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【アップサイクル】0→1のモノづくりをしたい全ての人へ─使われなくなった古着をときめきメモリー!! #7

良し悪しを規定する物差しは、時々の状況や関係によって絶え間なく変化する曖昧かつ主観的なものだなと日々感じながらパタンナーの仕事や趣味のMYOGなどをしています。

今回はアップサイクルの手法を用いて0→1のものづくりを考え、古着を魅力的な服に変えてみた!という体験談を綴りました。これを読むと確実に(!)ものづくりの視点を広げる事が出来てアイデアの具体例を知れる※記事ではあるかと思っております🔥

※ごめんなさい!noteの読まれやすい文字数は500〜2000文字で、長くても2500〜3000文字らしいのですが、めちゃくちゃ長文で10000文字あります!
じっくりと読み進めて頂ければ幸いです☺️

おすすめの読み方としては
目次にある《あとがき──》を読んでからみると
まじ!???? えええーーーっ!👀
こんなこと考えてモノづくりしているの!!!!
じゃあ少しは見てみようかな…となると思います!笑

そして今までリメイクなどでは難しかった量産化を前提としてアップサイクルの手法を考えました。精度を上げれば一度回収した衣料を原料に戻す事無く、量産化が可能になるので環境負荷の低いものづくりが出来ます。

また、シャツブルゾンの商品説明は目次の【商品説明について】の項目からすぐに見ることが出来ます🙆‍♂️

⭐️この記事はこんな人におすすめです!⭐️
●0→1のものづくりをしたい方
●ファッション業界でものづくりをしている方
●ファッションの専門学生の方
(デザイナー、パタンナー志望)
●リメイクやアップサイクルに興味がある方
●MYOGで服作りしてみたい方

※このnoteは約16分で読めます📖


まえがき
────────

洋服は元ネタとされる服からの着想によって様々な服が生まれブランド独自の洋服が生まれる。というのが一般的とするならば、その中にはある種の暗黙の了解が潜んでいるのではないか?

これは学生の頃から疑問に思っていた事で、ずっと分からないままでした。

過去の延長線上での服の変化で生まれた通時態的な1→1'のものづくりが主流となる一方で、ある時点での特定の変化で生まれる共時態的な0→1でのものづくりが洋服でも可能となる時、一体どのような要因があるのか?

記事の題材である使われなくなった古着を元にアップサイクルをする服作りは、その疑問を解明すべく作った服になります。

そして、そのアップサイクル手法で生まれた服の説明や完成に至るまでの発想のアイデアと過程を全公開します!!作り手が惜しむ事なく、頭の中にあるものづくりのアイデアを公開することはあまりないので面白いかなと思います!!!

あとがきの項目では、日々を生き生きと過ごせる為に今考えていることを結構真面目な感じで綴りました。予定調和で先が見える生き方に嫌気がさしたり、退屈な日々だなと、感じている方の処方箋として摂取できるようなものになれるような文章にしました。

これを読むと0→1でものづくりをする方法の具体例を知ることが出来て皆さんの新しい服作り(ものづくり)の役に立てれば嬉しく思います!またアップサイクルという考え方が広まるきっかけにもなれば嬉しいです。

そして今回作製したシャツブルゾンの商品説明も兼ねているので、そこだけ見たい!という方は目次にある商品説明についてという項目で出来るだけ丁寧に分かりやすく説明を致しました。読んで頂けると嬉しいです。

デザインと設計
────────

•アップサイクルとは?

新しい言葉が生まれる背景には、社会的•歴史的な事実に基づいて生まれる現在地点から別の方向へ変えたいという恣意的な力や願いによって思想が伝播する事があるのではないか?

