なぜ、俺たちは「簡単」「お手軽」レシピすら作れないのか?
「簡単」「お手軽」っていうけど、なんだか難しいよなあ・・
これが作れないのは、僕の料理スキルがないからなのかなあ・・
はじめての一人暮らし、頑張って料理をしようとして挫折した、大学生の頃から、ずっと思っていた。
この記事は、そんな大学生の僕へ贈る・・
気づき
10年ほど時が経ち、家庭もできたある日、家族のために料理をしようと、頑張ってクラシルを見ていたときだった。
何を作ろうとしていたかは忘れている。なので材料や分量も忘れているが、こんな感じだった。
まずは卵を割って・・映像でパッとわかりやすい。
その後は、次々と調味料を入れていく。
「塩 小さじ1」
「醤油 大さじ2」
「みりん 大さじ2」
「料理酒 大・・・・・ぐらいで僕は「うわあああっ!!!」っとなった。
気軽に見ていた脳が、突然パンクしたのだ。もう、「キツい」と感じた。
この瞬間、「なぜ、料理が上達しないのか?」の理由がハッキリした。
それは、「僕はレシピが読めない」からだった。
料理に馴染みが作れていない人間にとって、今あるレシピは難しすぎる。
幸い、僕はビジネススキルの研修講師だ。読めない理由も分析できた。
なぜ、よくあるレシピは読めないのか?3つの理由
1. 数が多すぎる
シンプルにこれである。
一覧を見たときに、目に飛び込んでくる材料、調味料が多すぎる。
「PDCA」「5W1H」など、会社で学ぶよくあるスキルも、数が多すぎると使えない。
誰も「5W1H」がそれぞれ何か、パッと言えないだろう?
それと同じだ。
一度にたくさんのものを見ると、慣れていない人の脳はハレーションを起こす。
そういえば、一度やる気を出して「牛丼」など作ろうとしたとき、スーパーで迷うことになるとは思わなかったぞ(そのうえで、大切な”だし”とかを忘れて落ち込んだりもした)。
2. 手順の先が見えない
その先、どれだけやったら終わりなのか、最初にはわからないレシピが多い。レシピを見て、作りながら「まだ、終わらないのか・・?」という気持ちになることは何度もあった。
特に俺たちは、技術もないくせに「とにかくやってみるか」と始めてしまうから、先がどうなるかなんて、2つの意味で読めていない。
クラシルではスピードでごまかされているが、あれもやってみたらけっこうな手順の数だ。
かろうじて、ついていけたものでも・・
3. 調味料・材料が難しい
「”難しい”って何?」と思うかもしれない。でもそうなのだ。
たまに料理を作ろうと、頑張ってレシピに食らいついていき、次のステップで「ここで料理酒とみりんを・・」と書かれていたときの絶望感。
「誰にでも あると思うな 酒・みりん」
酒・みりん、正直、難しいっす。
善良な男子大学生の家に、料理酒やみりんは、置いていないのだ。
(ビールやほろよいは置いてあるのだが・・)
そして、調味料が増えるほど、「材料」に記載する数も増える・・
塩・コショウが2箇所に書かれていたりして、俺たちは、何のことやらわからなくなるんだ。
あと、材料も難しい。「パン粉」とか、その料理でしか使わなさそうなものを、得意げに出してこないでほしい。
これが、「俺たちがレシピを読めない」理由だ。
ちまたにある「簡単」「お手軽」レシピは、ここらへんの「レシピが読めない人たち」をナメている。
俺たちは、もっと手前でわかってないんだ。
わかってないことすら、気づけていないんだ。
そもそも、「包丁を出す」ことがもう、ハードル高すぎてできんのだ。
気軽に「野菜を切って」とかいうのもダメなんだ。
もうちょっと言うと、「しんなりするまで」とかもわからんのだ。
「こっちはしんなりしてる気がするけど、こっちはまだ固い」とか頻繁に起こるんだ。
どうしたらいいのだ。
作れるものはあった
「なぜ、この人はレシピ読めないとか言いながら、料理を作ろうとしているんだ・・?」
と思われた方もいるかもしれない。
それは、家族のために作りたいと思ったからだ。
しかし、レシピが難しい。読めない。
ただ、これに気づけただけでも大きい。
そうじゃなきゃ、ずっと”読めないレシピ”で自信をなくしていたはずだ。
そんな僕に差した光明は、「ヨシケイ」さんの「カットミール」だった。

