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体幹運動と呼吸への働きかけ

参考文献

Oh YJ, Park SH, Lee MM.Comparison of Effects of Abdominal Draw-In Lumbar Stabilization Exercises with and without Respiratory Resistance on Women with Low Back Pain: A Randomized Controlled Trial. Med Sci Monit. 2020. 26:e921295.
doi:10.12659/MSM.921295. PMID: 32182226

呼吸抵抗の有無による腹部引き込み腰椎安定化運動の腰痛女性への効果の比較:ランダム化比較試験


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

腰痛への運動として、腹筋群へ働きかける腰椎安定化運動が行われます。今回は、それに呼吸抵抗運動を伴う場合の効果についてのランダム化比較試験です

腰痛に悩む40〜49歳の女性44名を「呼吸抵抗あり群」と「呼吸抵抗なし群」に分かれ、どちらも腰椎安定化運動を行いました。呼吸抵抗あり群は呼吸筋トレーニングを併用しました。運動は週3回、1回50分、4週間実施されています。

その結果、両群とも痛み・機能障害が改善しましたが、呼吸抵抗あり群の方が、より大きな改善を示しました。

  • 機能障害(ODI-K)、肺機能(MVV、FVC、FEV1)、横隔膜厚さ・収縮率が有意に向上(p<0.05)

  • 呼吸抵抗による横隔膜と深腹筋の強い収縮が腹腔内圧を上昇させ、腰椎安定化に貢献

呼吸抵抗を取り入れたADIMは、腰痛女性の疼痛緩和、機能改善、呼吸機能向上に有効な可能性が示唆されました。


ポイントと感想

呼吸と体幹の関係

腰椎安定化運動は、腹横筋・骨盤底筋・横隔膜の協調で腹腔内圧を高め、腰椎を支える重要なアプローチとされます(Boucherら, 2016)。

今回の研究では、そこに「呼吸抵抗」という一手間を加えることで、より強い横隔膜収縮が引き出され、腹腔内圧の上昇が確認されました。

腹圧の上昇により体幹の安定化が図れた可能性がありますね。


実際の臨床へ

論文内では、以下のように呼吸抵抗を加えた運動をおこなっています。

Oh YJ, Park SH, Lee MM.Comparison of Effects of Abdominal Draw-In Lumbar Stabilization Exercises with and without Respiratory Resistance on Women with Low Back Pain: A Randomized Controlled Trial. Med Sci Monit. 2020. 26:e921295.doi:10.12659/MSM.921295. PMID: 32182226

このような器具があればいいですが…

少なくとも、体幹運動中にドローインのように呼気をしっかり意識させることはできそうですね。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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