そんな疑問を持ちながら、コロナ以降に広まったアップサイクルという言葉をより理解する事からデザインを考えていきました。

アップサイクルとは…?
本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。クリエイティブ・リユース(創造的再利用)とも言われる。

アップサイクルの始まりは、1994年。レイナー・ピルツがドイツメディアSalvo Newsに向けてアップサイクルについて語ったのが初めてだと言われている。

──OECDの調査によれば、2060年までに世界全体の資源利用量は2倍(167ギガトン)に増加すると推計されており、世界銀行の調査によれば、緊急対策が講じられなければ、世界の廃棄物は2050年までに2018年比で70%増加すると報告されている。

資源の利用量を削減するとともに廃棄物量を削減していくことは、世界全体として急務であり、アップサイクルを推進することで、これらに貢献することが期待されている。

アップサイクルは単純な「再利用(リユース)」や「リサイクル」とは異なることを明確にしたい。アップサイクルは、これまでのリサイクルのように「原料」に戻して資源として再利用するのではなく、元の製品として「素材」をそのまま活かす手法だ。

リサイクルでは原料に戻したり、素材に分解したりする際にエネルギーが使用されるのに対し、アップサイクルではそのままの形をなるべく生かすため、地球への負荷を抑えることができる。また、アップサイクルは単なる再利用のリユースとも違い、別の製品として生まれ変わらせることで、その寿命を長く引き延ばすことができる可能性がある。そのため、リサイクルよりもサステイナブルであるとされる。

参照:https://ideasforgood.jp/glossary/upcycle/

つまり、コスパ重視の使い捨ての文化から有限な資源を大切に使う倫理観重視の再利用する文化への以降に伴う制度としてアップサイクルという概念が注目されているのです。

一方でリメイクやリユースやリサイクルという言葉もありますが、明確に定義が分かれています。下図が分かりやすいので載せました。

https://mirasus.jp/sdgs/consumption-production/2780

アップサイクルの言葉の意味とその概念が生まれる背景も理解出来たかと思います。有限な資源の有効活用をして製品寿命を長くする事で持続可能な文化をみんなで作っていこう!その為の共通言語としてSDGSやアップサイクルという言葉があるのだと解釈しました。

•誰の為の言葉?

アップサイクルの意味を知るなかで、これは非常に作り手目線寄りの言葉だなと感じました。

限りある資源を大切に有効活用しなければ人間を中心とした環境にとっては都合がよろしくないからと──
現状の最適解としての手段のひとつだからこそアップサイクルは広まった方が良いのは確かです。

しかしどちらかというと洋服を購入される方にとってはアップサイクルの服が欲しい!とはならないと思うのです。(環境負荷を抑えながらも洋服が欲しい、私はこの服を買う事で持続可能なライフスタイルを体現している人間だというイメージをまといたいと考える方もいると思うが、極少数派??)

かっこいい、美しいと感じ選択した洋服が、実はアップサイクルで作られた服だった、サステナブルな服だったという方が傾きが少ない生産と消費のあり方な気がします。加えてそれが便利で使いやすく着回しも良くケアも楽で長持ちするという事もお気に入りのワードローブには外せない必要な条件です。
結果として洋服を長く大切に扱うようになる文化が出来ると思っています。



それらの前提を踏まえた上で自分がやってみたい事は、アップサイクルの価値観が当たり前になり、文化として根付く際に生まれる新しい《原型》の探求になります。

???

と良く分からないことを言っているかも知れませんが、過去のnoteで名作を生み出す方法論という記事を書いた際、より深掘りをすると《原型》について調べる必要性を感じました。

その《原型》についてより理解するために、哲学者のソシュールやロラン・バルトが考えた 構造言語学(構造主義)と衣服解剖学(著:中澤愈)をヒントにして【0→1を生み出す方法論】を考察しました。


このアップサイクルブルゾンの服作りは【0→1を生み出す方法論】の実践編になります!