毎日、レシピに合った食材が届く。
レシピは短く、食材もすでにカットされている。
それに従えば、僕はなんとか料理を作れた。
レシピは難しい。でも作れるものがある。
・・これらのことを踏まえて、レシピは、こんな風に変えたらいいんじゃないかと思った。
「ズブの素人」でも”読める”レシピの要点とは?
1. 材料は3つまでにする
「数が多すぎると扱えない」これは、ビジネススキルの研修でもそうやって教えることがある。
「PDCA」は「やる」と「ふり返る」の2つに。
「5W1H」は、「Why, What, How」の3つに。
絞ることで、日常で使いこなせるようになる。
ある部族では、数の数え方が「1,2,3,たくさん・・」と、4以上はもう数えなかったりするそうだ。
それくらい、「数を絞る」ことの効果をナメてはいけない。
材料は、3つを超えないようにする。超えた場合「中級・上級」だと明記する。
準備するものが少ないならば、なんとか料理に向き合えるだろう。
2. ステップを3つまでにし、あらかじめ知らせる
また、話し方でも「今日伝えたいことは3つあります」など言えば、聞き手の「いつ終わるんだ・・?」がなくなり、心の準備もできる。
また、1から話すよりも、全体像がわかっていたほうが、「今どこをやっているのか?」わかりやすくなり、相手にも伝わるようになる。
これをレシピに応用して、
「あらかじめ3ステップ以内にして、全体像を見せる」
ようにすればいい。
全体を見通せるようならば、こちら(ズブの素人)としても、作ってやらんでもない。
3. 基本としている調味料は「材料」に載せない
ヨシケイでは、「作り方の手順」を見ていれば、なんとか作れた。
材料も、”用意されている安心感”があったから、突き進むことができた。
そこで、家にあると決まっているものは、わざわざ「材料」欄に載せない。
最初の一覧にたくさん並んでいるから、なんだかややこしく「ウッ・・」と思って、もうレシピを見る気が失せてしまう。
どうせ家にあるものを、あえて載せる必要はない。
必要な調味料は、手順の中に載せればいい。
追加で必要ならば、「中級・上級」など明記していけばいい。
いかがだろうか。
ちまたの「簡単」「お手軽」レシピは、何を持って「簡単」と言っているのかわからない(つまりは、読めない)事があるが、俺たちのルールはこのとおりだ。
そして、「しんなりする」などの表現についてだが・・
これは、身につけるべき”料理感覚”なのだとも思った。
もし、そこがわかったら、自分も「料理がうまくなった」と言えるだろう。
そこで、以下のように戦略を立てた。
まずは「読めない・作れない・わからない」という体験をしない。心を折らない。
とにかくハードルの低い料理を作りながら、”料理感覚”を手に入れる。
「料理を作れた」さらに「自分で工夫した」体験で、自己肯定感を上げる。
このくり返しで、だんだん料理がうまくなっていく・・これが、「俺たちの料理戦略」だ。
「できる」をやる。「できない」をやらない。
これは、仕事の上達についても同じことだ。
先ほどのルールを守り、そしてこの「料理戦略」に乗っかれるメニューで書かれたレシピのことを、「簡単」「お手軽」そして初心者向けのレシピ”よりも手前”のもの・・、ということで「レシピの原石」と名づけた。
磨けば光る、俺たちみたいなレシピが誕生したんだ。
さて、ようやく前置きが終わった。
これは一応、レシピの提案記事だった。
まずは、僕が大学生のときに、節約しつつ、いい感じのご飯として作っていた主力の3品のレシピを、この「レシピの原石」で書いていく。
前提
ということで、ここからは
基本の「塩」「こしょう」「醤油」
また、よく使う「麺つゆ」「油」
は、あるものとして書いていく。
これらは、比較的そろえやすいし、置いておいても汎用性が高い。
可能なら「白だし」「ごま油」「オリーブオイル」も追加したい。
白だし・ごま油は、料理に風味を加えてくれる。
サラダ油で作ってもいいが、オリーブオイルで作ったほうがうまい気がする。
また、
調理器具系・・・「電子レンジ」「炊飯器」「フライパン」
作業道具系・・・「さいばし」「おたま」「へら」
キッチン系・・・「コンロ」「ラップ」「ビニール袋」
あとはぎりぎり「包丁」といった道具もあるものとする。
数が多くて、キツくなったよな、すまない。
一応、それぞれのパートが3つを超えないようにはしている。
そしてこの記事の料理は、包丁なしで作れる。
それではさっそく、主食から取りかかろう。
僕の大学生活は、ほとんどこの3つでできていた。
基本の炭水化物レシピ3選
原初の素うどん
材料:冷凍うどん

