なぜ男性はヤリチン化するのか? (Why Do Men Become Players?)
「なぜ男性はヤリチン化するのか?」
この問いに、"生物としての背景"と"現代社会の影響"の観点で答えます。
先に結論と、起こるであろう争点を述べておきます。
また、言うまでもなく内容は私の持論です。
仮説レベルでも言い切り型で表現しているので、その点はご了承ください。
【結論】男性の復讐
【争点】鶏が先か、卵が先か
目次
1. 生物としての背景
・人類の繁殖戦略と乱婚
・恋愛感情・結婚制度が生まれた理由
・一夫多妻制から一夫一妻制への移行
・生物としての本能と社会制度のズレ
2. 現代社会と男女の本能
・本能は変わらず、社会だけが変わった
・男女それぞれの繁殖戦略
・恋愛市場における女性優位
3. 現代社会が男性にもたらした変化
・男性教育と「去勢化」
・弱者男性・草食系男子はどのように生まれるのか
・女性からの拒絶とオスとしての自己喪失
4. 男性の適応と逆襲
・モテる男性の共通点を学習する
・恋愛を理論化する男性たち
・女性観の変化
・「選ばれる側」から「選ぶ側」へ
5. ヤリチン化という自己実現と復讐
・ヤリチンの正体とは何か
・復讐としてのヤリチン化、男性救済という考え方
6. 「鶏が先か、卵が先か」への私なりの答え
・性差の起源
・男女の相互作用による進化
・現代社会における男女関係への考察
1. 生物としての背景
・人類の繁殖戦略と乱婚
元々、動物的に人は恋愛をしない生き物だったと言われています。
チンパンジーのように乱婚であり、つがいは設けませんでした。
つまり、この時点ではオスもメスも今で言う不倫が当たり前の世界です。
・恋愛感情・結婚制度が生まれた理由
しかし、生物として進化し、社会が構築されていく中で、それぞれが子孫を確実に残すシステムが必要になりました。
それが恋愛感情と結婚制度です。
このシステムにより、
■オス:メスが自分の種を確実に産む
■メス:オスが自分と子供を確実に守る
というメリットが生まれました。
・一夫多妻制から一夫一妻制への移行
とは言え、基本的には一夫多妻制であり、強いオスがハーレムを形成します。
一夫一妻制になったのは、国の人口を増加させて富国強兵したい、という都合によるものです。
これには諸説ありますが、私はこれが近代に一夫一妻制を広めた一番の要因と考えています。
本来淘汰されるオスもメスも安定して子孫を残せるメリットがあります。
・生物としての本能と社会制度のズレ
一夫一妻制。ここがまず生物としてのズレ。いわばバグです。
複数人と交尾することをヤリチン、ヤリマンと定義するならば、「本来は男女共にヤリチン、ヤリマン」という事を覚えておいてください。
2. 現代社会と男女の本能
―時は飛んで現代―
・本能は変わらず、社会だけが変わった
社会は一夫一妻制が完全に根ざしていますが、人間の本能は乱婚のままです。
男女共に、それぞれの思惑で不倫をします。
・男女それぞれの繁殖戦略(※1,※2)
■男性:種の拡散
■女性:より強い種の獲得、強いオスの保護
このような生存戦略に基づいて行動します。
女性がより不倫に敏感なのは、狩りが出来ないため男性のリソースを得られないと文字通り野垂れ死ぬからです。
勿論、現代においてはそんな事はあり得ませんが、本能が警告を鳴らしているという事です。
■ 性選択理論(Sexual Selection Theory)※1
■ 親投資理論(Parental Investment Theory)※2
進化心理学では、ダーウィンの性選択理論やトリヴァースの親投資理論が、男女で平均的な配偶者選択の傾向が異なる背景として広く参照されている。
■Trivers, R. L. (1972). Parental Investment and Sexual Selection.