この方法論の中で【新しい《原型》というのは新しい文化や社会の中で生まれる】という主張をしました。アップサイクルの言葉や価値観がより多くの場合に伝わり文化に包摂された時には一体どんな洋服があるのだろう?という問いを立ててみました。

しかし、普段パタンナーをしているからこそアップサイクルでの服作りのハードルがいかに高いことが現実として突きつけられました。。

•アップサイクルの問題点

今回のアップサイクル企画には対象アイテムとしてシャツを使って欲しいとの旨を伝えられました。せっかく参加するならアップサイクル企画を楽しみながら、0→1の服作りをしたい。アップサイクルの考え方がもっとスケールして世の中に浸透すれば、物を大切にする文化の一役を担うものになるのだと思います。

ですが、そのシャツをアップサイクルした結果として、次の3点がクリア出来ていないとアップサイクルが一過性のものとして過ぎ去る可能性があります…

それは

①元の商品よりも価値を上げる事

②1点物ではなく量産化できる事

③ブランドや作家性としての世界観を確立できる事
※イメージの伝達と誰がどのような思いで作っているのかを知れるプラットフォームが必要

ひとつずつ見ていきます。
日常シーンにおいて使われる《価値》というのは、相手が判断するものです。加えてそこには相手(消費側)と自分(生産側)だけではなく社会全体で共有される信用(共通理解)があってこそ成り立つものなのではないか?とも思えるのです。
しかし、《価値》を判断するイメージや印象を伝えるパッケージとしてのブランドがないわけですから信用を得られる事が難しいという事です。

では価値の定義としてどうしたかと言うと、本来のシャツが持つ機能からよりアップグレードさせるという《機能的価値》(使用価値とも読んだりするやつです)に焦点を当てました。

次に作り方についてですが、よくあるリメイク手法を例に取って考えます。

A.様々な箇所にパッチワークやプリントをする方法
(1着→1着)

B.たくさんの服を集めて使えそうな箇所を部分的に集めて1着にする方法(n着→1着)

C.たくさんの服を全て解体してコラージュし、パターンに当てて裁断しなおして1着を作る方法(n着→1着)

Aは1着の服から1着にする点では良いのですが、やはり《価値》が上がるという事を規定する根拠は作り出しにくいです。BとCはたくさんの服を解体する手間と1着を生み出すのに使われなかった古着のゴミが発生してしまいます。それにアップサイクルの文脈とも合わない。
服を作る人なら分かると思いますが、洋服の縫製を丁寧に解体すると非常に手間がかかってしまうので《価値》の付けづらいアップサイクルでは経済的な持続可能性が担保出来ないのではと懸念されます。

【例えば5着→1着をアップサイクルした時】
解体する手間+1着ごとに裁断•縫製する労力を考慮して利益を含めた1着の値段が5〜10万になってしまった。
(でもブランドの服ではない)
➡︎誰が買うのかが想像しにくい

現状の最適解は1着→1着で《機能的価値》が高くなる服作りがアップサイクルには求められるのだと思いました。

最後にブランドとしてのパッケージ化ですが、著作権が使用する古着のブランドに帰属する為、法務部からブランドネームの使用などは難しいとの意見がありました。
(個人でアップサイクル商品を販売している所はネームタグを付けたりありますが会社的にNGという判断)

ネームが付けれないとなるとその服は誰がどのような想いで作ったのかを伝えるストーリーや個人のSNSでの発信の重要性が増してきます。だからこそ、このnoteで作った服の説明(長文すぎてこれは逆効果かもしれないが…)をさせてもらっているという経緯があります。
そして去年から始めたアウトドアについて発信をするInstagramのアカウントを作りました。

アップサイクルはハードルが高いからこそ、ひとつひとつ要素を分解して、丁寧に導線を作る必要があるのだと思いました。

•量産化出来るにはどうしたら良いか?

