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メンタルに自信があった私が経験した、鋼メンタルの落とし穴

「私はけっこう打たれ強い性格だから大丈夫」

そう思っていませんか?

私も以前はそう考えていた一人です。

かつて、出版社で働いていたころは、月に180時間もの時間外労働をこなしていましたが、まったく問題ありませんでした。

締め切りに追われる毎日でも、むしろそのプレッシャーを楽しんでいるくらいでした。

ところが、転職後の職場で「自分はうつ病にはならない」という過信のもと、たくさんのサインを見逃してしまい、何も知らずに頑張り通した結果、思いがけず折れてしまいました。

同じ体験を、他の人にはしてほしくないと思います。

今は鋼メンタルでも、それが永遠に続くとは限らないのです。


メンタルの強さ、実は諸刃の剣かもしれません

最近、SNSで「鋼メンタル」という言葉をよく目にするようになりました。

専門家の話によると、鋼メンタルとは、文字通り、精神力が強く、どんなプレッシャーにも負けずに前に進むメンタルの強さを持っている人を指す言葉だそうです。

でも、ただポジティブな人や、わがままな人とは違うんですよね。

たとえば、仕事で大きなトラブルが発生したとき、普通の人なら

「ツイてないな」
「面倒くさいな」

と感じて、できることなら関わりたくないと思うところを、鋼メンタルの人は

「自分ならどう乗り切るか」
「何から始めようか」
「これもチャンスかも!」

と、前向きに捉えることができるそうです。

実は、鋼メンタルの人の多くは、自分が鋼メンタルだという自覚がないケースが多いとのこと。

本人にとっては当たり前の状態なので、何かあっても淡々と前に進みながら行動を重ねているだけなのですが、周りから見ると

「すごいなぁ」
「どんなことがあっても動じないね」

と映るようです。

鋼メンタルの特徴と、意外な落とし穴

専門家の話では、鋼メンタルの人には、いくつかの際立った特徴があるそうです。

まず、気持ちの切り替えが驚くほど早いこと。

たとえば、大切なプレゼンテーションで失敗しても、「次はこうしよう」とすぐに前を向けるような人です。

また、さまざまな状況や人に対して柔軟に対応できる力も持ち合わせているとのこと。

職場での急な方針変更や、予期せぬトラブルにも、臨機応変に対処できるんですね。

そして、自分の意見をしっかり持っているのも特徴の一つ。

周りの空気に流されることなく、「人は人、自分は自分」という形で、いい意味での線引きができるそうです。

SNSでの誹謗中傷や、理不尽な要求にも、必要以上に動揺することなく対応できる。

そんな姿が、周りから「鋼メンタル」と呼ばれる理由かもしれません。

意外なことに、鋼メンタルの人は健康管理にも気を使っているそうです。

自分の心と体のコンディションを把握していて、必要な時には休息を取ることも心得ているとのこと。

つまり、ただがむしゃらに頑張るのではなく、自分にとって大切なものがはっきりしていて、目標や目的に向かって楽しみながら過ごしているんですね。

ところが、こんな鋼メンタルの人にも、意外な落とし穴が待ち構えているそうです。

それは、その精神力の強さゆえに、頑張り過ぎてしまったり、知らず知らずのうちに自分にプレッシャーをかけていることに気づきにくかったりすること。

限界を超えると、どんなに精神力が強い人でも、うつ病などのメンタルヘルスの問題を抱える可能性があるのだとか。

私自身、まさにその轍を踏んでしまいました。

鋼メンタルの人が陥りやすい危険な状態

専門家によると、私たちには感情があるため、環境や周囲の人の状態に左右されることは避けられないそうです。

たとえば、大切な人の病気や、思いがけない災害など、誰にでも起こりうる出来事に対して、まったくダメージを受けないということはありえません。

むしろ、鋼メンタルの人は、その強さゆえに自分の限界に気づきにくい傾向があるとのこと。

私の場合も、転職後の職場で、それまでと同じように仕事をこなそうとしていました。

締め切りに追われる毎日でしたが、「自分なら大丈夫」という思い込みが強すぎて、体調の変化にまったく気づきませんでした。