・恋愛市場における女性優位
元々、恋愛において女性は受け身で選ぶ側。
どうしても女性有利、男性不利という構図があります。
最終的に産む判断は女性にあるので自然の摂理です。
これが男女の恋愛格差の原因です。
3. 現代社会が男性にもたらした変化
・男性教育と「去勢化」
恋愛では圧倒的に女性優位であったのに加え、現在は女尊男卑、男性差別という一昔前までの逆転現象が起こっています。
男性は生まれた時から「女性を大切にしなさい、優しくしなさい」と叩き込まれます。
ハラスメントは絶対してはいけない。
女性の気持ちをないがしろにしてはいけない。
女性の意見を否定してはいけない。
そう教え込まれます。
そうして叩き込まれた男性は本来のオス性をもがれます。
・弱者男性・草食系男子はどのように生まれるのか
オス性をもがれた男性には、弱者救済という男性だけが元々持つ優しさだけが残ります。
また女性からだけでなく、男尊女卑の時代の高齢男性からも女尊男卑を押し付けられています。
「過剰な女性保護による男性の去勢化」
これがいわゆる、「弱者男性・チー牛・草食系男子・残念なイケメン」といった人が造られる過程と原因です。
・女性からの拒絶とオスとしての自己喪失
学校でも社会でも、一度女性から「キモい」と言われれば、そこでオスとしての社会性を失います。
なので、嫌われないように立ち回ります。
しかし、その行動がまた女性の勘に触れ、ゴミとしての扱いが加速します。
これは、強い男性。つまりアルファオスでも必ず社会のどこかで体験します。
小さいコミュニティの中でヒエラルキーが高くても、一歩外に出ればその辺のモブ男性だからです。
優しく、良い男性であろうとすればするほど、女性からゴミ扱いされます。
学校で、クラブ活動で、サークルで、会社で、趣味で、あらゆる場面で女性から否定されます。
この否定というのは、事務的な会話でも、コミュケーションとしての会話でも、口説く意図のある会話でも、分け隔てなく行われます。
女性側がそれを見分ける事が出来ないからです。
誤って、弱い男性の子供を妊娠するなんて事態になっては死が待っているからです。
4. 男性の適応と逆襲
・モテる男性の共通点を学習する
「自分が何か悪い事をしたのか?」と男性は考え始めます。
対して、攻撃性の高い男がモテているのを目にする機会が増えます。
男性からしたらとても嫌な奴、いじめっ子で他人の気持ちなんて考えないような奴ほどモテるのを目の当たりにします。
要は他人の痛みに鈍感=サイコパスな奴がモテている(※3)と気づきます。
これはボス猿の特徴です。
■ ダークトライアド研究 ※3
短期的な性的成功とダークトライアド(ナルシシズム・マキャベリアニズム・サイコパシー)の関連を報告した研究も存在する。
これは「長期的に良いパートナーであること」を意味するものではない。
・恋愛を理論化する男性たち
これに気づいた男性のうち、何割かが逆襲を始めます。
攻撃性のある男性の見た目、言動、行動、思考。
それらをコピーした上で、「女性心理について猛勉強」します。
インテリハッカーがシステムの脆弱性を突くように、恋愛のアルゴリズムを解析した男1人が、SNSやマッチングアプリで女性を散々に食い散らかしている現実も見えてきます。
・女性観の変化
そうするうちに、女性と触れ合う機会が増え、女性の解像度が上がっていきます。
感情的で、攻撃的で、テイカー気質で、責任能力が欠如している。
ヒエラルキーの頂点にはすぐ穴を差し出す。
想像出来ますか?
呼び出された別々の7人の美女が1つの家の中で待機させられ、代わる代わる部屋に通されセックスされていく姿を。
別々に待機させる部屋が足りないので、廊下や洗面所などで待機させたそうです。
野生動物まんまな姿を目の当たりにして、「コイツらマジでクズやん」と考え至ります。
こんな奴に自分のリソースを割いて何のメリットがあるのか?と考えます。
そうしてるうちに、搾取思考の女がだんだんと「穴としか見れなくなっていく」。
・「選ばれる側」から「選ぶ側」へ
学生時代モテていた奴も、サイコパスも、社会に出るとモブに成り下がります。
それまでの小さなコミュニティの中でしかヒエラルキーが保てないからです。
彼らには経験があっても理論がありません。
再現性もなく、女性についても曖昧な理解のままなので、そこそこな女と結婚して、そこそこな女の尻に敷かれます。
彼らの経験人数はせいぜい数人〜20人くらいで終わります。
No1ホストが実はそれまでの社会ではヒエラルキー下位だった、という話はよく聞く話です。
実際、私もそういうホストと会って話した事があります。
搾取される側から搾取する側へ、攻撃される側から攻撃する側へ。
選ばれる立場ではなく、選ぶ立場へ。
そうして環境に適応して変化していくのです。
