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おわら風の盆の魅力を探求したい沖縄民のお話

エイサーの国、沖縄からやってきて衝撃を受けました。

なんだ?この静かで物哀しい音色の芸能は。

沖縄から富山に移りすんだ僕は、富山市八尾(やつお)の「おわら風の盆」に心をつかまれ、そこからおわら探求が始まりました。

Googleで「世界一静かな祭り」と検索すると出てくるこの催しは、地元の方によると「祭りでも、盆踊りでもない」らしい。

じゃあ、一体なんなの?なんで300年以上も続いてんの!

興味のままにおわらを探究していたら、「このままだと未来に残らないかもしれない」という話を耳にすることに。

ならばと、ど素人ですが、おわらを全くの異文化から来た第三者として見つめ、感じたこと、学んだことなど全てをここで発信していきます!

おわら文化を未来に残す一助になることを願って、読者のみなさんや八尾の方々のご協力を得てがんばります!

今回は、この連載を始めるに至るストーリーと野望についてお話しさせてください!!


<祭りが騒がしくない・・・だと?>

最初に言っておきますが、僕は生まれも育ちも沖縄。

沖縄の高校を卒業し、6年前に富山大学に入学するまで、富山とは何の縁もゆかりもありませんでした。

そして、沖縄といえばエイサーです。

勇ましい掛け声、三線の音楽に合わせて、強く太鼓を打ち鳴らす、ダイナミックで迫力のあるパフォーマンスが特徴の伝統芸能。

沖縄県うるま市の「エイサー」

沖縄出身の僕は、学生時代に踊りましたし、沖縄を離れるまでは毎年エイサーを観てきました。だから、おわらには衝撃を受けたのです。

一体なんなんだ、この静かで、物悲しい感じの催しは……と。

それまで沖縄の陽気で遠くまで太鼓が轟くエイサーやカチャーシーしか知らなかった僕にとって、おわらの静けさ、艶やかな感じの美しさはエキゾチックすぎました。

こうして、僕は「おわら」に心をつかまれます。

心つかまれたのは、ただエイサーと違っていたからではありません。

僕にとっては、にぎやかな祭りもエイサーも(騒がしい飲み会も)自分の性格と距離を感じる対象として見えており、おわらの雰囲気の方が肌に合っていると感じたのです。

富山県八尾 おたや階段下のおわらの写真 Photo by キムラヒロシ

<五感がやさしく満たされる町>

9月頭のおわらの日。
最初に八尾の町を歩いた時の感覚は、今も覚えています。

文章でなんとか情景を再現するんで、クリエイティブなみなさん、頭の中での再現協力お願いします!

ゆるやかな石畳の坂道に
山から吹く風が吹き下ろし、頬をなでる。

薄暗がりの中にぼんぼりの淡い光が立ち並び、
奥へ奥へと吸い込まれていく。
ぼんぼりは、視界の両脇をゆったりと後ろへ流れていく。

Photo by キムラヒロシ

道の両脇を流れる、水路を流れる水の音が、心地いい。この水が井田川へ合流し、やがて遠くの富山湾に流れ着くのを想像すると、自然と一体化した感覚になれる。

水の音を感じていると、
日中の残暑で火照った体が、ほぐれていく。

かすかに、ポンッとポンッと鳴る和太鼓、
もの悲しげな胡弓の音色に耳をすませば、
懐かしさ、侘しさの記憶が想起される。

蛍を探すように、はやる気持ちにせっつかれつつも、
そーっと、耳をすませながら音の方へ歩んでいく。

ふと「ここは、感じる自分、気づく自分が研ぎ澄まされる地なんだ」ということが頭に浮かび、そうだと確信して、ますます感性に身を委ねてしまう。

淡いピンク色のぼんぼりが視界の端を
心地よいペースで流れていく。

Photo by キムラヒロシ

静かに、雅に歌い、音色を奏で、
桜色の着物の、踊る女性達が見つかる。

Photo by キムラヒロシ

呼吸がゆっくりになっていく。
ぼーっと聞き入り、ぼーっと眺めるうち、
非日常の世界観に浸り、心が安らいでいく・・・

と、こんな感じで、幻想的な気持ちを味わって、たった一度でおわらに心を掴まれてしまったのです。

伝わりましたでしょうか・・・?

<おわらの危機>

おわら、その舞台の八尾という町、そして富山は、

僕のように静けさを好み、思索や落ち着いた対話、創作を愛する人々にとって最大の喜びを味わえる場所です。

しかし今、存続が危ぶまれているというのです。

コンパクトシティ政策によって、八尾の旧町からは人口が減るばかり。子どもたちの数は減り続け、踊りの担い手が年々少なくなっている。

祭りを見に来るのも高齢の方が多く、若い世代にはなかなか届いていない。

そう、文化は、ただ時間が経てば残るものではありません。

これまで300年以上続いてきたのも、先代先先代・・の方々の並々ならぬ不断の努力があってのことなのです。

長きに渡り、誰かが「残したい」と強く願い、行動したからこそ、そして、そんな情熱を惹起させる魅力がおわらにあったからこそ、今年もみなさんは、先ほどの章のような五感の安らぎを感じられる。

これがなくなるのはもったいない!
だったら僕がやるしかない!

そんなわけで、おわら初心者のど素人が、どこまでこの文化を深掘りできるのか。

この連載では、おわらにまつわる歴史や裏話、実際に八尾の人たちに聞いた話などを交えながら、僕自身の成長も含めて発信していきます。

ぜひ、一緒に「おわらの世界」を覗いてみませんか?

<あなたにとってのおわらを教えて!>

おわらを書き残すプロジェクト、
1本目の記事はいかがだったでしょうか?

コメント欄やSNSのシェアで、みなさんにとってのおわらのイメージを教えてください。

「#おわら愛」とつけてもらえたら探せるのでお願いします。

最後にお知らせです。

この連載、おわら愛溢れるど素人が作っております!

ですので、おわらが好きなあなたと、おわらをこれから知るみなさんと一緒に作りあげたいと思っております。

おわらを面白がり、愛する人が1人でも増えたらと、Webページも同時並行で作成中で、そちら今年のおわら前には公開予定です!


ヘッダー写真:Photo by キムラヒロシ

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