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k_jack_norio
故郷との距離|ほぼ3行日記*2026.4.25
「故郷は遠きにありて思ふもの…」
(室生犀星『小景異情 その二』)
金沢市内を穏やかに流れる犀川(さいがわ)。
室生犀星の筆名は、この犀川から一字をもらっている。
それでも、故郷への複雑な思いが消えることはなかった。
* * *
故郷は運命の糸で紐づけられた土地だ。
故郷を思うとき、ほんの少し不穏になる。
だから、同窓会は苦手。
知らなくてもよいことを知らされるのも理由のひとつ。
「なつかしい」と思うのは一瞬である。
十数年前、気が進まないまま参加した同窓会の二次会。
すっかり悪酔いして、グラスをテーブルに置いたつもりが、叩きつけたみたいになったことがあった。
どうやら、距離感がおかしくなってしまったらしい。
故郷は互いに気を遣わねばならない、ちょっと面倒な友人のようだ。
いまだに距離をはかりかねている。