このメニューのメリットは、お手軽、だけでなく、「麺つゆを節約できる」ことだ。
どんぶりで入れる、いわゆる”ぶっかけ”に比べ、1/5程度の量で済ますことができる。
アレンジ!ポイントのところで「卵を割り入れる」「海苔をちぎりいれる」などすれば、さらに豪華になる。
うどんは腹持ちもいい。
大学生活においては、かけがえのないパートナーである。
レンチンラーメン
材料:袋入りラーメン

このレシピの利点は、なんといっても楽なことだ。
僕らは、コンロに火をかけるのすらおっくうだ。
その手間をカットできる功績は大きい。
そして、ラーメンも種類があり、さらにアレンジも効く。
「卵を割り入れる」「ネギを切り入れる」「冷凍ほうれん草を入れる」などするだけで、一気に可能性が無限大になる。
「ネギとか、そもそも切るのが大変なんですよ!」と思う方がいるかもしれない。
思わないなら、その方は「ズブの素人」を超えているので、このレシピ集の対象者ではない。どうした?冷やかしか?
で、「ネギを切る」「ほうれん草を入れる」ことは、俺たちの「3種の神器」があれば解決する。後の章まで見てほしい。
レンチンまぜ麺
材料:袋入りラーメン

このレシピのメリットは「カロリーダウン」、具体的には「余分な塩分をカットできる」ことだ。
入れている粉末スープ・液体スープの量は半分なのに、十分しょっぱい。少しでも分量を超えると「カッ・・!」と顔がゆがむほどしょっぱい。
「普段、この量の”味濃い”を、平気で食べていたのか・・」と、よくある「コーラの中の角砂糖」の画像を見たときのような気持ちになった。
しかも、こっちは本当に”味わえた”ことにより、より実感することとなった。
さらに、そのうえで「カロリーアップ」できるのもいいところだ。
僕は大学生時代、部活で「とにかく食べろ」と言われていたときは、残ったスープをご飯に混ぜて食べた。主食×2。
このレシピだけでもいいし、スープを残しておいたら、次の食事にも使えるということだ。
・・・ん?
なにかいいたそうな顔をしているな?
当ててみせよう。
「こんなの、料理とは呼ばない!」
という感じじゃないだろうか。
その気持ちはわかる。特に、料理が好きになれない人や、上級者の方はそう思うだろう。
ただ、「その一言が、料理の上達を妨げている」ということに気づいてほしい。
赤ちゃんが立とうとするときに「そんなんじゃダメだ!」と罵る人がいるか?
きっと、立ち上がれない段階でも「わあ!立った!」「スゴいよ〜!」と言うだろう。
「こんなの、料理とは呼ばない!」
という一言は、この”レシピもろくに読めてないのに、必死で料理をしようとしている、赤ちゃんのような俺たち”の心を、無慈悲にグシャッと潰していることに気づいてほしい。
なんとか料理に取り組もうとし、”レシピ”も読めるようになろうとしている、そんな健気な俺たちの料理の3か条はこれだ。
「俺たちの料理」3か条
1. 手間暇かけたら、それは料理だ
少しでも手間があったら、立派な料理だ。
インスタント麺だってそう。
料理は、心を込めて作るもの。
実際に、心を込めて作った料理は味が変わる。
「おにぎり」とかのレベルだとわかりやすく、これは作った人の”手の微生物”が料理に移っていくから、らしい。
