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胃袋と幸せ――食べることの関わり、食べることとの関わり

1930年代の若者とスキル

大正3年(1914年)生まれの父が20歳の頃は
1930年代ですから仕事が無く苦労したと聞いています

仕事をしてウデを磨き信用を得ていく
そうする中で紹介され満鉄で働いたそうです

その過程で仕出し屋さんでも修行しており
魚のさばき方、天ぷらの揚げ方、そして
田舎の婚礼のお祝い膳を人数分用意することなどを身に着けました

私も天ぷらを練習しましたが
例えば大葉をお煎餅のような食感で
仕上げるのは父には及びませんでした

夏休みのお客様

私が7歳の夏だから1954年頃のことです

父の母方のいとこが、子どもたちの夏休みの
帰省で長野に戻っており
祖母(父の母)の実家は隣町なので
立ち寄ってくれたことがあります

父のいとこ3人(2人は独身)
いとこの奥様1人
父の母方のおじ1人(父のいとこの父。父の母の兄か弟)
私の同世代のいとこの子ども3人(私のはとこ)
合計8人

泊まる場所の心配はいらないので
お昼のために腕を振るいます

当時、電報は私の感覚では事件などの知らせで
郵便が一般的でした
父のいとこが「行くぞ」と手紙をくれて

もてなすことが好きな父は
夏野菜の天ぷらを振る舞うことにしました
エビなどが手に入らないので
新鮮な野菜と
揚げ方が全てです

家の前に「危ないぞ」と
私達子どもを遠ざけて
大きな中華鍋で
盛大に揚げている姿を覚えています

  • 人参

  • ナス

  • じゃがいも

  • かぼちゃ

  • いんげん

  • みょうがはアクセント

  • 大葉はバリバリで香りがよくて煎餅のよう

どれも採れたてで土と陽の香りがします

天つゆではなく
塩とお醤油でいただきます
お客様も盛り上がっていました

シングルファーザーの父が
苦労しているので
励まそうと訪れてくれたいとこ達の気持ちを
言外に受け取り
もてなすことを通して
「俺は大丈夫だ」と伝えていたのかもしれません

揚げ物、炒めもの

長野では、私は末っ子なので
ご飯を炊くのが担当で
上のきょうだいがおかずや味噌汁を作り
父が仕事から戻ると食卓を囲めるようにしていました

ですから
炊く、煮るという炊事が中心で
炒める、揚げるということは
東京に出てきて
高校生・大学生の頃に
父の料理する姿から学びました

ただ、当時の実家は駅まで5分の立地で
駅前商店街があるので
自分で揚げるより
買ったほうが美味しいという環境もあり
下町の実家では揚げ物は買うことが多かったです

妻の心、夫の心

トラガラが「お父さんのアルマイトの弁当箱」と
懐かしそうに覚えているのです
新婚時にお弁当とおかずが別々になる
二段重ねの弁当箱を用意したのですが
夫は二週間くらい我慢した後で
「本と同じサイズだから、アルマイトのにしてくれ」と
彼の通勤カバンに入れやすいことから
アルマイトのお弁当箱になりました
彼はアルマイトの弁当箱で育ったようです

揚げ物道

本、テレビの料理番組、友の会で覚えました
パンやケーキも含めて

さて、お弁当のおかずで
カツ丼にしようとカツを揚げます
ヒレカツです
お肉は豚を選びます
理由はとくにないのですが
牛と育ったことも関係するのかもしれません

揚げ物や炒めものは
美味しいし、彩りがよく食卓が華やかになります

ナスとピーマンの味噌炒めは父のレシピ
ジャガイモの千切りを炒めて溶き卵とあえる
じゃが玉は伊丹十三のエッセイで覚えました

エビフライ、天ぷら、年越しそば用の
大きなかき揚げ等も作りました

調理器変遷

  1. かまどからスタートです

  2. ガス炊飯器は便利です

  3. 電気炊飯器だとタイマーで炊きたての時間を指定できます

  4. オーブンは材料を仕込んで40分いるのならその間他の仕事が出来ます

  5. 電子レンジは少量、コップいっぱい温めるといった小回りが効くのが便利です

シリコンスチーマーで蒸し野菜に原点回帰

1.2Lタイプなのでカット野菜を蒸せます
ためしに玉うどんとお野菜と
破裂しないようにほぐした卵で
おうどんも出来ました

調理器具をそのまま食卓で使えるから
洗い物が少なくて済みますし

野菜の香りや甘みを感じるので
ドレッシングやお酢などを使わなくても
満足感があるため
塩分や血圧は健康管理の目安として
意識する世代として、とても便利です

母がジャガバタが好きな人だったこともあり
ジャガイモも試したいですし
かぼちゃ、大根、人参なども可能性を感じます
きのこも簡単に加熱出来ますね

ヒカリを亡くし調理器具も減らしたので
煮物も作らなくなりました
蒸し器は2016年の引っ越しで処分したので
シリコンスチーマーにより9年ぶりに
手軽に蒸すことが出来るようになりました
寒くなりますから
冬野菜をどう料理するか、暮らしの中の小さな試行錯誤が楽しみです


セールで10%オフだよと、息子が探してくれました
シリコンスチーマーはこれを試しています

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