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好きのハードル

何かを好きだと口に出すことへのハードルが、上がっているような気がしている。

いつからだろう。好きなバンド、好きな漫画、好きなこと。
「私、〇〇好きなんだよね」と口に出すとき、でも、好きって言えるほど詳しくないかも、と、心の中の私がびびっている。

なんでだろう。SNSなどで、いわゆるガチな人たちの存在が目に入りやすくなったからだろうか。

読書が好き、という時に、「でも、最近全然読めてないよな」と思う。
あのバンドが好き、という時に、「でも、最近の曲わかんないんだよな」と、ちょっと申し訳ない気持ちがわく。

年間何百冊も本を読む人、好きなバンドのライブにたくさん通う人、メジャーなものからマイナーなものまで、映画のことならなんでもござれの人。
すごいなあ、羨ましいなあ、と思う。
オタクと言われるくらい、何か好きなものがある人のこと、憧れるな、って思う。

でも、その人たちの「好き」という気持ちと、私の中の「好き」という気持ちに、どちらがすごいとか、えらいとか、そんなのはないはずだ。

私も、他の誰かが、例えば自分の好きなバンドとかを、「数曲しか知らないけど、めっちゃいいね!」とか言ってるのを見たとしても、「にわかかよ」なんて思わない。
「だよね!!めっちゃいいよね!わかる!」と、嬉しくなっちゃうと思う。

なのに、なんで自分に対してだけ、謎の厳しいジャッジを下すのか。
何かを好きだと思う気持ちに、優劣はないはず。
少なくとも私はそう思う。
てゆうか、そんなとこまで誰かと競っていたら疲れるよ。

確かに、ライトなファンかもしれないし、オタクと言えるほど熱く語れる何かはないかもしれないけど、心が動いたのは本当なんだから。

もっと自分の中の、好きだな、いいな、という気持ちを大事にしていきたいな、と思いました。





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