たとえ同じ食材を使っても、作った環境、作った人の心の状態で全く違う。
ドブの周りで、人を憎みながら握ったおにぎりと、
キレイで整理された調理場で、誰かの笑顔を祈りながら握ったおにぎりでは、
まったく味が違うのも想像がつくだろう。
ようは、少しでも手間があったら、キミの心が料理に移る。それは立派な「キミの料理」なのだ。
2. 「できない」ではなく、「やってない」だけ
簡単に、「料理ができない」と言わないことだ。
「できない」と言い続けたら、本当にできなくなってしまう。
いま、やってないだけだ。やれば、できる。
今は皆が見るようなレシピじゃないかもしれないが、いずれ、できるようになっていく。
し、この「レシピの原石」なら作れるんだから、キミは、料理ができるんだ。
3. 「できる」をやる、「できない」をやらない
もしも、作れないレシピがあるのなら、それは僕らが悪いのではなく、ここまでレシピを読めないことを理解してくれていないレシピが悪い(そして、それを平気で書いている”料理上級者”が悪い)。
俺たちは、今、できることをやる。
それで作っているのは、まごうことなき「俺たちの料理」だ。
大事なことは、これらを「自信を持って言い切る」ことだ。
僕は社会人向けの研修でも「できなかったことではなく、できたことを認めよう」と伝える。
なんなら、赤ちゃんの例で見たように、できていなくても「いずれ、できる」と、先の未来を見据えて伝える。
そうすることが、自己肯定感を育て、人を育てることにつながる。
誰になんと言われようと、僕らは「今、自分のできる、自分の料理」を作っている。
そうやって「これは自分の料理だ!」と言い切ること、そのマインドこそが、

なのだ。
おわかりだろうか。俺たちはもう揺るがない。
自分にできることから「俺たちの料理」のレパートリーを増やしていく。
ちなみに、はじめの主食を見て「よく卵を入れているなあ」と、気づいた方がいたらスゴい。
「卵は完全栄養食」だ。だから、卵さえ食べていれば、栄養の最低線はキープできている(と、僕は自分に言い聞かせている)。
これがどこまで通じるかは知らないが、事実、僕の前職の会社に、あるスポーツの日本代表候補がいたのだが、彼は毎日卵を10個食べていた。
※コレステロールの関係が気になる方は、調べてほしい。近年の研究では、たくさん食べても大丈夫だということだ。
※ただ、不安な方は鵜呑みにせず、しっかり自分で調べてほしい。自分で調べた知識こそが身につくものだし、僕も毎日10個は食べないから。
何にせよ「卵は完全栄養食」。
僕はこの思想のもと、大学・大学院生活の6年間、どんなに部活で疲れて、料理を作りたくないときでも、「食べられれば最高、卵があったなら最上級だ」というメンタルを保つことができた。
これも、「言い切り」の効果だ。
「栄養のある食事を食べないと・・」とか言いながら、難しい料理を作れという人は、ムシでいい。それが例え親でも。
そんなことをしたら、料理が大変になり、生活するのがイヤになるし、そしたら大学もどんどんサボっちゃうぞ。
ということで、卵を使った「俺たちの料理」を紹介しよう。
「俺たちの卵料理」3選
格上のTKG(卵かけご飯)
材料:卵、ご飯

