歴史を動かした一矢!那須与一が託した温泉神社への祈り
歴史に名を刻む温泉神社

ホノ:「ねぇイサちゃん、去年の秋に茶臼岳登ったあとに寄った温泉神社、めちゃくちゃ雰囲気良かったよね。その後の鹿の湯も最高だったけど。」


イサ:「ええ、鹿の湯のすぐそばにあるあの温泉神社ですね。実はこの地域は昔から温泉が出るで有名で、奈良時代から全国的にご利益が知られていたんですよ。」


ホノ:「そんな昔から!?」

イサ:「はい。『正倉院文書』にも、奈良時代の貴族たちが鹿の湯に入った記録が残っております。」

那須与一と温泉神社の絆

ホノ:「あ、そういえば那須与一って名前、神社の看板にもあったけど…あの人って何者?」

イサ:「与一は、平安時代末期の武士で、那須太郎資隆の十一番目の息子でした。“十あまり一”から“余一”と呼ばれ、それが後に“与一”になったのです。」

ホノ:「かっこいい名前の理由はそこから来てるんだね…!」

イサ:「源義経が関東で仲間を募ったとき、与一も加わり、源平合戦で活躍しました。特に有名なのが、屋島の戦いでの“扇の的”の逸話です。」

伝説の「扇の的」

ホノ:「あれって教科書にも載ってたやつ!? 船の上の扇を射抜くやつ!」


イサ:「そうです。平家の船に掲げられた扇の的を、与一は見事に射抜きました。矢を入る前に、こう祈ったと伝わります。
『南無八幡大菩薩、特にふるさとの神さま、日光権現、宇都宮、那須温泉大明神、どうかあの扇の真ん中を射させてください』」

ホノ:「もう…映画みたいな展開…!私だったら外したらどうなるか想像するだけでゾッとする。」
神への感謝と奉納品

イサ:「戦から戻った与一は、感謝を込めて神社へ鏑矢、蟇目矢、征矢、桧扇を奉納し、大社殿も寄進しました。鳥居の一つも彼の奉納とされます。」

ホノ:「そんなに深い繋がりがあったんだ…」

イサ:「はい。そして彼は24歳の若さで亡くなりましたが、那須家は江戸時代まで温泉神社への信仰を受け継ぎました。」
現代に息づく伝説

ホノ:「じゃあ今も、那須与一の物語は神社で語り継がれてるんだね。」

イサ:「ええ。今でも多くの人が訪れ、与一の勇姿と信仰の物語に触れています。重要な歴史の一部となったこの場所は、ただの観光スポットではなく、“心で感じる歴史の舞台”なんです。」

ホノ:「何かここぞ!!というときに願いが叶いそうな神社だね。」
🛁 おまけ:おすすめの温泉「鹿の湯」

那須温泉のシンボルともいえるのが、開湯およそ1,300年の歴史を誇る「鹿の湯」。
名前の由来は、傷ついた鹿がこの湯に浸かって傷を癒したという伝説から。温泉好きなら、一度は訪れてほしい場所です。
まず建物に近づくと、木造の素朴な外観が目に入ります。扉を開けると、ふわっと立ち上る硫黄の香り。
白く濁ったお湯は、いかにも「効きそう」な雰囲気で、まるで山の神様からの贈り物のよう。
鹿の湯の名物は、なんといっても温度の違う湯船が並ぶスタイル。
41℃から48℃まで、2℃刻みで6つの湯舟があり、熱い湯好きは最後の48℃に挑戦するのがお決まり。
でも、無理せず自分のペースで入るのが一番です。湯舟から上がると、体の芯までポカポカが持続し、山歩きの疲れもすっと消えていきます。
この湯は“美肌の湯”としても有名。湯上がりは肌がつるりとし、体が軽くなる感覚があります。
鹿の湯のあとは、外の冷たい空気を吸いながら、那須の山並みを眺めるのが最高のご褒美。
もし温泉神社に参拝するなら、この鹿の湯は絶対セットで。
歴史、信仰、自然、そして温泉。那須の魅力を一度に味わえる、まさに“タイムスリップ温泉”です。
私は茶臼岳登山→温泉神社→鹿の湯→休暇村宿泊という感じで満喫させていただきました。
