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感謝の気持ちを持つと、なぜか不思議と人生が好転するよね?

日々の生活の中で「ありがとう」と心から言えていますか?

私は52歳、うつ病を抱えながら就労継続支援A型事業所で働いています。

不整脈、心房細動、脂質異常症、糖尿病など、複数の持病と付き合いながらの毎日です。

朝は4時に起きて読書をし、夜はnoteの執筆に励んでいます。

SNSでの発信も始めました。

一見すると普通の日常に見えるかもしれません。

でも、この「普通」が送れることに、今の私は心から感謝しています。

なぜなら、15年前の私には、この「普通」がとても遠い存在だったからです。


崩れ去った自信と誇り——うつ病との出会い

15年前、37歳の時でした。

当時の私は、電話でお客さまと占い師をマッチングするサービスの、広告宣伝担当として働いていました。

「自分の人生は自分で切り開く」という強い信念を持ち、がむしゃらに仕事に打ち込んでいました。

独身で一人暮らし。

誰にも頼らず、自分の力だけで生きていける——。

そう信じて疑いませんでした。

ダイレクトメールで送るパンフレットの入稿や、広告出稿の締め切りが近づくと、連日の深夜残業は当たり前。

休日も「少しでも前に進めよう」と会社に行っていました。

「これくらい頑張るのは当然だ」
「みんな努力して当たり前だ」

そう自分に言い聞かせながら、休む間もなく走り続けていたのです。

そんなある日、突然、体も心も動かなくなってしまいました。

朝、目が覚めても布団から出られない。
シャワーを浴びる気力もない。
食事も喉を通らない。

「なぜ自分がこんなことに」と自分を責め続ける日々が始まりました。

会社にはなんとか連絡を入れてはいたものの、メールも見られず、電話にも出られない。

そんな状態が1週間も続いたころ、心配した母が私の部屋を訪ねてきました。

その時の私は、1週間分のコンビニ弁当の空容器が散乱する部屋で、カーテンを閉め切ったまま布団にくるまっていました。

シャワーも浴びていない。
ひげも伸び放題。
スマートフォンの電源は切れたまま。

まるで、社会から切り離された孤島のような状態でした。

その後、電話予約から1ヶ月待って、やっと精神科を受診。

重度のうつ症と診断されました。

会社からは解雇予告通知が届きました。

実家の両親からは「今の状態では一人暮らしは危険だから戻ってこい」と告げられ、一人暮らしに終止符を打ち、実家のある横浜に戻ることになったのです。

両親の無償の支えに気づいた日々

実家での生活が始まり、私は初めて「支えられて生きている」ということを痛感することになります。

家賃も光熱費も取らずに住まわせてくれる父。

毎日の食事を用意してくれる母。

薬の時間になると「飲んだ?」と声をかけてくれる。
布団をかぶって引きこもっている時は、黙って見守ってくれる。

それまで「誰の助けも借りずに生きていける」と思い込んでいた私でしたが、実は日常生活の一つ一つが、誰かの支えがあってこそ成り立っていたのだと、身に染みてわかりました。