問題点とそれらの対応策を言語化したら、次に見えてくるのはリメイク手法では難しい製品の均一化を目指した量産をするには一体どうすれば?…です。

どのようなデザイン•仕様•パターンがアップサイクル手法に向いているのかを知るには、はじめに対象の洋服自体(今回はシャツ)の構造を把握する事が必要になってきます。ここは今回の記事で具体的に明記する必要は無いので(パタンナー視点の専門用語が多いので💦)割愛しますが、工程分析表(製品が完成するまでの縫製の工程表)を理解すると全体の構造の把握ができて全体図を理解できます


物事の差異を判断するためには、前提として一定であること•変わらない箇所を定める為に基準の線引きが必要になっていきます。洋服の設計に於いて、基準とされるのは後ろの首の付け根に当たる箇所:O点(オーてんといいます。バックネックポイントなどとも呼ばれます)と言われる箇所。

この変わらないO点を基準とした時に設計されるのが、大前提としてあります。平面製図もドレーピング(立体裁断)もこの基準は変わりません。さらにそこで含意されている無意識の前提としては、パターンを起こして新品の洋服を仕立てるという事。

しかし、アップサイクルの場合は異なります。
既に回収された衣服があるのです。

出来上がった洋服(古着)が先立って存在する時に、基準を新たに設置したいところ(=変えたくない、一定にしたい、つまりアップサイクルの場合に分解したくない箇所)は何処か?と考えるとどうでしょうか?

それはシャツの構造ではアームホール(袖が付いている縫い目)なのではないかと思います。
(ここを解くのはかなり面倒なのです…)
そうなると仮定すると新しい基準点O'はアームホールの縫い目上の肩先になると設計がしやすいです。

ここを基準として視点の転換をした時に何が必要で何が問題になるかを洗い出していきます。

また、回収された(不要と判断された)シャツを見てみると衿やカフスに皮脂汚れが付いていたものが多くありました。手放す判断は人それぞれですが、理由の一つとして皮脂汚れというのはありそうな気が個人的にするのでそこは解消したデザインにしてあげたいと思いました。

都合の良いデザインは何か?
再現性の高い仕様はあるのか?

パタンナー目線から解体する最適なところは何処か見ていくと次のような結論に至りました。
(ここの洗い出しも専門的になりすぎるので割愛。
アップサイクルブルゾンのMYOGレシピは別の記事で公開するのでその際に細かい話はしていく予定です)

ラフ画•メモ

☑️衿ぐり線に従って衿をカット
☑️カフス付け線に従ってカフスをカット
☑️前中心(前立て)と後中心をカット
☑️脇下〜袖下線をカット

解体作業はこの4つを必要条件とします。解体作業の効率化として脇下〜袖下線のカットはロックミシンのカット機能を使うと素早く裁けます。残り3つは裁ち鋏とロールカッターでも簡単に解体可能です。
※カットした衿•カフス•前立て•切れ端は反毛綿にし、リサイクルするので再利用。

•意匠を決めるには手を動かして決める

その後、解体して半身になった服をどのようにデザインを考えたというと、とりあえず手を動かしてボディに当ててみたりする事でした。
そうするとシャツの肩幅が42〜45センチくらいだと袖山高さが比較的高いので(ジャストフィットで肩先から袖下にかけて角度が付いている状態=袖幅の運動量が不足する状態)サイズ感としては60㎝くらいあった方が良いなと感じました。なので肩先O'からO点の延長に肩幅60㎝になるようにします。そこから次にどうする?次にどうする?と問いを立てて再び手を動かしていきます。
──ここも話を長くなるn

やった事としては次の点になります。

●肩幅60㎝のトワル(見本のサンプル)でシャツを作ってみる。解体したシャツとの差異を見る。
👇その後に見えた事は…
●前中心と後中心に布を付け足す。
●前脇と後脇に布を付け足す。
●袖下と衿は裏毛素材に変えてみる。
●裾処理はゲージパターンで均一にする。
などなど…

最終的にデザインが確定するまでにトワルは2体、解体した練習用のシャツは3体を作りました。パターンでは直線にした所が殆どです。そして寸法の差異が微妙に発生する箇所はバイアス使いなどをしている為、洋服と和服が混ざった様な作り方になっています。

その様にして出来上がった服はコチラ!…
👇👇👇


商品説明について
────────

Patterned by SHIMAMURA
Oversized shirt blouson(Upcycling  blouson)
¥24,000
Patterned by SHIMAMURA
Oversized shirt blouson(Upcycling  blouson)
¥24,000

