買いたくなる仕組みを感情から考える。なぜそれを選んだのか?
「なにもせずに寝ているだけで1億円欲しい」──もし今の自分がそんな広告を見かけたら、鼻で笑うかもしれません。
でもほんの数年前、私はその言葉にすがるように惹かれていました。
働かずにお金が欲しい、でも尊敬もされたい。できれば、誰にも否定されたくない。でも失敗するのは怖いから、リスクは取りたくない。
今振り返ると、これは過去の私そのものです。
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■「簡単にうまくいく」はずなのに、なぜ私たちは動けないのか?
うつ病の診断を受けてから、働き方を変える必要に迫られ、就労継続支援A型事業所に通うようになりました。朝は読書、昼間は仕事、帰宅後はnoteを書いたり。そんな日々の中で、あるメルマガに出会ったんです。
「カスタマージャーニーとカスタマーエクスペリエンスを理解し、設計することで、人の心を動かす体験をつくる」という話でした。
その言葉に、私はなぜか涙が出そうになったのです。なぜか──。
たぶん、それは、「何もできない自分でも、誰かのために何かを届けられるかもしれない」と感じたから。
心が動く体験は、きっと技術や才能だけじゃなくて、相手のことをどれだけ思えるかで変わる。そう教えてもらえた気がしました。
■カスタマージャーニーの始まりは、たった1本のSNS投稿
そのメルマガでは、SNSからメルマガ登録に至る流れをこう説明していました。
SNS投稿を見る▶
プロフィールを見る▶
他の投稿を読む▶
フォロー▶
何度か投稿を読む▶
メルマガ登録
たったこれだけの流れ。でも、その中にいくつもの感情のやりとりがある、と。
私も、自分が誰かのメルマガに登録するまでの流れを思い返してみました。
たまたま流れてきた投稿が心に引っかかり、その人のプロフィールを見に行く。読みやすく整理されていて、「この人、信頼できそう」と思った。
そのまま過去の投稿もいくつか読み、フォロー。何度か見かけているうちに、「もっと深く知りたい」と思って、メルマガ登録へ──。
その時の私の感情は、まさに「信頼」や「安心」でした。そしてその感情は、最初の投稿の文章からにじみ出ていたやさしさや、誠実さによってつくられていたのです。
今まで私は、フォロワー数や文章力の話ばかりに目を向けていました。でも、読者にとって本当に大切なのは「この人なら、自分の時間を預けていいかも」と思えるような印象を持ってもらえるかどうか。
そしてその印象は、どのステップでも崩れてはいけない。
「投稿が丁寧だったのに、プロフィールはごちゃごちゃ」だったら?
「プロフィールは素敵だったのに、他の投稿はバラバラ」だったら?
一度信頼が崩れたら、次の行動へ進む理由がなくなる。カスタマージャーニーという旅は、感情の道でもある。そう実感しました。
今の私は、まだ何者にもなれていません。毎日noteを書き、少しずつ試行錯誤しながら、自分の中の地図を広げているところです。
でも、「自分が心を動かされた経験」こそが、誰かの行動の背中を押す材料になる。そう信じて、こうして今日も書いています。
あなたもきっと、過去の私と同じように、
「行動したいのに怖い」
「でも、どこかで変わりたい」
と思っているかもしれません。
ならば、まずひとつ、身の回りにある「カスタマージャーニー」に目を向けてみてください。
たとえば、コンビニに入ってからレジにたどり着くまでに、あなたがどれだけ多くの商品を目にしているか。その配置がどんな感情を引き出しているか。
それに気づけたら、もうあなたの感性は変わり始めています。
その気づきが、きっと次の一歩につながっていきますから。
■失敗してもいい、けれど無関心ではいけない
初めて「カスタマージャーニー」と「カスタマーエクスペリエンス」という言葉を知ったとき、正直なところ、私には縁のない世界のことだと思いました。
なにしろ、商品もなければ、実績も経験もない。ただ毎日noteを更新しているだけ。そんな自分に、旅や体験をデザインするなんてできるわけがない、と思っていたんです。
でも、そのメルマガの著者が語っていた具体的な事例が、少しずつ私の心のハードルを下げてくれました。
たとえば、SNSからメルマガに登録してもらうまでの設計。投稿の内容が刺さってプロフィールに飛び、そこが整っていることで信頼が生まれ、他のコンテンツも読みたくなって、最後に登録まで至る。
この流れは、すでに何度も体験していたものでした。
つまり、自分でも気づかないうちに、カスタマージャーニーを歩いていた。誰かに心を動かされていた。
そう思ったとき、「もしかしたら、私にもできるかもしれない」と、少しだけ思えたのです。