言わずとしれたTKG (Tamago Kake Gohan) だが、「黄身と白身を分ける」という、この一手間だけで見違える。
アレンジ!ポイントでは、どんな風に調味料を入れるかで風味が変わる。
たとえば・・
・リュウジ式:白身にオリーブオイル、味の素(3振り)、黄身を入れてから醤油
【至高の卵かけご飯】料理研究家が卵100個割って辿り着いたレベルが違うTKG
https://youtu.be/Xuga9ePwPmk?si=wLgsi2utitcn4bfq
・ぼく式1:麺つゆ
・ぼく式2:白身に白だし&ごま油、黄身を入れてから醤油
・ぼく式3:白身に白だし&ごま油、黄身を入れてから「ほりにし(スパイス)」
ここらへんのアレンジを楽しめるのも、このTKGのオツなポイントだろう。
キミ(黄身)に一目惚れ
材料:卵

これは、作るのは多少大変なのだが(卵の黄身と白身を分けるところ。TKGと違って、失敗できない)、この見た目が「作りたく」させる。
味が濃いから、必然的にちびちび食べることになり、おつまみとしても優秀だ。
宅飲みなんかの前に作っておいて、皆に出したら、くっそ盛り上がる。もうヒーロー確定だ。
作ってからは、1〜2日で消費するのがいいらしい。
お腹を痛めないように、早めに食べてね。
奇跡の白味玉
材料:卵

詳しい手順は、もうこちらを見てもらおう。
見た目は普通の半熟玉子、食べると悶絶級の旨さです【奇跡の白味玉】
https://youtu.be/2mNpVryJMRc?si=A1yIs_9s2VFcqGih
これは、バズレシピ「リュウジさん」のレシピだ。
つけダレがシンプルなのに、おいしい。
レンチンラーメンともセットにできて、これはちょっとすごい。
卵の殻をパチパチ割っていくのは、なかなか楽しいものがあるので、没頭してストレスを解消したいときにもオススメだ。
「他の人のレシピをここに書くんですか?」
と思うかもしれない。
だが、さっきも言ったように、「俺たちの料理」は、マインドセットだ。
難しいものを、「自分にできる」まで落とし込む気持ちだ。
他の人のレシピでも、わかりやすいなら、素直に採用しよう。
もともとわかりやすいレシピも、「レシピの原石」表記で書かれただけで、さらに作りやすくもなるはずだ。
そして、わかりにくいやつは、「レシピの原石」表記に直そう。
それだけで、救われる人が増えていく。
新しいレシピを作るのではなく、難しいレシピに溢れた社会を、”俺たち”の目線でとらえ直すことが大事なんだ。
そして、料理を敬遠して、他のレシピを調べてなかった俺たちの仲間・・「もしかしたら、自分にも料理が作れるかも」と思って、この記事にたどり着いた仲間・・に、わかりやすいレシピを届けるんだ。
これは、社会人になっても活きる。
「あそこにあるから、伝えない」「あの人が言ってるから、自分はいいや」ではなく、「眼の前の人に、今、できることを伝える」のが大事だ。
「一隅を照らす」という言葉がある。
キミは、キミが照らせる場所を照らす。
僕は、このレシピにたどり着いた人が、少しでも明るくなるようにする。
リュウジさんから見つけられなかった人たちに、このレシピを届けるんだ。
ただ、、ここまでを数こなしていたら、ちょっとは「料理っぽいもの」に手を出したくなるかもしれない。
そこで、次のステップに進むための大事な調理器具を3つお伝えする。
これがあるだけで、俺たちの料理は次元が変わる。
「3種の神器」とも呼べるものだ。
俺たちの料理「3種の神器」
1. キッチンバサミ

