未来型ドア モニター日誌(8/1〜8/10)【マスクドnote参加作品】
8月1日金曜日
未来型ドアのモニターに当選。
玄関を開けたら、すぐ目的地がウリだとか。
これ、絶対、アレじゃん。
朝、バタバタするから、時短になるといいな。
8月2日土曜日
日中、ドアの取り付け作業。
もっと大掛かりな作業になるかと思ったけど、小さな機械を家のドアにつけるだけで終わった。
8月4日月曜日
玄関を開けたら、知らない家に繋がっていた。
職場に着くはずだったのに、なぜ。
ていうか、来たはいいけど、戻るに戻れない。
信じてもらえないかもしれないが、正直に話すしかない。覚悟を決め、事情を説明する。
最悪、通報案件かとビクビクしていたが、モニター仲間だったらしく、すぐに話が通じた。
どうやら、未来型ドア同士でないと、行き来ができないらしい。説明書、みておけばよかった。
あの家の人に、申し訳ないことした。
8月5日火曜日
昨日の反省を活かし、今日は普通に出勤。
せっかく、朝の時間が短縮されると思ったのに、これじゃ普通と変わらない。早く起きて準備しろって話なんだけど。
8月6日水曜日
ちびっこが、あの有名なネコ型ロボットを探しにやってきた。ドアがあるなら、ロボットも、と思ったらしい。いるわけない。まだ21世紀だし。しかし、子どもの夢をこわすわけにはいかない。
「ちょっと今、どら焼き買いに行ってて」と、苦しまぎれの嘘をついてしまう。今になって、「主人公の少年の家にいる」でよかったのではないかと、後悔。
8月7日木曜日
近所のスーパーが、市内初の未来型ドア設置店となったらしい。仕事終わり、わざわざ一度、自宅に帰り、ドアを使ってみることにする。
「○○スーパー」と、心の中で念じて、玄関をでる。またよそのお宅に繋がっていたらどうしようと心配だったけど、今度は無事に目的地に到着する。そうだよ、私が求めていたのは、こういうのだよ。嬉しくなって、何度も行ったり来たりする。完全に怪しい。
8月10日日曜日
昼過ぎ、60代くらいの見知らぬ男女が来た。
勧誘の類いかと警戒していたが、どうやら、いつかの私と同じく、ドアに飛ばされたらしい。
娘夫婦のところに行くはずが、知らないお家に来てしまって、と、慌てている二人をみて、数日前の自分を思い出す。話を聞くと、すぐ近所だったので、近くまで送っていくことにする。
明日で、モニター期間も終了。
とりあえず、ネコ型ロボットの早期開発と、未来型ドアの更なる普及を、心からお願いしたい。
🚪 🚪 🚪
わたしの作品は、「18 未来型ドアモニター日誌」でした。
最初は、普通にエッセイで参加する予定だったんです。
だけど、考えてた話が、どっちも、ちょっと暗いかもって思って。自分のとこで書くならいいけど、企画に参加するんだし、楽しい話の方がいいかなって。
で、どうしようか悩んだ結果の、嘘日記です。
擬態なし、直球勝負でドーンと書いたつもりです。一人称を「わたし」→「私」にしたくらいかな。あと、日記形式なので、いつもより、お喋り感が少なかったかもしれません。
見分け方は、どこだろう。
自分としては、「嘘日記」っていう形式、嘘かほんとかわかんない感じが、わたしっぽいかな、って思っていたのですが、はじめましての方が多いのもあり、かえって迷わせてしまったみたいですね。
申し訳なかったなという気持ちと、ドラマに登場する黒幕の気分が味わえて楽しかった気持ちが、半々です。
ちょっと気になったんだけど、わたしのアカウントで、ぽん子ってわかった状態でこの記事を読めば、「やっぱり、ぽん子じゃん!」ってなるんでしょうか。
それとも、「えー、やっぱ、いつもと違う!」ってなるのかなあ。
振り返りの記事と、わたしの予想は、後ほど書きます。みなさんの振り返り記事も、ゆっくり読みにいきますね。
楽しい企画に参加させていただき、ありがとうございました。いったん、失礼いたします。
