社労士試験「選択式の足切り」の恐怖から抜け出した私の話
試験の2ヶ月前に受けた模試で、選択式が合格最低点を3点も下回りました。
「このまま本番を迎えたら落ちる」。そう気づいたとき、正直パニックでした。択一式はそれなりに取れているのに、選択式だけが足を引っ張っている。しかも何をどう勉強すれば選択式が上がるのか、はっきりしない。
この記事を書こうと思ったのは、同じ場所で立ち止まっている方がいるかもしれないと思ったからです。中小企業診断士・社会保険労務士の資格を持つ私が、当時やった準備と、やらなければよかったことをそのまま書きます。
選択式の恐怖が特別な理由
択一式が7割取れていても、選択式で1科目3点を下回れば不合格になります。これが社労士試験の厳しさです。
問題は「3点を下回らない」ことが、普通の勉強では保証されないことにあります。択一式はある程度点数が読めます。過去問を繰り返していれば、スコアが上がっていく感触があります。でも選択式は、模試で高得点でも本番で足切りに引っかかる人が毎年出るので、どこかに落とし穴があるような気がして仕方ない。
その感覚は、実際には半分当たっていて、半分は思い込みでした。

残り2ヶ月でやったこと
まず全科目の選択式過去問を、科目別にまとめて解きました。年度別ではなく科目別に通すと、何が繰り返し狙われているかが見えてきます。
たとえば健康保険法は給付の数値、雇用保険法は失業給付の日数・率、国民年金法は被保険者の種別に関する細かい文言。科目ごとに出題のクセが違うので、それを把握してからは勉強の方向が定まった気がしました。
次に、穴埋め暗記から切り替えました。
正直に言うと、これが一番の失敗でした。直前期まで、テキストの重要語句を蛍光ペンで消して穴埋め練習をしていたのですが、選択式の本番では予想外の切り口から問われることがあります。「その文言は知っているけど、前後の文脈で何が入るかわからない」という場面が、試験中に何度かありました。

対策として試したのは、法令の原文を短い塊で声に出して読むことです。穴埋めより時間がかかりますが、文脈ごと頭に入るので選択式には合っていると感じています。
あなたはどんな方法で選択式に備えていますか。合う合わないは人それぞれなので、自分のやり方を早々に疑いすぎることはないと思っています。
白書・統計については、過去問に出た数値と、直近で変化が大きい数値だけに絞って、それ以外は割り切りました。全部を追っていたら2ヶ月では終わりません。
やらなくてよかったこと
新しいテキストを買いました。本番の2ヶ月前に、です。当然消化しきれませんでした。
焦っているときほど「新しい何か」に手を伸ばしたくなります。でもこの段階では、手持ちの素材を深掘りするほうが絶対にいい。新しいテキストを買った分の時間を、過去問の繰り返しに使えばよかったと今でも思っています。
もう一つは、選択式の予想問題に頼りすぎたことです。予想問題は当たることも外れることもある。外れたときの落胆が、本番直前に余計なダメージを与えました。予想よりも、出題の傾向と原文の理解に時間を使うべきでした。
試験を終えて
合格できました。

ただ、選択式の社一は、ぎりぎりのラインでした。正直、運もあったと思っています。「これで大丈夫だった」と胸を張れる準備ではありませんでした。
それでも、残り2ヶ月で方向を変えたことは間違いではなかったと感じています。科目別のパターンを把握して、穴埋めから文脈理解に切り替えて、白書は絞る。この3つを変えただけでも、最後の2ヶ月で手応えが違いました。
足切りへの不安を抱えているなら、まず科目別の過去問を通してみてください。何が狙われているかが見えるだけで、焦りが少し落ち着きます。あと少しです。
中小企業診断士・社会保険労務士の有資格者として、こういった体験談や試験対策の発信を続けています。
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本記事は著者の体験をもとにした学習法の紹介です。試験情報は必ずご自身の受験年度の公式テキスト・法令原文でご確認ください。
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