Size:F(UNISEX)

Color:SAXE BLUE × GLAY × BLACK

Fabric : COTTON100%(main)
              NYLON100%(contrast1)
              POLYESTER100%(contrast2)

          ─────

シャツの軽さとスウェットの着心地の良さを両立させたアップサイクルブルゾン。
ゴープコアのスタイリングに合うようにデザインしている為、アウトドアやテック系アイテムとの相性が◎
うーん!かっこいいね!(心の声)

基本的にこのアップサイクルブルゾンは
ゴープコアスタイルに合わせるアイテム
です。
👇ゴープコアはこちらの記事で理解できます!👇


スタイリング
──

スタイリングのイメージとしてはこんな感じ!

インスタのゴープコアっぽい投稿


着用シーン
──

真夏以外のオールシーズンでお使い頂けます。シャツのメイン素材は綿なので、インナー(ミッドレイヤー)にもアウターにもなります。

汗をかくアウトドアのアクティビティには向いていませんが、アウトドアやテック系アイテムとのアクセントとして合わせて頂くとよく馴染むと思います。アウトドアの服を街着として着る場合に”THE!•アウトドア!”とならないように合わせる服として作りました。

アウトドア用にポリエステルなどのシャツを使ってMYOGをすると登山シーンなどでも使えます。


素材
──

メインのシャツ素材は綿100%の肌触りの良いシャツを使用しました。前中心•後中心•脇•裾には撥水加工されたナイロン100%のワッシャー素材を採用しています。

綿素材のみでデザインしてしまうと、どうしてもカジュアル感が強くなってしまう為、サックスのシャツ地に合う表情のある合成繊維を合わせてみました。

このブルゾンは自分用に作りました🔥

袖下には綿100%の黒い裏毛素材(スウェットで使われる定番素材)とリブの作りにしています。そうする事で腕捲りがしやすく、汚れが目立ちにくい仕様にアップデートしました。



機能
──

アップサイクルの手法と名目つけている為、元の製品(シャツ)よりも《機能的価値》は上がっていると客観的に判断されるデザインをまとめました。この機能性が着る人にとってどのようなメリットがあるのかも併せて説明します!

《2wayに着用できる衿》
➡︎フロントファスナー仕様だとスタンドカラーかオープンカラーの2通りの着方を選べます!
➡︎ファスナーを開閉した長さによって通気性をコントロールできる為、ロングシーズンでの着用が可能!
寒い時は、ファスナーを上まで閉めてスタンド!
暑い時は、ファスナーを胸の位置くらいまで
下げてオープンカラーに!
➡︎首元に当たる部分は裏毛素材で心地良いです!
(加えて皮脂汚れ目立ちにくい!)

《ipadがすっぽり入るポケット》
➡︎25㎝×20㎝の巨大ポケットなので手ぶらでOK!
➡︎前身頃の半分以上覆っているので防風性が向上!

《小物を仕分ける隠しポケット》
➡︎スマホや財布を仕分けて入れる用のポケットを使えば荷物の所在をすぐに判断できる!

《ユニセックスで着用可能》
➡︎着方によって雰囲気が変わり、男性•女性にも似合うように製作しています。上までファスナーを閉じて、マウンテンパーカーを着るとメンズライクなテック系のスタイルに!一方でファスナーを開けて、衿をぬけるように着るとフェミニンな雰囲気にも!

《フロントファスナーで素早い開閉》
➡︎実は個人的なイライラを解消したく作ったディテール!!!笑
朝の忙しい時間に釦をひとつひとつ留めるのが地味に嫌(ストレス)で、ファスナー開閉でササっとできて余裕を持って朝を過ごしたい。電車に滑り込みセーフをしたくない。

《撥水加工されたナイロンワッシャー素材》
➡︎お昼ご飯に坦々麺のスープなどの跳ねがあったとしてもシャツに比べてシミになりにくくささっと吹けば目立ちにくい◎(実体験)
(ラーメン食べる時に限って白シャツなんだよなぁ!)

