AI副業記#2|Claude CodeでAI営業エージェントを作ってみた話
こんにちは、長生きしたいネコです。
AIを使いながら、せっかくなら何か収益化できるものを作ってみたい。
と思うようになり、AIを使って副業の収益化が本当にできるのか?を、
自分自身を実験体として実証実験しいます。
今回は、第二回としてAI導入支援サービス「AI駆け込み寺」のLP作成後に、
営業自動化するAIエージェントの作成を行う日記MEMOです。
個人の日記がメインですが、誰かの参考になりますと幸いです。
AIで自分の営業を自動化してみた|個人事業主が0からAIエージェントを作った記録
公開想定タグ: #AI活用 #個人事業主 #営業自動化 #旅館DX #AIエージェント
個人でAI導入支援の事業(AI駆け込み寺)をやっています。
クライアントにはAI活用を提案しているのに、自分自身の営業はずっと手作業でした。
「そろそろ自分でやらないと説得力ないな」と思い、AIエージェントで営業を自動化することにしました。
今回はその開発ログです。試行錯誤の全過程を書きます。
何を作ったか
Mission Controlという管理ダッシュボードに、営業エージェントを実装しました。
やっていることはシンプルです。
Tavily(AI検索API)で旅館の公式サイトを自動収集
Gemini(Google AI)で旅館情報を解析し、パーソナライズされた営業メールを自動生成
Firecrawl(Webクローリング)でお問い合わせフォームのURLと構造を発見
自分が「承認」ボタンを押して、GmailまたはYahoo Mailで送信
ポイントは「完全自動化ではなく、人間が最終確認する」設計にしたことです。
AIに任せっきりにすると、意図しない文章が送られるリスクがある。だから送信前に必ず自分の目を通す「Human-in-the-Loop」の構造にしました。
なぜ旅館業界を選んだか
最初は「首都圏の中小企業」を幅広くターゲットにしていました。
でも実際に動かしてみると、検索結果がニュースサイトやOTA(じゃらん・一休など)ばかりで、旅館の公式サイトが全然ヒットしない。
20件取得して20件全部除外…という事態が続きました。
そこで業界を絞ることにしました。
「関東圏の老舗旅館・温泉旅館」に特化。
旅館を選んだ理由は3つです。
① AI活用の"痛み"が明確
問い合わせへの返信、データ入力・転記、集計・分析。旅館業はAIで効率化できる定型業務が非常に多い。
② DXが遅れている
伝統的な業界のため、ITツール・AI活用率が低い。競合がまだ少ない。
③ 公式サイトを持っている率が高い
OTAに依存しながらも自社ドメインサイトを持つ旅館が多く、フォーム・メール経由でのアプローチが現実的。
技術的に一番ハマったところ ①:リードが0件問題
「旅館かどうか」の判定をAIに任せると失敗する
最初、検索結果の各URLについて「これは旅館の公式サイトですか?」をGeminiに聞いていました。
でもGeminiが「違います(isRyokan: false)」と言って全件スキップしてしまう事態が頻発。
エージェントを回してもリードが0件。何度やっても0件。
原因を調べると2つありました。
Geminiのレート制限:無料枠15回/分の制限に引っかかってサイレントに失敗していた
JSONパース失敗:Geminiの返答が不完全なJSONになることがあり、エラーを黙って飲み込んでいた
解決策はシンプルでした。
URLとタイトルにキーワードが含まれていれば旅館と判定する、一次フィルタを追加。
"hakone", "箱根", "ryokan", "旅館", "温泉", "onsen", "yadoya", "宿", ...26個のキーワードをリストアップして、URLやページタイトルに含まれていれば旅館として通過させる。Geminiはあくまで補助として使う。
これで 0件 → 5件/回 のリード作成が安定するようになりました。
技術的に一番ハマったところ ②:フォーム自動送信の壁
最初は「フォームの入力から送信まで全自動」を目指していました。
でも実際に旅館サイトを調べてみると…
reCAPTCHA v3(不可視型)が入っている
WordPress + Contact Form 7 の nonce(セキュリティトークン)
Snow Monkey Forms の独自認証
旅館サイトの約80〜90%は何らかのBOT対策が入っていた。
完全自動化は断念しました。
代わりに**「手動送信ヘルパー」**を作りました。
📋 文章をワンクリックでコピー
📧 Gmailで開く(件名・本文が自動入力)
📨 Yahoo Mailで開く(本文が自動コピーされて作成画面が開く)
✅ 手動送信完了としてマーク
自動で「文章を生成してフォームURLを見つけるところ」まで完了させ、最後の貼り付けと送信だけ手動でやる。それで十分価値があることがわかりました。
メール文章の品質改善
最初に生成されたメールはこんな感じでした。
天成園 ご担当者様
突然のご連絡失礼いたします。AI駆け込み寺と申します。
AIを活用することで業務を効率化できます。ぜひご相談ください。無機質すぎる。これを送っても反応はないな、と思いました。
改良版では3つの構成に変えました。
① ペインポイント(共感)から入る
【天成園様】問い合わせ対応の負担を、AIで半分にしませんか?
