GMT半減期って何?廃止から再導入までの流れと現在の課題
こんにちは。Ottyです。
2025年12月のタウンホールで、STEPNのGMT半減期が2026年1月1日から復活することが発表されました。
GMT半減期は、これまで何度も設定が変更されてきた経緯があります。当初は3年、その後2年に変更され、2024年4月には完全に廃止されました。そして今回、半減期が復活することが発表されました。
この記事では、GMT半減期とは何か、これまでどのような変遷を辿ってきたのか、そして復活によってどのような影響があるのかについて解説します。
GMT半減期とは?
GMT半減期には大きく2つの意味があります。
1. 獲得量が半分になる
STEPNではクラシックスニーカー(普通の靴)をレベル30まで上げるか、レインボースニーカーでムーブすることでGMTを獲得(GMTアーニング)することができます。
しかし半減期を迎えると、獲得できるGMTの量が半分になります。例えば、これまで1分あたり1 GMTが獲得できていた場合、半減期後は0.5 GMTになるということです(ただし、他のユーザーの状況によっても変動します)。
2. 割当量の半分が採掘される
半減期のもう1つの意味は「残りの量の半分が採掘される期間」を指します。

GMTは全体で60億枚が発行される予定で、そのうち30%(18億枚)がMove and Earn(GMTアーニング)に割り当てられています。半減期とは、この18億枚のうち半分の9億枚が採掘される期間を指します。これを使えば毎日(毎年)どれだけGMTが採掘されるか(採掘速度)を割り出すことができます。
GMT半減期の変遷
GMT半減期についてはこれまで何度か変更されてきました。
最初の設計(2022年2月)
Move & EarnのGMT半減期: 3年
つまり、この時のGMTの年間採掘量は3億枚(9億枚÷3年)、月間採掘量は2,500万枚で設計されていたということです。
半減期の短縮(2022年9月27日)
GMTアーニング開始(2022年9月28日)直前にホワイトペーパーが更新され、以下の変更が行われました。
半減期: 3年 → 2年に短縮
この変更により、採掘ペースの設計は以下のようになりました。
年間採掘量: 約4.5億枚(9億枚÷2年)
月間採掘量: 約3,750 万枚
日間採掘量: 約123.3 万枚
分間採掘量: 約856.2 枚
クラシックプール: 342.5 枚/分
レインボープール: 513.7 枚/分
半減期の廃止(2024年4月4日)
2024年4月4日にGMTアーニングに関する以下の変更が行われました。
レインボープラスとレインボーインフィニットの廃止
GMT半減期の廃止
廃止の理由:
廃止の理由について、2024年4月のタウンホールでYawnは「ユーザーに与える報酬がどんどん少なくなることに違和感を覚えたため」と説明していました。
この変更により、2024年10月に予定されていた1回目の半減期は実施されませんでした。
半減期の変更履歴について、詳しくはホワイトペーパーのChange Logを御覧ください。
半減期の復活(2025年12月発表)
先日のタウンホールで、半減期の復活が発表されました。
実施日: 2026年1月1日から
復活の理由: 長期的にエコシステムを安定させるため
半減期の15日前(2025年12月15日)に詳細な説明が公開される予定です。
現在の課題
半減期復活には大きな問題があります。
採掘枯渇問題
本来、2022年9月からの2年間(2024年9月まで)で9億枚を採掘する予定でしたが、半減期が廃止されたため、採掘ペースが維持されました。そのため、2026年9月頃(約9ヶ月後)にはGMTが枯渇する状況でした。
このため2026年1月から半減期を導入しても、2年を待たず(約18ヶ月後の2027年6月頃)に残りを採掘し切ってしまう状況です。
実際の採掘速度について
上記の計算では、理論上は1分間にクラシックプールで342.5 GMT、レインボープール: 513.7 GMT、合計856.2 枚のGMTがアーニングされることになります。
しかし一部のユーザーからは「レインボースニーカーでどんなにレインボーパワーが高くても、掘れるのは1分で約30 GMTまで」という話もあります。
なので本当に理論値通りの速度でGMTが採掘されているのかは不明です。アーニングされたGMTはアプリ内で運営からユーザーに付け替えているだけなので、オンチェーンでは確認できません。
理論値では18億枚のうち、残りのGMTは3.3億枚(23%)のはずですが、実際はもっと残っている可能性はあります。
一般的な半減期とGMT半減期の違い
「半減期」という言葉の本来の意味について触れておきます。
そもそも一般的な「半減期」とは、ある物質や量が自然に減少していき、元の量の「半分」になるまでにかかる時間のことを指します。
よく使われるのは放射性物質の半減期で、放射性廃棄物を処分するときなどに使用されます。その際、放射性物質は時間経過とともに指数関数的に減少します。つまり、徐々に、なだらかに減っていくのが一般的な半減期のイメージです。
一方、GMTの場合、半減期が来るまでの採掘量(アーニング量)は一定で、半減期が来ると階段状にその量が半分になります(崖半減)。これはビットコイン(BTC)の採掘報酬が4年に一度半分になることを真似て作られていると思われます。

このように、半減期と言うと徐々に量が減っていくのが一般的で、BTCやGMTのように、あるときを境に急激に量が半分になるのは特殊なケースです。
STEPNのユーザーの中にはWeb3やBTCに詳しくないユーザーも多く、半減期と聞くと一般的な減り方(徐々に減少していく)を想像する人も多いでしょう。
こうしたユーザーにターゲットを広げていきたいのであれば、「Web3ではこれが常識。自分で調べろ」ではなく、こうした用語から丁寧に説明する必要があると思います。
今後の見通し
2025年12月15日に半減期の詳細が発表される予定です。ただし、採掘量を半分にするだけでは2年を待たずにGMTを掘り尽くしてしまう可能性があります。そのため、半減期の期間自体も見直されるかもしれません。
具体的にどのような設計になるかは発表を待つ必要があります。
まとめ
GMT半減期は、当初の3年から2年に変更され、その後完全に廃止され、そして2026年1月1日から復活するという、複雑な変遷を辿っています。
そのため半減期が導入されたとしても、次の半減期までにGMTが枯渇する可能性があります。
12月15日の詳細発表で、この問題にどう対処するのかが明らかになるでしょう。続報をお待ちください。