朝起きるのが徐々につらくなり、頭がすっきりしない日が続いても、「たまたまだろう」と軽く考えていたのです。

専門家の話では、うつ病は、ストレスで気持ちが限界を迎えた時に出る症状で、「無理をしている」というサインでもあるそうです。

鋼メンタルの人は、高い目標を掲げて、それを達成することに慣れています。

だからこそ、調子が悪くなった時に、今までのように力を発揮できない自分を受け入れられず、過去の自分と比べてしまう。

そうして、現状を受け入れられないまま、改善できない負のループに陥ってしまう危険性があるのだとか。

実際、私も

「こんなことで限界なんて」
「昔の自分なら余裕だったのに」

と自分を責め続けました。

結果として、回復までにかなりの時間がかかってしまいました。

今思えば、もっと早く周りに相談したり、休息を取ったりすれば、ここまで深刻な状態にはならなかったかもしれません。

メンタルヘルスの危険信号を見逃さないために

では、メンタルヘルスの不調を予防するために、私たちは日常生活でどんなことに気をつければよいのでしょうか。

専門家によると、ライフスタイルと体調の両面から、いくつかの重要なチェックポイントがあるそうです。

まず、仕事が忙しすぎて、思うように休みが取れていない状態が続いていないかどうか。

私の場合は、休日出勤が当たり前になっていて、まとまった休暇を取ることができない状況でした。

また、睡眠時間が5時間以下の状態が3カ月以上続いているような場合も要注意だとか。

「少し眠れば大丈夫」と思っていても、睡眠不足が積み重なると、心身に大きな負担がかかるそうです。

体調面では、頭がすっきりしない、朝起きるのが極端につらい、といった症状に注目する必要があります。

これらの症状は、実はメンタルヘルスの危険信号かもしれません。

私も、以前は「忙しいから仕方ない」と軽く考えていましたが、今思えば、もっと早くこれらのサインに気付くべきでした。

専門家は、こうしたサインが出ていたら、気持ちよく過ごすためにどこから改善できるのかを丁寧に分析することをすすめています。

たとえば、

できるところから少しずつ睡眠時間を増やしてみる、
休日は意識して心身をリフレッシュする時間を作る、

といった具合です。

一度に大きく生活を変えようとするのではなく、小さな改善を積み重ねていくことが大切なのだそうです。

鋼メンタルを過信せず、心地よい人生を送るために

私たちは、自分のメンタルの強さを誇りに思うあまり、その強さを過信してしまうことがあります。

しかし、どんなに強靭な精神力を持っている人でも、「絶対にうつ病にならない」とは言い切れないのだと、専門家は指摘しています。

むしろ、自分は大丈夫だと思い込んでいる人ほど、危険な状態に陥りやすいのかもしれません。

これは、けっして悲観的な話ではありません。

メンタルの強さは、たしかにすばらしい特質です。

ただ、その強さを過信せず、適度な距離感を保ちながら、自分の心と体の声に耳を傾けることが大切なのです。

私も、うつ病を経験してから、自分の状態により敏感になりました。

体調の変化や気分の浮き沈みに早めに気づき、必要な対策を取れるようになったことで、かえって充実した日々を送れるようになりました。

たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任されたとき、以前の私なら「何が何でもやり遂げなければ」と、休みも取らずに突っ走っていたかもしれません。

でも今は、プロジェクトの成功のためにも、適度な休息が必要だと理解しています。

休日にはしっかり休養を取り、趣味の時間も大切にする。そうすることで、むしろ仕事の効率も上がり、より良い成果を出せるようになったのです。

鋼メンタルであることは、決して悪いことではありません。

ただ、その強さに甘えすぎず、自分の心と体のケアを怠らないことが、長く健康で充実した人生を送るためのカギとなるのではないでしょうか。

私たちは皆、かけがえのない存在です。

だからこそ、自分自身を大切にしながら、いきいきと前向きに生きていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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