これだけ見ても一般的なシャツにはない《機能的価値》を付けることができました!
アップサイクルがもっと広がれば良いな!


こうして1着→1着で《機能的価値》が高くなる服作りを考えアップサイクルに求められる手法を整理しました。

MYOGでも作れるので古着屋の登山用シャツをアップサイクルしてみるのも最高に面白いと思います!
サコッシュの時と同様にレシピも公開する予定なのでフォローしてお待ち頂けるととても嬉しいです😊


あとがき
────────

ここまで見て頂きありがとうございます。この記事の内容をかいつまんで要約するとこうなります。

アップサイクルの概念は元を辿ると
有限な資源の有効活用をして製品寿命を長くする事で
持続可能な文化を作りたいという願いから生まれたもの



ある強い願望や欲求が別の音と意味に変換されて
伝達手段として新しい言葉が生まれる
そして思想や文化の種となる



新しい言葉について深く考え、
今までの服作りとアップサイクルの服作りの
前提となる項目を整理し、差異を理解してあげる。



その中で構造を明らかにして、
視点(制度)の転換をしてみる。



視点(制度)が変わると、
構造が変化する。



構造が変化すると、
その構造に対応する安定した《原型》が見えてくる。

つまり…


新しい《原型》というのは新しい文化や社会(の種)の中で生まれるという事なのです。この新しい《原型》から《名作を生み出す方法論》を理解すると独自性のあるモノづくりが可能になります。


一方で文化というものは非常に厄介なもので、時間が経ち文化が成熟する(=制度として合理化が進みきった状態)と必ず硬直化が起きて、意志を堰き止めてしまう原因になる場合もあります。

頭で合理化することばかり考えると、過去がこうだったから〜、一般的には◯◯だからこうした方が良いなどの事象が真っ先に浮かんでくるのです。

”当たり前”=”文化の収斂”というのは思考の単純化と安心をもたらす反面、主体性よりも社会性に重きが置かれます。そうなってくると全体の功利を配慮して余計に身動きが取れなくなってくる場合がある。要は言語化による弊害でもあります。

だから言語化はしすぎると危険ですよということではなく、生存と繁栄の為に人間がただただ恣意的な意味付けを連綿と続く歴史の中で都度行っているに過ぎないという事です。自分たちが持っているレンズというのは環境や状況、関係性によっていくらでも変容する。

そこに良いも悪いも、正解も不正解もない。
つまり価値基準すら本来はない。

だからこそ、物事の捉え方や尺度はいくらでも変える(決める)ことは出来るのです。自分の中に一本太い軸足を持ちながら片足浮かせて、いつでも移動できる足場の軽さを持っておく。これが文化や制度に対する抵抗なのです。

未来は過去からの延長線上(そもそも線やレールすらない、安心したいから勝手に想像してレールを見ているだけ)にはありません。
未来を決めてどう作っていくか考える事。

仮でも良いから、こういう《文化》や《社会》にしたいという強い願望を持つ事。

その為の毎日の小さな決断の連続がほんの先の未来を形作ると考えています。決めた事を形にしていく。決める事で新たな視点が次々と生まれてくるのです。

それは決めた事を作りたい理想の形に変換するMYOGと似ています。

そうMYOGは人生の縮尺図。
小さな人生そのものなのです。


未来はとても明るいね。


────────

Instagramではアウトドアについて体系的に学ぶことができ、アウトドアの遊びがより楽しくなれるような発信をしていくので興味がある方は是非覗いてみてください😊

P.S. このnoteは基本的に自分が哲学本を読んだり、ものづくりをしていく中で面白いと思った内容を4000文字〜10000文字くらいの文章量にまとめています!
そして全て無料で公開しています!
ものづくりをしている方にとって何か学びになれば幸いです。シェアハピ!!!✨


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