中学2年で脳腫瘍になった元・放射線技師が、脳科学で「楽な生き方」を探している理由
はじめまして、おっしーと申します。
いきなり重い話から始めてすみません。でも、これが私のすべての出発点なので、正直に話させてください。
順風満帆だった、あの頃
3人兄弟、全員野球少年。我が家は野球一家でした。
友達にも恵まれ、野球はしんどいこともありましたが、毎日が充実していました。特に悩みもなく、ごく普通の中学生として過ごしていたと思います。
そんな日々に異変が起きたのは、中学2年生のときでした。
「眼の異常なし」そしてMRIで見つかったもの
最初は眼に違和感を覚えました。最寄りの眼科を受診し、CTを撮りましたが、異常なし。以前に野球のボールが眼に当たったこともあり、「その影響かも」と様子見になりました。
でも、一向に良くなりません。日に日に悪化する。別の病院を受診しても「眼には異常なし」。
「念のために頭のMRIを撮っておきましょう。」
その言葉で初めてMRIを撮った結果……脳腫瘍が見つかりました。
原因がわかって、ホッとしました。でも同時に、先が見えない不安も押し寄せてきました。
長い治療、そして「時間のズレ」
脳腫瘍と同時に水頭症も発症していたため、吐き気もひどく、さまざまな検査で疲弊しました。
腫瘍は下垂体と松果体に2つ。どちらも生検が難しい場所でした。地元を離れ、大学病院へ転院。内視鏡による生検の結果、「ジャーミノーマ」という腫瘍とわかり、化学療法5クールと放射線治療を受けました。
気持ち悪い。吐く。薬剤を排出するための点滴で、深夜もトイレが続く。それでも周りのサポートに支えられ、中学3年生の夏頃に治療が終わりました。
回復を経て、地元の中学校に復帰したとき——不思議な感覚がありました。
友達の身体的な成長、変化した人間関係、教室の空気。みんなは当たり前のように前に進んでいるのに、自分だけ別の時間軸を生きていたような感覚。時間の流れの違いを、もろに感じました。
スタンドから見た、最後の試合
高校では野球部に入りました。でも体力は戻りきっておらず、吐き気も続いていた。3年間、みんなと同じ練習はできませんでした。
最後の試合は、スタンドから見ていました。
「病気になっていなかったら」そう思う気持ちが、なかったといえば嘘になります。不完全燃焼のまま終わった野球が、今も胸の中にあります。
でも同時に、こうも思っています。
病気は、いい経験でした。
矛盾しているように聞こえるかもしれません。でもこれが、正直な気持ちです。

医療に恩返しがしたくて、脳を撮る人になった
進路を考えたとき、「医療に恩返しがしたい」と思いました。
自分が受けた検査や治療の裏側にも興味があった。看護師や理学療法士も考えましたが、体力面も考慮して、診療放射線技師という仕事を選びました。
結果的には、診療放射線技師もハードでした……
縁もあり、治療でお世話になった2つの病院で働くことができました。MRIで患者さんの脳を毎日撮りながら、「この人の脳の中では、今どんな嵐が起きているんだろう」と思っていました。
そして気づいたことがあります。
脳の「形(ハード)」は病院で治せます。でも脳の「クセ(ソフト)」——認知バイアス、感情のくせ、思い込み——は、誰も教えてくれない。そしてそっちのほうが、よっぽど人生を左右しているのではないか、と。

10年働いて、燃え尽きて、問いが生まれた
約10年間、医療の現場で働きました。
医師、看護師、放射線技師——みんな身体と神経をすり減らしながら、毎日患者さんのために動いています。真面目な人ほど、神経を削っていく。そして時々、バーンアウトする人がいます。
私も、その一人でした。
もやもやが積み重なった末に、こんな問いが生まれました。
「成長って、なんだろう。」「効率的って、なんだろう。」「今の社会は、どこに向かっているのだろう。」
このnoteで伝えていきたいこと
今の世の中、情報が多すぎます。頑張ることを強いられすぎています。「もっとちゃんとしなきゃ」で、みんなが疲弊しています。
私は問いたいのです。そんなに頑張らなきゃいけない理由、本当にあるの?
中学2年の自分に教えてあげたかったことを、大人になった今、発信しています。
脳科学・心理学・行動経済学をベースに、「しんどくて当然の理由」と「楽に生きるヒント」を届けていきます。

あなたの「今日」が、少しだけ軽くなりますように。
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