ブランドが選ばれる理由について考えた
愛用のパソコンが壊れてしまった。
ASUS ZenBook Duo 14。メインディスプレイに加えてキーボードの半面がサブディスプレイになっている独特なマシン。
2021年4月に購入して以来、特にコロナ禍でオンライン化したミーティングやセミナーで大いに助けてもらった。
右端にタッチパッドが設置されているところも使い勝手が良く、左利きの方には申し訳ないけれど、すべてのパソコンに採用してほしいと思うほど気に入っていた。
今月に入って、バッテリー残量は余裕があるのに、突然電源が落ちるという現象が何度か発生していた。そして先日、オンラインミーティング中にプツンと落ちたきり、とうとう立ち上がらなくなってしまった。
データはクラウド上にあるので、重要なファイルが消えてしまって困るといったことはないけれど、メインのマシンが亡くなるのは悲しい。
起動しなくなるまで使い倒したパソコンは初めてかもしれない。それほど愛着がある一台だったのだ。
初代Zenbookが発売されて以来、ずっとZenbookを使ってきた。
Duo 14は4代目、ディスプレイが2つあるので重たいのが難点だが、それを勝るほどの利便性と個性を持った良いPCだった。アーメン。
取り急ぎ5代目として購入したのも、もちろんZenbook。980gの軽量設計で、AI対応プロセッサーを搭載したCopilot+PCだ。
届くのが待ち遠しい。
Zenbookを作っているASUSTeK Computer Inc.(エイスース、エイスーステック・コンピューター・インク)は、台湾台北市に本社を置くPC&パーツメーカーだ。
もともとはマザーボードが主力製品だったが、2000年代から高品質のノートパソコンシリーズを製造・販売しており、近年はゲーミングパソコンの分野でもROGやTUF Gamingなどのブランドを展開している。
日本ではマイナーな印象が否めないが、2024年1月時点でのパソコン販売台数は世界第5位と、れっきとしたグローバル企業なのだ。
Zenbookの良いところは、なんといってもコストパフォーマンスの高さ。
自社でパーツが製造できるという強みもありながら、安かろう悪かろうなチープさは微塵もなく、品質への並々ならぬこだわりが随所に感じられる。
今回発注したZenbook SORAの筐体には、4年の歳月をつぎ込んで開発した独自素材「Ceraluminum™(セラルミナム)」が使用されているという。
セラミックとアルミニウムを融合させたセラルミナムは、米軍MIL規格準拠の耐久性を持ちながら、なおかつ軽量という良いとこ取りの素材だ。
品質を追求するあまり、素材から開発してしまう徹底ぶり。
信頼できる。
ブランドを選ぶ理由は人それぞれだろうが、私は機能美を追求するブランドに共感し、支持したくなるタイプなのだと思う。
車はSUZUKI、靴はHOKA ONE ONE、鞄はTopologieといった具合に、トップシェアではないが、職人気質なこだわりを感じるブランドを好んで選ぶ。
翻って自社のことを考えてみると、技術力とコストパフォーマンスの両方を評価してくださる方々との相性が良いことに気づいた。
そのようなお客様は、たとえ知名度や権威性が乏しかったとしても、専門性や実績を評価して選んでくださる。
評価の軸が似ているのだろう。
つまりは、自分が好きなブランドに抱いている印象を客観的に分析すると、それは自社が評価されるポイントと鏡写しなのではないだろうか。
自分がブランドを選ぶ理由が、そのまま自社が選ばれる理由になる。
言葉にすると当たり前のような気もしてきたが、これまであまり意識したことはなかった。
「好き」を追求するというのは、そういうことなのかもしれないな。
