はタッチパネル。決済までパネル上というハイテクマクドを体感しました。(のちに深セン空港まで移動しますが、そこのマクドナルドは有人スタイルでした。また、東莞にあるバーガーキングではこのタッチパネルと有人スタイルの併用でした。)
味は日本と同じ安定感でした。

杭州に到着後はまずAlibabaの2つある自社ビルのうち1つへ。

中国政府からの誘致もあったとはいえ、創業7年でこの大学のような規模の自社ビルはすごい。中国では「八」は没落?を意味するとかで「七」棟で構成されていました。敷地内に社食はもちろん、スターバックスや天猫のコンビニなどを有しており生活が完結する環境が整備されていました。
オフィス内も見学しましたが、一般的な日本企業とは大差ない環境で、規模の大きさだけ感じることができました。

平均年収は850万円
勤務時間は、何時に来てもいいフリースタイル、その分結果が大事
3年働かないとAlibabaの社員とはみなさない(3年働いて1人前)
とのことです。

中国を成長を目の当たりにした瞬間でした。やはり経営資源(ヒト・モノ・カネ)が揃っている国は強い。

ついで、旅のメインディッシュ、FLY ZOO HOTELに。

「顔認証」や「ロボットが給仕してくれるレストラン」が見たくて宿泊

エントランスを入ってすぐのところにあるディスプレイは、写真では伝わりませんが3Dホログラムのような視覚的に平面ではなく立体を感じさせるものでした。このあたりからすでに技術のアピールをしています。

チェックインはアリペイを登録できない(日本でも登録できると調べたがどうしてもカード登録がうまくいかなかった)日本人の私は自動チェックインはできずホテルのスタッフに委ねられます。パスポートを確認され、顔写真をスマホで撮影されて完了しました。これでもう顔認証ができるとのことでしたが、部屋に入れなかったら嫌なので念のためカードキーも受取りエレベーターに乗りました。

エレベーターから顔認証がスタート
日本ではカードキーをかざして自分の部屋のフロアを押すところ、顔認証でそれができました。

部屋に入るところでは、扉についたカメラで顔認証され、数秒で判定され鍵が開きました。これは試しておこうと、いくつか変顔で顔認証されるか実験もしました。

余談ですが、中国語のわからない私は顔認証で鍵が開くたびに
「ちん、ちん」と音声が入るのをニヤニヤしていましたが、あとあと検索してみると「请进」⇒「どうぞお入りください」という意味だそうです。

部屋の中は、今回泊まった部屋はスタンダードですが、クイーンサイズのベッドがあるエグゼクティブスイートのような部屋でした。

照明は自分好みに色を選べるスタイル。

バスタブは無し、トイレは中国のホテルでは珍しくウォッシュレットがついていました。

次はハード面、ロボットたちの動きについてです。

まずは1階に居るドリンク・アイスクリーム自動販売機ロボットから。

今回はグリーンピースジュースを頼みましたが、ロボットがコップをとって、ドリンクバーのジュースサーバーからジュースを入れて、取り出し用の台に置いてくれました。正直これだけならカップに直接飲み物を注ぐ自動販売機でいいじゃないか、と思ったのですが、ロボットの動きは未来の「ドリンク屋」がイメージできるものでした。目のディスプレイもドリンクを提供した際「笑顔」になるところも素敵です。

FLY ZOO HOTELの1階にあるレストランではロボットが配膳してくれるというプロモーション動画を見ていて、これもぜひ体感したいとちょっと値段は高かったのですがディナーはここに決定しました。
実際にロボットを2台発見、ビジュアルはSF映画にでてくるRから始まるロボットに似ています。

席数は80席ほどあるのにまだロボットは2台のみで、「人」が料理を運んでいることが多かったですが、私が観光客だとわかったからかスタッフがロボットを動かしてくれて注文した料理の半分以上をこのロボットで配膳してくれました。
ただ、ロボットの料理取り出し口が開いたらスタッフが来てくれて料理を取り出してくれていたので、まだまだパフォーマンス的なところも大きいと感じましたが、それでも数年で爆発的に普及することを感じさせられました。

通せんぼも実施したところ、前に障害物があるとその場で待機するように設計されているようでした。スタッフさんにめっちゃ怒られましたが。

料理取り出し口の蓋がテーブルにあたることもあったので、空間認識能力はまだまだ改善の余地がありそうでした。

そして、このレストランも冒頭マクドナルド同様で、スタッフを介さずともテーブル上のポップのQRコードを読み取るとアプリのみで注文と決済が完了する仕組みでした。
この仕組みとロボット配膳が完成することにより、無人レストラン(厨房には人がいると思いますが)の完成が垣間見えました。

チェーンのビジネスホテルなどが、今後「無人化」していくであろう未来を見ることができました。

一方でリッツカールトンのような「人の手」を介すサービスを売りにするホテルと二極化がすすむのではないかと考えています。

夕食後はFLY ZOO HOTELから徒歩で5分くらいのところにある盒马鲜生(アリババスーパー)へ。

生鮮、特に魚介類の管理がすごいと聞いていたことと、天井を運ばれていく買い物かごの調査に。

アプリで注文しても自宅に30分以内に届くというスーパー

写真では見にくいですが、天井にベルトコンベヤーが張り巡らせていて、アプリで注文の入った商品をスタッフがピックして買い物袋に入れてこの天井を運ばれて行きます。それが外で待機しているUber Eatsのようなバイク運送部隊に届き、彼らが配送するという仕組みです。

実物を見たい人はスーパーで現物を手にし、見なくてもいい人はアプリで注文するというO2Oの1つの完成系を見ました。

魚介の生鮮コーナーでは、生きた貝類、海老、魚、カニ、一部ザリガニが徹底した水温管理により生きたままで陳列されていました。

そして、水槽の上には各生き物のポップがあり、値段とバーコードが記載されています。バーコードを読み込むと専用アプリで生産地、レシピなど、その水産物に関する情報を入手することができ、購入決定までの後押し、またレシピに必要な調味料を水槽前に陳列し効率よく買い物ができる(一方で客単価をあげる試み)「無人の接客」が提供されていました。

小売業の未来を体感できるスーパーでした。

翌朝、Alibaba Headquartersへ。

アリババの2つ目の本拠地は、最初のところよりスケールが大きかったです。まさに帝国を感じさせました。

敷地内には緑も多く、オブジェもたくさんあったのですが、「池」が何よりもスケールを感じさせました。

Alibabaお土産物屋さんにはマスコットの牛やT-boyがたくさん並んでいました。

※これは受付に並んだT-boy達

大学のキャンパスをはるかに凌駕した「街」がそこには存在していました。

中のカフェでコーヒーを飲み退散しました。カフェの内装も洗練されていますね。

Alibabaすげー!と思うことが多かった旅ですが、今後企業として生き残っていく上で、彼らのプラットフォームをうまく活用してプラットフォームの上位企業になるか、あるいは彼らがやりたくないこと・苦手なこと、を見つけてそこを愚直に取り組んでいくことに活路があると実感しました。

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