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龍神さまの忘れ傘【3つのお題に空想のひらめきを】

『龍神さまの忘れ傘』でお話し書きました。
500字ほどです。
よろしくお願いします🙇


むかしむかしあるところに、日照りが続いていると村があった。

村人たちがやけっぱちで雨乞いをしていると、空に暗雲たち込め、強風が吹き荒れ、そして傘をさした男性が歩いてきた。

歌舞伎の見得を切りながら

「あ〜い〜、雨を〜降らせようぞ〜」

パッ!!とそれらしい構えをした。

すると、雨がザーザー降り出した。

村人たちは大喜び!

「雨や!!雨が降った!!」

「雨ふらしの歌舞伎役者やー!」

「…でも、なんや見よう見まね感あるな、プププッ」

それを聞いた歌舞伎風男は、顔を赤くして村人に怒鳴り出した。

「素人やから、しゃあないやんけ!!
オレかて、2〜3回、歌舞伎観ただけやで?
ここまでできるん、すごない!?
雨降らすんやーめた!!
ばーか、ばーか!!」

と言って、傘を放って山の方へ帰っていった。

どうも龍神様だったようだ。

村人たちは傘を持って右往左往。

龍神様を慌てて追いかけ、

「さすが龍神様!」

「天下一の歌舞伎役者や!」

と、口々に褒めながら平謝り。

ちょっと機嫌を直した龍神様は、もう一度見得を切って雨を降らしてくれたので、村人たちはこれでもかというほど褒めちぎった。

その後、その村では雨乞いをする時に

「よっ!龍神屋!!」

と山に向かって叫ぶと、雨が降るようになったとさ。

おしまい。

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