これはマジでスゴい。
「食材をハサミで切っていいんだ!」と知ったのは、妻に教えてもらってからだった。
これは、大学生のときの自分に教えてあげたかった・・!
え?「ハサミで食材を切るなんて、当たり前だろう?」って?
それがわかってないから、俺たちは初心者にもなれていないんだ。ナメないでほしい。
これがあれば、「ネギを切り入れる」「ベーコンを刻み入れる」などのハードルが一気にさがる。
まさに、切れる食材が増えるということは、スーパーに行っても「見える景色が変わる」ということ。「次元が変わった」レベルになるのだ。
知識を入れるだけじゃなく、「日常の過ごし方が変わる」ことが本当の学びだ。
キッチンバサミは、俺たちにすんごい学びをもたらす。
注意点としては、気軽にパチパチ切れてしまうので、危うく自分の指を切らないようにすることだ。
「包丁」ならば注意もするが、「ハサミ」という親しみのある気軽さ、”切れる”ことによる”全能感”が危険なのだ。
僕も、毎回ちゃんと注意しているが、毎回きちんと危なっかしい。だが、それくらいでちょうどいい。
あとは、お肉などのナマモノを切ったら、熱湯で消毒することを忘れないように。
そんなときに役立つのが、次の神器だ。
2. 電気ケトル

これも最強だ。コンロを使わずにお湯が湧く。
ラーメン・味噌汁、息抜きのコーヒー、あらゆるものに活用できる。
コンロで熱湯を使うときも、あらかじめ電気ケトルで沸かしておけば、なんだか炎が無駄に逃げていくことがなく、エコだ。
大学に入ったときから、今に至るまで10年以上、T-falの「アプレシア」を使っている。長持ちするのでとてもいい。
サイズも色々あるが、一人暮らしのときから、今は家族でも使っていて、小さなもの(0.8L)でも十分だと感じている。
3. でっかいフライパンと透明なフタ

これも世界が変わった。
学生の時はたしか24か26cmのフライパンだった。
かつ、フタは中身が見えないものだった。
狭い中でちまちまとかき混ぜるのは、無意識にストレスを感じていたようだった。
「ようだった」と書いたのは、今のでっかいフライパンに変わってはじめて、「あのときはストレスがかかっていた」事に気づいたからだ。
この「無意識のストレス」を抱え込まないためにも、「でっかいフライパン」はいい。
今は28cmのフライパンを使っているのだが、これは本当に楽。適当に放り込んでもこぼれない。
大きさは、脳の容量を広げてくれる。実際、パソコンのディスプレイを拡張したら、作業効率が2〜3倍に上がるそうだ。マジかよ。
そして、いい感じに加工されているものを使っているのだが、油がこびりつかず、汚れが落ちやすくて本当に楽だ。
柄も、大学院時代に研究していた「宇宙」みたいで心が洗われる。
それに、透明なフタがつけば最強だ。
昔は中身が見えず、蒸し焼きの目玉焼きや餃子を「不完全燃焼」で食べたことは何度もある。
研修でもよく触れるが、会社への不満・グチなども、不透明にするから生まれるものだ。なんでも透明で見えやすいのがいい。
これらを使って、中級に差し掛かるような料理を3つ紹介しよう。
これができたらじゅうぶん中級!俺たちのステップアップ料理3選
ズボッと炊き込みご飯
材料:お米、瓶づめ(100均でOK)

これはちょっと、マジで最高だ。
手間とも言えぬ手間だけで、見たことのない景色が広がる。
これも、大学生の自分に教えてあげたかった。
瓶の種類だけ、メシの種類がある。
瓶づめじゃなくても、入れられそうだったら何でも実験してみればいい。
そうやって、料理を実験だと思えば、もっと楽しくなる。
失敗しても、「こうやるとうまくいかない」というデータが取れただけ。次の実験に活かせばいい。
「実験だと思う」は、あらゆる行動を軽くするマインドセットだ。
一つ難点があるとすれば、ちょっと量が少ないかもしれない。
100均の瓶だと、お米3合くらいがちょうどいい。
ワンダー野菜いため
材料:野菜、肉(それぞれ何でもOK)

