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スマホもコンビニもファミレスも無い時代の、文系大学生の日常と思い出の一冊

これは、私の心の中にある、昔の東京のお話です。

神田の古書店街を思い出して、パッと名前が浮かんだのがこのお店です
いまも営業されていますね
私が学生時代のことだから、半世紀以上経ちました
あの頃は、古書の中でも近代文学の絶版を探す時に
頼りにしていたお店です
例えば明治時代の本など

新刊本なら、渋谷駅近くのビル8,9階あたりの紀伊国屋か
渋谷のスクランブル交差点ではなく道玄坂のかどっこにあった
大盛堂 たいせいどうに行くことが多かったです

息子に「学費も本代も自分で稼ぐのだから、
大学生協で取り寄せて貰わないの?」と不思議がられました
確かにそうなのですが、品揃えの充実度が違ったのでしょう

200円のナポリタンはソウルフード

けれど、学食は常連でした。正確な金額は覚えていないけれど
200円なら高いと思ったかもしれない
そんな価格帯です

カレーライス、豚汁、かけそば、日替わり定食は2,3種類、ナポリタン

喫茶店はあっても、コンビニもファミレスも無い時代でした
私は偏食でお肉が食べにくいので、カレーライスは好きでも
お肉が入っているから注文するのは稀です

カツも食べません。炭水化物が好き。だからナポリタンを食べていました

現代のお洒落なお料理と違うのです。伸びたパスタをご想像ください
それにケチャップが絡めてあり
申し訳程度に、玉ねぎの薄切りとウインナーが入っています
緑のピーマンは記憶に無いです

20代で、偏食を気にせずお腹いっぱいになった思い出の味です
喫茶店で、うどんみたいなナポリタンもありました
メロンソーダとあわせて300円とはいえ、あれな何だったのでしょう

今ほどラーメンやスパゲッティが家庭料理として
馴染みがなく、ケチャップ味が珍しかったのかもしれません

教育実習の思い出

私の大学では、教育実習は母校に行きました
卒業して10年経っていない地元の中学です
子どもと接するのは、張り合いがあり充実していました

時代の価値観もあるかもしれませんし
私が若者だったことも関係するでしょう

教育実習の仕上げの授業は
手の空いている現役の先生たちが
授業参観の保護者さんのように教室の後ろに
たくさん来て下さります

「自習」にして先生が集まってしまったのかしらと
思ったほどです。中には、私の中学時代の恩師もおられました

緊張します
生徒たちが、新米の先生が緊張しているので
協力して上げようと思ってくれる子達がおり
無事、役割を果たせました

今にして思うと、子どもたちとのコミュニケーションが
とれていたのでしょう

半世紀前の文系女子のオフ

講義の合間に仕事を入れて、人材派遣で百貨店の紳士服売り場や
デパ地下の販売など、学費を稼ぐ日々だったから
オフは働いていました
だから本を探して買う時間は特別でした

現代と違いスマホがなく、都内でも固定電話が無い家も
ありました。公衆電話で連絡ついたのです。

それと、友達とお茶をして駅で別れる時に
次はいつ会うか、その場で約束をするなど
工夫していました

ゼミの仲間がマイクロバスを借りてきて
みんなで出かけるなど
学生らしいことはしていますが
家庭教師など、とにかく働いていました
今思うと充実した日々でした

懐かしい講義、懐かしい本

大学の講義は、古事記の研究者の先生が
古事記を原文で読ませてくれたことを
ふと思い出しました

学び、一通り読みましたが、フィクションで
小学生の頃から今も魅了され続けるのは
『赤毛のアン』です

長野の田舎、東京の下町
いろんな閉塞感に押しつぶされそうな時に
一途でまっとうに思えるアンの物語に触れると
息が詰まりそうな状態で、深呼吸が出来たのです
私にとって窓のような作品です

そんな価値観の20代の私は、あの時代の東京を生きました


初めてコングラボードをいただきました。読んで下さった皆様、ありがとうございます。

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