たとえば、私のようにWebの知識もない、ビジネス経験もない人間でも、ひとつの投稿を丁寧に書くことはできる。そこに一貫した思いや姿勢を込めることもできる。その投稿に触れた人が、プロフィールを見て、「この人なら信用できるかも」と思えるように、丁寧に整えることはできる。
つまり、今あるものだけでも、旅の設計は始められるということ。
最初から完璧にできる必要なんてありません。大切なのは、「この人にとって、どうすれば心地よくたどり着けるか?」という問いを、ひとつずつ重ねていくことだと私は思います。
■積み重ねた信頼こそが、次のアクションを生む
この数か月、私はnoteを通じて、毎日誰かに届けることを意識して書き続けています。
読んでもらえる文章とは何か、最後まで読んでもらうにはどうすればいいか。そんな問いの中で、
「読みやすい流れ」
「一貫した印象」
「わかりやすい感情の動き」
が大切だと肌で感じてきました。
たとえば、ある日の投稿で、少しだけ読まれる回数が増えたことがありました。いつもより丁寧に、読み手の目線に立って言葉を選んだ投稿です。
反応は多くなかったけれど、何人かの方がプロフィールを見に来てくれた。そのうちの一人が、私の別の投稿にも反応してくれたのを見た時、不思議な喜びがこみ上げてきました。
それは、ただのいいねやフォローではなく、「この人は少しでも私の言葉に価値を感じてくれた」という実感でした。
つまり、たった一つの丁寧な投稿が、静かに誰かの感情を動かしていた。そんな感覚です。
今の私は、すぐに大きな成果を得られるような存在ではありません。でも、目の前の誰かの感情を少しだけ動かせたなら、それは立派なスタートだと思えるようになりました。
カスタマージャーニーという言葉を借りるなら、「最初の一歩」がしっかり届けられたということです。
■心が動く設計は、誰かを動かす力になる
私はこれまで、noteを通して一つひとつの投稿の積み重ねが読者の心を動かすことを学んできました。
何もないところから、感情と行動の流れ──つまり、カスタマージャーニーとカスタマーエクスペリエンス──を設計しようとする中で、小さな気づきがいくつもありました。
たとえば、ある日書いた投稿が、普段より少しだけ多く読まれ、何気ないコメントがひとつ届いたとします。そのコメントを読んだ瞬間、「ああ、自分の体験も、誰かの気持ちに触れることがあるんだ」と思えました。
それはたった一行の言葉だったかもしれない。でも、それが、次の投稿を書く私の背中を押してくれたのです。
この流れこそが、まさに「心が動かされたから、行動が変わる」という体験でした。
そして、それは読み手にとっても同じで、たとえば投稿を読んだことで「この人のメルマガを読んでみたい」と感じたなら、それはカスタマージャーニーの中の、確かな一歩です。
■過去の自分と、これからの誰かをつなぐ「設計」の力
私は今、やっと気づけたことがあります。それは、マーケティングとは難しい理論やテクニックの前に「誰かの感情の動きを思いやる力」であり、カスタマージャーニーの設計とは、「どんな順序で、どんな気持ちで、その人は動きたくなるのか」を丁寧に想像し、準備する行為だということです。
過去の私は、毎日をやり過ごすだけで精いっぱいでした。
noteを書こうにも、「どうせ誰も読まない」「どうせ意味がない」と、書き出す前から諦めていました。でも、いま思えば、そのマインドのままでは、誰にも何も届かないのは当たり前だったのです。
メルマガの著者が語っていた、「一貫性」と「感情の接続」を意識するという設計の視点。投稿の文体、プロフィールの整え方、過去投稿の並び、それらすべてに「一貫した意志」が流れていることで、読み手は安心し、次の行動に進む──まさにその通りでした。
もし、今の私が、あの頃の自分に何か伝えられるなら、こう言います。
「大丈夫、ゼロからでも、あなたの痛みは誰かの役に立つから。まずは、読み手の目線で、たったひとつの投稿を丁寧に届けてみて」と。
このnoteが、あなたの中の「届けたいけど、まだ形になっていない気持ち」を、一歩外へ押し出すきっかけになりますように。そして、その投稿が、誰かの心に静かに触れる体験となるように。
今の私には、まだ実績も影響力もありません。でも、自分の感情と向き合い、誰かの感情を想像し、行動を設計する。その積み重ねこそが、読者の旅路の中にある「印象」という体験を紡いでいくのだと、心から信じています。
あなたの一歩が、誰かの旅の最初の景色になるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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