5. ヤリチン化という自己実現
・ヤリチンの正体とは何か
「女性を一般化し、誰よりも努力して攻略した男性」が、世のヤリチン(※)の正体と私は考えます。
※おおよそ50人以上の経験人数
自然なモテ男、というのはたまたま思春期に学校の中でモテたというだけで、彼らはヤリチンと呼ぶには経験も知識も乏しい。
アイドルにしてもスポーツ選手にしてもモテはするが、その知名度ゆえにヤリチンにはなれない。
毎日のように、とっかえひっかえセックスしているような男性はこういった謂わば女性への復讐を遂げた男性でしょう。
・復讐としてのヤリチン化、男性救済という考え方
私はこの逆襲としてのヤリチン化もまた自己実現の形であり、男性救済の1つの答えだと考えます。
女性だけが一方的に優位な立場にある、というのは全く不公平であり、男性にも逆転の一手があるべきです。
あくまでも、その男性を選んだのは女性自身。
仮に後で後悔したとしても、女性自身が望んだのがその男性という事です。
男性はその「価値」を提供したにすぎません。
※私個人は、この時に色恋を使うのは反対です
6. 「鶏が先か、卵が先か」への私なりの答え
最後に、ここまで読んで頂いた読者の皆様には疑問があると思います。
結局、「男性の変貌が先か、女性の態度が先か」という疑問です。
そう、文頭の争点の「鶏が先か、卵が先か」の部分です。
・性差の起源
これは進化の過程で考えるならば、生物として有性生殖を始めた原始の始祖にまで遡る必要があります。
とすれば、既にこの時に性差があったかといえば、おそらくはNOでしょう。
・男女の相互作用による進化
卵巣と精巣を持つ個体に分かれた段階から、各々の役割が必然的に与えられ、それに則した進化を遂げていったと考えられます。
オスは種を植え付ける。
メスは種を守る。
この単純な違いの元にそれぞれの性が生存戦略として身につけていったのが性差です。
なので、私の結論としては起源は相互作用によるもので、どちらか片方が始まりではない、と考えます。
・現代社会における男女関係への考察
ただし、現代社会において。
日本を始め各地の先進国で、資本主義のもと女性の社会進出が果たされました。
女性団体や左翼による女性の権利の獲得。そして優遇処置。
これら、「社会のシステムと、女性の無意識の強欲さ、驕り昂りが今日の男性の逆襲を生んでいる」と考えます。
つまり、私の答えは「女性の態度が先」です。
もちろん、すべての男性・女性に当てはまる話ではありません。
文化や個人差の影響も大きい。
少なくとも、私を含めた日本人男性の少なくない人数が、このように環境に適応して生存戦略を図っているのだと考えます。
【参考文献】
■ 性選択理論(Sexual Selection Theory)(※1)
チャールズ・ダーウィンは『人間の由来と性選択』(1871年)の中で、「生き残る能力(自然選択)」だけでなく、「異性に選ばれ、子孫を残す能力(性選択)」も進化を形作る重要な要因であると提唱しました。
つまり、人は「生存」に有利な特徴だけでなく、「異性から魅力的だと評価される特徴」も進化の過程で獲得してきたと考えられています。
■ 親投資理論(Parental Investment Theory)(※2)
1972年、進化生物学者ロバート・トリヴァースは「親投資理論」を提唱しました。
この理論では、より多くのコスト(妊娠・出産・子育てなど)を負う性ほど配偶者選択に慎重になり、投資が比較的小さい性ほど競争的になる傾向があると説明されています。
人間では平均的に女性の方が妊娠・出産という大きな投資を伴うため、男女で恋愛・配偶者選択の傾向に違いが生まれやすいと考えられています。
ただし、これは平均的傾向を説明する理論であり、すべての個人に当てはまるものではありません。
■ ダークトライアド研究(※3)
心理学では、「ナルシシズム(自己愛)」「マキャベリアニズム(計算高さ)」「サイコパシー(共感性の低さ)」の3つを合わせてダークトライアドと呼びます。
PaulhusとWilliams(2002)はこれらを人格特性として整理し、その後の研究では、これらの特性が高い人ほど短期的な性的関係や多くの恋愛経験との関連がみられることが報告されています。
■Darwin, C. (1871). The Descent of Man, and Selection in Relation to Sex.
■Trivers, R. L. (1972). Parental Investment and Sexual Selection.
■Paulhus, D. L., & Williams, K. M. (2002). The Dark Triad of Personality.
