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スタート年齢別「英語学習方法」はコレ!!

この記事は、2010年2月に発行した
『パルキッズ通信』Vol.143の特集記事を再編集したものです。
本記事は、パルキッズ通信のアーカイブとして
noteマガジン内で公開しています。

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)



「ビッグワード」と「スモールワード」

「ビッグワード」という言葉を耳にされたことがあるでしょうか。最近ではIT関連の用語として一般的に使われます。定義が広く頻繁に検索のかかる語句のことです。教育に関してたとえると、「教育」はビッグワードで、「幼児 英語 教育 実例」などと具体的に定義を狭くしていくことで、スモールワードと呼ばれるようになります。

混乱を避けるために以上の事を書きましたが、英単語にも「ビッグワード」と「スモールワード」があります。ただし、この場合にはIT用語で使われるそれとは定義が全く反対になります。英単語で「ビッグワード」は、なんだか小難しい言葉となります。大人が使う言葉という雰囲気です。逆に「スモールワード」は平易な、子どもでも分かる言葉という意味があります。

例えば、スモールワード‘get’ が「手に入れる」との意味で使われる場合、これに対するビッグワードは ‘acquire’, ‘obtain’ などがあります。‘get’ は「手に入れる」以外にも意味があります。「~になる」という意味の場合には同義語に ‘be, become, grow, turn into…’ などがあります。

要するに英語の場合には「スモールワード」は非常に多くの意味を含み、定義が広域にわたる登場頻度の高い単語で、「ビッグワード」は意味を取り間違えようのない、定義が狭い単語なのです。


便利な「スモールワード」

例えば物の名前を示す名詞の場合には、とにかく単語をたくさん覚えなくてはいけません。まともな英会話をしようと思えば、4,000語は少なくとも必要でしょう。しかし、動詞や形容詞、副詞の場合には定義の広いスモールワードを使い回せば英語を使いこなすことが出来るのです。

これが、幼児達はとても語彙が少ないにも関わらず、英会話が出来る理由のひとつです。‘have, do, like, see, make, be, find, use, call, know, get, go, write, look, come…’などなど50単語ほどあれば、日常の会話は問題なく交わすことができるのです。

もちろん動詞だけではいけません。‘of, to, in, or, on, as, at, by…’などの前置詞も大切です。スモールワードの動詞は、とても多くの意味を含んでいるのですが、これらに前置詞がつくことによって動詞の意味がかなり限定されてくるのです。それらは「イディオム」と呼ばれています。

ただ、イディオムになれば、定義が完全に固定されるのかと言えばそうではなく、さらにコンテクスト(前後関係)によって定義を絞り込んでいく必要があります。イディオムの丸暗記学習法も推奨されていますが、これは万能ではありません。万能でないどころか、スモールワード自体の「定義」を身につけるチャンスを奪っているような感じさえあります。


語彙は豊富に越したことはない…けれど

アメリカ人の子どもたちはイディオムの形で英単語を身につけていくわけではありません。前置詞との組み合わせによって様々に定義の変化するスモールワードの様子を日常的に体験することによって、スモールワード自体の幅広い定義を身につけていくのです。

日本での英語学習は、単語の丸暗記に終始します。日本語はとても便利な「漢字」を取り入れているので、熟語の定義を正確に知らなくても、漢字の組み合わせでなんとなく意味が分かります。しかし、英語には漢字がないので、とにかくたくさんの語彙を身につけなくては大ざっぱな表現しか出来ず、正確で端的なコミュニケートが出来ないのです。もちろん、語彙が少なくても、正確に伝えることは可能ですが、端的な説明が出来ず、同じ事を伝えるのにも、語彙の豊富な人に比べて、とてもたくさんの言葉数が必要になってくるのです。

従って単語の丸暗記は英語学習にとっては必須です。これは日本人が外国語として英語を身につけるときばかりではなく、アメリカ人としても同じ事が言えます。大人らしく会話したければ、ビッグワードを多用する方が正確、端的、なおかつ「格好いい」のです。

しかし、ここで、ビッグワードに飛びついてはいけません。なぜならば、ビッグワードは「たまに」使うから良いのです。ビッグワードをたくさん知っている人でも、日常的にはスモールワードを使います。知的な会話を交わす必要がないとき、日常生活において、家族や友人達と会話するにおいては、スモールワードが使われます。会話全体としてはビッグワードの露出頻度はとても低いのです。

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