天成園様では、こんなことはありませんでしょうか。
・「同じ問い合わせが何度も来る。返信が遅れてクレームになることもある」
・「予約情報をExcelや台帳に手入力する作業が毎日発生している」
・「集計・レポート作成に時間がかかり、本来の業務に集中できない」② 解決策を3つの軸で提示
1. カスタマーサービスの一次対応自動化
→ チャットボット・自動返信で対応時間を大幅削減
2. データ入力・転記作業の自動化
→ 予約情報の自動転記、ダブルチェック作業をゼロに
3. データ集計・分析の自動化&効率化
→ 日報・月報の自動生成、稼働率・売上の可視化③ 無料相談のCTAで締める
この構成に変えてから、自分で読んでも「これは送れる」と思えるクオリティになりました。
GmailとYahoo Mailボタン実装の試行錯誤
メール送信体験を改善するために、承認画面にメールクライアントを開くボタンを追加しました。
Gmail は一発で動いた
https://mail.google.com/mail/?view=cm&to=EMAIL&su=件名&body=本文このURLにアクセスするだけで、Gmail の作成画面に宛先・件名・本文が全部入力された状態で開きます。これは気持ちいいほど簡単でした。
Yahoo Mail は3回失敗した
1回目:`compose.mail.yahoo.co.jp` → DNS エラー(このドメインは存在しなかった)
2回目:`mailto:EMAIL?subject=...&body=...` → 外部メールアプリが起動(Apple Mailが開いた)
3回目:`https://mail.yahoo.co.jp/compose?to=...&subject=...&body=...` → フィールドが空のまま(Yahoo Japan Mail はURLパラメータでの事前入力を非対応)
最終的な解決策:クリップボードに内容をコピーしてから compose 画面を開く
ボタンをクリック
↓
宛先・件名・本文をクリップボードにコピー
↓
mail.yahoo.co.jp/compose を新しいタブで開く
↓
ボタンが「📋 コピー済み!貼り付けてください」に変わる(3秒)
↓
ユーザーが Yahoo Mail に Cmd+V で貼り付けGmail ほど体験はよくないですが、「フォームが空の状態から自分で書く」より格段に速い。
実際の動作結果
数回エージェントを動かした累計:
総リード数: 29社
承認待ち(草稿生成済み): 19件
送信済み: 数件
承認キューに並んだ旅館:天成園、箱根花紋、一の湯 などの箱根エリアの旅館
各旅館に向けて、その旅館のサイト情報を読み取ったうえでパーソナライズされた文章が自動生成されています。
使った技術スタック
| 役割 | 技術 |
|---|---|
| フロントエンド | Next.js 16 + TypeScript |
| データベース・バックエンド | Convex(リアルタイムDB + サーバーレス) |
| Web検索 | Tavily API |
| AI(情報抽出・文章生成) | Gemini 1.5 Flash |
| Webクローリング | Firecrawl API |
| ホスティング | Vercel |
全て無料枠 or 低コストで動かしています。月額コストはほぼ0円。
次にやること
Phase 2-E: 返信トラッキング
Gmail APIで自分の受信箱を監視して、旅館から返信が来たら自動でステータス更新。7日返信なしで自動フォローアップ文章を生成。
Phase 3: エージェント可視化UI
各AIエージェントが今何をしているかをリアルタイムで見える画面。ゲームのオフィスみたいなUI。
まとめ
「AIで営業を自動化する」と聞くと大げさに聞こえますが、実際にやっていることは:
AIが旅館を探して
AIが文章を書いて
人間が確認して
GmailかYahoo Mailで送信する
これだけです。
でも「探す」「書く」の部分が一番時間がかかっていた作業でした。ここをAIに任せることで、営業活動にかかる時間を大幅に短縮できています。
あと開発していて思ったのは、「完璧を目指すより、動くものを早く作る」が大事だということ。
フォーム自動送信が無理なら手動ヘルパーにする。URLパラメータが効かないならクリップボードにする。壁にぶつかったら迂回する。その繰り返しで少しずつ形になっていきました。
「AIを使いこなしましょう」と言う前に、まず自分でAIを使って事業を回す。そういうスタンスを大事にしていきたいと思っています。
無料相談はこちらから → https://ai-kakekomi-dera.vercel.app
