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たまたま発見した犬のタマの異変について

僕は昨日、大変な発見について考えていた。

実は昨日、9坊を抱っこした際、僕の手に9坊のその、いわゆる「タマ」が当たった。たまたま当たったのである。その瞬間、指先に奇妙な違和感が走った。

「おや?」

見回りの途中だったのでその場はやり過ごしたが、どうにも気になって仕方がなかった。

その後、二階のおもちゃ部屋で猫のじゅん坊と茶太郎、そして九坊が珍しく消防車のおもちゃなどでひとしきり大はしゃぎし、全員がリビングでまったりし始めた瞬間、僕は「今だ」と動いた。九坊の体を調べるチャンスである。

そっと近づいて九坊の「タマ」を調べてみたのだが、相変わらずひんやりとしている。これはいつも通りだ。ただ、入念に触って調べていたら見つけてしまったのだ。玉袋の表面に、一ミリぐらいの小さな出来物のようなものがポツリとできている。

よくあんなものを発見したなと自分でも感心するのだが、

「おい九坊、こんなとこになんかできてるぞ」

と言ったら、9坊も

「僕のタマ、大丈夫なのか?」

と実に不安そうな顔で僕を見上げていた。

僕は獣医ではないので詳しいことは分からないのだが、玉袋のところに小さな出来物ができている感じなのだ。

それというのも、去年はっちゃんがガンになって手術をして以来、僕は体の隅々までくまなく触って調べるのが完全な日課になっているからだ。少々神経質になりすぎている部分もあるかもしれないが、こればかりは仕方がない。

ちなみにその流れではっちゃんの体もくまなく調べたのだが、口元の腫れは消えていて、後ろ足も前足も異常なしだった。

最後に、

「ちょっとだけ我慢してくれ」

とはっちゃんの「タマ」をコロコロと触ってみたところ、はっちゃんが僕の方をギロリと見て、

「うー……」

と、実に低い唸り声をあげて怒り出すではないか。

「僕のたまをコロコロするんじゃない!」

と怒りまくるのだが、こちらは大真面目に調べている最中なのだ。

ちなみに、はっちゃんのそれは九坊と違ってひんやりしていなかった。犬にも個体差があるのかもしれない。

そんなドタバタを横目で見ていた猫の茶太郎は、何を思ったか、自分でも探そうとして体をくねらせ、ヨガみたいな妙なポーズをとり始めた。

そしたらいきなり、

「僕のたまがない! タマがない!」

と驚いているのだ。

「茶太郎、君はもうずっと前にたま取ったでしょ」

と言ったらものすごーく驚いていたが、茶太郎はすっかり忘れているらしい。

実にお気楽な猫である。

(つづく)


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