感謝がもたらす驚くべき効果

実は、感謝の気持ちを持つことには、科学的にも驚くべき効果があることがわかっています。

私自身、感謝を意識し始めてから、様々な変化を実感しています。

1. より良い睡眠がもたらされる

発症当初、私は不眠に悩まされていました。

不整脈や心房細動もあり、夜になると「このまま眠れないのではないか」という不安で胸が締めつけられました。

ベッドに横たわっても、過去の失敗や将来への不安が頭の中をぐるぐると回り続け、なかなか眠れない日々が続きました。

しかし、寝る前に

「今日も母が作ってくれた温かい食事が食べられた」
「父が黙って見守ってくれている」
「主治医の先生が親身になって治療方法を模索してくれている」

そんなふうに、一日の中での感謝できることを思い返すようになってから、不思議と眠りが深くなっていったのです。

これは私だけの経験ではありません。

英国マンチェスター大学の研究によると、就寝前に感謝の気持ちを持つ人は、より質の良い睡眠が得られるそうです。

感謝の気持ちが副交感神経を優位にし、心と体をリラックスさせる効果があるからです。

2. ストレスとうつ症状が軽減される

うつ病の症状が重かった頃、私は自分を責めてばかりいました。

「もっと頑張れたはずなのに」
「こんな状態で親に迷惑をかけて」
「いつになったら元気になれるんだろう」

そんな否定的な考えが、さらに症状を悪化させる悪循環に陥っていました。

糖尿病や脂質異常症の数値が思うように改善しないことにも、強いストレスを感じていました。

検査のたびに「また悪い結果が出るのではないか」と、不安で胸が痛くなりました。

しかし、感謝を意識するようになってから、物事の見方が少しずつ変わってきました。

「定期的に検査してもらえること自体が恵まれている」
「薬を処方してもらえる環境にいられる」
「家族が健康を気遣ってくれている」

そう考えるようになると、不思議と胸の締めつけが和らいでいったのです。

香港教育大学の研究では、感謝の気持ちを持つことで、ストレスホルモンのコルチゾールが低下し、うつ症状が改善される可能性が指摘されています。

私の経験は、この研究結果と合致するものでした。

3. 自己肯定感が高まる奇跡

うつ病になってから、私の自己肯定感は底をつきました。

「会社をクビになった負け犬」
「親に頼らざるを得ない出来損ない」

そんな自己否定的な思考が、頭の中を支配していました。

特にツラかったのは、以前のように仕事ができない自分を受け入れられないことでした。

かつては締切に追われながらも、広告の企画から入稿まで一人でこなしていた私。

それが、一日中、布団の中で過ごすことも珍しくない状態になってしまったんですから。

ところが、感謝の視点を持つようになってから、少しずつ変化が訪れました。

「今日は30分だけど、布団から出られた」
「久しぶりに自分で歯を磨けた」
「散歩に行けた」

些細な前進に目を向け、それを喜んでくれる両親に感謝する。

すると、「自分はダメな人間だ」という思考から、少しずつ解放されていったんですよね。

4. 人間関係が豊かになる

発症直後、私は人との接触を極端に避けていました。

親戚や知人からの電話やメールにも応答できず、完全な引きこもり状態でした。

「元気な頃の自分を知る人に、今の姿を見られたくない」

そんな気持ちが強かったのです。

しかし、献身的なケアを受けるなかで、人とのつながりの大切さを実感するようになりました。

近所に住む飲み友だちが、時々、飲みに誘ってくれる。
大学時代の友人が、「無理しなくていいから」とLINEをくれる。
主治医が、私の小さな変化を見逃さず励ましてくれる。

一つ一つの親切に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようになると、不思議なことに、人との関係が温かみを帯びてきたのです。

感謝を習慣にする具体的な方法

現在、私は就労継続支援A型事業所で働きながら、noteの執筆やSNSでの発信を続けています。

決して派手な人生ではありませんが、日々の小さな喜びを大切にしながら、充実した時間を過ごしています。

これは、以下のような「感謝の習慣化」があってこそだと考えています:

1. 感謝日記をつける

毎晩寝る前に、その日あった「ありがたかったこと」を3つノートに書きます。

「今日も無事に通所できた」
「同僚が声をかけてくれた」
「夕方の散歩で富士山が見えた」

初めは「書くことが見つからない」と悩みましたが、続けているうちに、日常の中の小さな幸せに気づけるようになりました。

2. 「ありがとう」を声に出す

以前の私は、感謝の気持ちがあっても、なかなか言葉にできませんでした。

「言わなくてもわかるだろう」と思い込んでいたのです。

しかし今は、些細なことでも「ありがとう」を声に出すように心がけています。

事業所のスタッフが私の体調を気遣ってくれたとき。
薬を処方してくれる医師に。
仲良くしてくれる友に。

声に出すことで、相手も私も、お互いの気持ちが温かくなるのを感じます。

3. 日常の中で「これは誰のおかげ?」と考える

朝、目覚めたときから夜眠りにつくまで、私たちの生活は多くの人々の支えで成り立っています。

たとえば、毎朝飲むコーヒー一杯にも、多くの人の関わりがあります。

  • コーヒー豆を育てた農家の方々

  • 豆を焙煎してくれた職人さん

  • スーパーまで運んでくれたドライバーさん

  • 店頭に並べてくれた店員さん

以前の私なら

「お金を払っているんだから当たり前」

と思っていたことも、今は

「多くの人の働きのおかげで、この一杯が飲めるんだ」

と考えられるようになりました。

今の私の日常

現在、私は朝4時に起きて読書をし、10時から事業所で働き、夜はnoteの執筆をしています。

腰痛に悩まされながらも、できることを少しずつ増やしています。

不整脈や心房細動の症状は完全には消えていませんし、糖尿病や脂質異常症の数値も理想的とは言えません。

でも、これらの持病があることで、定期的に健康をチェックできる機会があることにも、今は感謝しています。

感謝が教えてくれたこと

うつ病になって15年。

この経験を通じて、私は大切なことを学びました。

人は決して一人では生きていけません。

私たちは皆、誰かに支えられ、誰かを支えながら生きています。

それは、家族や友人との直接的な関係だけでなく、見知らぬ誰かの仕事や優しさによっても支えられているんですよね。

感謝の気持ちを持つことは、そんな「支え合って生きている」という事実に気づくきっかけになります。

そして、その気づきは、私たちの心を少しずつ、でも確実に変えていってくれるのです。

おわりに

もし今、あなたが人生の暗闇の中にいるなら、まずは身の回りの小さなことに目を向けてみてください。

  • 朝、目が覚めたこと。

  • 呼吸ができること。

  • 誰かが作ってくれた食事。

  • 誰かからのメッセージ。

そこにある「当たり前」は、実は奇跡的な恵みなのかもしれません。

感謝の気持ちは、その気づきへの入り口となってくれるはずです。

その小さな気づきの積み重ねが、きっとあなたの人生を、より豊かなものへと変えていってくれることでしょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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