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終わりの日まで走っていてね

noteのプロフィール欄にも書いたけど、私は好奇心旺盛なドジだ。
楽しそうな事を見つけると、すぐに飛びつきたくてウズウズしてしまう。

人一倍不器用で、おまけに人見知りなのに、そんな事もすっかり忘れて、気がつけば、「参加します」「やりたいです」なんて口走っている。

ある時、SNSで好きなバンドのセッションのイベントを見つけた。
参加者が好きな曲をリクエストして、集まったみんなでバンド形式で演奏するというものらしい。
当時の私は、大学を辞め、島で仕事をしていた。
会場は、大都会東京。
おまけに私は、遠い昔にピアノを習ったきりで、今はかろうじて楽譜が読めるかな、というレベルだ。

しかし、「初心者の方歓迎です」という甘い言葉が私を誘惑してくる。
それに加えて、実は昔からバンドを組んでみたかったなあ、という淡い憧れもあった。
イベントは3ヶ月後。今から練習すれば、簡単な曲なら弾けるかもしれない。

バンドのスコアを楽器屋さんで購入し、私は中学卒業以来10年ぶりにピアノの前に座って練習した。
どうにか形になるところまで漕ぎ着け、イベント当日、多少つっかえながらも、大好きな曲を演奏することができた。

イベントを通してファン友達もでき、彼らは島から出てきた私を色んな楽しい場所に案内してくれた。
東京の大きい花火大会にも行ったし、お酒を飲みながら色んな話をした。
あの時、思い切って参加ボタンを押してよかったな、と思った。

運動が大嫌いなくせに、ご来光が見たい一心で富士山に登ったこともある。
ヘロヘロで下山し、集合時間ギリギリのゴールだったけど、頂上でみたご来光はとても美しかった。

映画が好きだという理由だけで、片道1時間半かけて上映ボランティアに向かい、お客様と喋ったり喋らなかったりして休日を過ごす。
何やってんだろ、とちょっぴり思うこともあるけど、満足した顔で店を後にするお客様をみると、やって良かったなという気分になる。

専門ソフトの使い方もわからないまま初めてZINEを作り、そういえば本屋さんに憧れていたという気持ちで、一箱古本市に出店する。

いつもいつも、私はおっかなびっくりしながら、新しい扉の前に立つ。
怖い気持ちとワクワクを天秤にかけ、ほんの少しだけワクワクの方が傾く。
その勢いで、私は扉を開く。
世界は、私が思っているより、広くて優しかった。
閉じこもっているだけでは知らなかった事が、扉の向こうで私を待っていた。

私は、私のむちゃくちゃなところが好きだ。
距離も身の程も関係なく、好きなことのために、海を飛び越え、車を走らせ、やった事のないことにもぶつかっていくような、ある意味向こう見ずなところが。

でたらめな好奇心は、私に新しい世界をたくさん見せてくれた。

この先、子供が産まれても、おばあちゃんになって足腰が弱くなったとしても、きっと私は好きなものや、やりたい事のために走るだろう。

赤ちゃんを背負いながら、杖をつきながら、お母さんになった私も、おばあちゃんになった私も、新しい扉をがむしゃらに開こうとするだろう。
少なくとも、今の私はそれを信じている。

だからさ、いつか命が尽きるその日まで、好奇心の赴くままに、どこまでも走っていけよ。

今日の一曲
ダイヤモンド/プリンセスプリンセス

1ヶ月書くチャレンジ
10日目 自分の好きなところ

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