ここでは、可能なら「カット野菜」を使ってほしい。
もしくは、ハサミで切れる野菜を選んでほしい。
普通の野菜を使うには、かなりハードルが上がる。なぜなら、「包丁を使う」からだ。
この”手間”が、僕らを料理から遠ざける。
この”手間”というものの効果を、決して甘くみないほうがいい。
「手間が少なくなるだけで、行動が早くなり、習慣化しやすくなる」という研究結果もある(逆に、悪習慣をやめたいときは、手間を追加すればいい)。
包丁は、料理に慣れてから初めて使えばいい。
一番やってはいけないことは、
「きっと料理するだろう」「カットよりも安いから」と思って、多めに買い込んだり、丸ごと買ったりすることだ。
俺たちが、そんな立派な料理をするはずがないだろう。
サークルや部活に行って、友達と飲んでいたら、あっという間に腐ってしまう。
僕にもそうやって、数多のお野菜を生ゴミに放り込んできた。
これは思いのほか、「やっぱり料理できなかった・・」と、自分のマインドを下げる。
これは、結局”コスパ”が悪い。
多少お金がかかっても、自分の「料理できている!」という気持ちを優先したほうがいい場合がある。
これは食材じゃない、贖罪だ。
これから新しく料理に取り組むキミは、どうか、自分のキャパを超えた選択をしないようにしてほしい。
可能性∞(無限大)チャーハン
材料:ご飯、卵

これは、元は「馬場ごはん」ロバート馬場さんのレシピだ。
【850万回再生レシピ】10歳から作ってるシンプルで一番大好きな卵チャーハン〈7分130円レシピ〉Fried Rice(simple ver)
https://youtu.be/KXB4sNia2as?si=PXwpbPICd8TlG1n5
元のレシピでは、料理酒を入れるパートがあるが、正直、その効果はよくわからんかった。だから、そのパートを削って「レシピの原石」表記にしている。
手順を思い切って削るのも、自分に合わせるためのコツだ。いきなり全部をうまくやろうとせず、まずは自分ができることからやる。そうすると、俺たちでも作れるレシピが一気に増えるはずだ。
このレシピは、味変もできるのがいい。スプーンですくって、そこにお醤油を垂らして食べる。
お醤油も種類を試したが、僕はカツオ醤油が好きだった。キミはどうだ?
さらに、「ベーコンを刻み入れる」「冷凍小ねぎを入れる」「にんにくチューブを足す」など、無限にアレンジが効く。
これが作れるだけでも、「俺、作れてるやん!」と、一気に料理レベルが上がる気がするはずだ。
おわりに
まだまだ、大学生のときにやっていた、また、大人になって学んだ
レシピの原石たち・・・「コーヒーで味わうレシピ」「おやつの節約レシピ」「宅飲みで自慢できる背伸びレシピ」や、
俺たちの教訓・・・「俺たちがやってはいけないこと」「料理したくなる環境の整え方」「片付けを減らすテクニック」など
があるので、紹介したいところだが、記事としてはこのくらいにとどめておく。
・・いや、紹介したいものはあると見栄を張ったが、実はほぼ弾切れだ。
よく、こんなに少ないレパートリーで、大学生活を乗り切ったものだと思う。
よければ、読者の皆さまも、おすすめレシピがあれば教えてほしい。
すでにYouTubeやSNSにあがっているものでもいい。
材料や手間を工夫し「レシピの原石」にしなおすだけでも、それだけで救われる人が増えるだろう。
このレシピは、大学生のころの自分に向けて作った。
これがあったなら、大歓喜の料理生活が送れていたことだろう。
ついでに、ちょっとした自己啓発も入れておいた。
大学生の自分が見たなら、もう少しいい社会人のスタートダッシュができていたかもしれない。
一人暮らしをはじめた男子大学生、もしくはそれに準ずるレシピ難民の皆さまに、このレシピが届くことを祈る。
それじゃあ、これからも、「俺たちの料理」を作っていこうぜ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
