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J2相手に証明した守備組織の進化:明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節、サガン鳥栖対鹿児島ユナイテッド

ユナサポ:仙太郎さん、明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節、サガン鳥栖対鹿児島ユナイテッドの一戦を振り返っていきたいと思います。よろしくお願いします。

仙太郎:よろしくお願いします。

ユナサポ: 試合序盤、どんな展開でしたか?

仙太郎: 両チームとも蹴り合いで様子を伺う立ち上がりでしたね。鳥栖はもともとボールを繋ぎたいチームなんだけど、前半は最終ラインでパスを回しながらフリーになった選手が、鹿児島のSB裏を狙ってきました。フリーな選手が蹴った方が正確なボールを蹴れるからね。そこから徐々にボールを保持して鹿児島陣内でプレーする時間が増えていきましたね。

ユナサポ: 鹿児島はどう対応していたんですか?

仙太郎: 鳥栖が同じサイドから崩そうとしてきたので、鹿児島はサイドを圧縮してうまく対応できていました。完全に崩されるシーンは少なかったです。ただ、鹿児島は強いプレスでボールを奪いたかったんですが、さすがJ2、鳥栖の選手のクオリティが高くてなかなか奪えませんでした。鳥栖の守備強度も高かったので前半は0-0で終わりました。

ユナサポ: 後半はどうでしたでしょうか?

仙太郎: 鹿児島は前半から時々、相手陣内でボールを奪ってショートカウンターを出せていたので、そこで仕留められるかが後半の勝負どころでした。それを見事にやり切ったのが先制点の場面です。

ユナサポ: 吉尾のゴールですね!あの場面どう見ていましたか?

仙太郎: まずは中山のプレスが素晴らしかった。彼は前節でもプレスを掛けて先制点の起点になっていましたよね。中山が触ったボールを受けた河村が素早くフリーだった吉尾にパスをした判断もよかった。

そして吉尾がフリーでパスを受けた瞬間、絶対シュートを打つと思ったし、入ると思いましたね。あの距離であれだけのスペースと時間があれば、吉尾にとっては完全なシュートレンジですから。

ユナサポ: プレス時のファールが少ないのも目立ちましたね。

仙太郎: 相手陣内でプレスに行く時、ファールしないよう意図的にやっていると思います。これは昨年から改善されている部分です。せっかく相手を追い詰めてもファールでフリーキックを与えたらもったいないですからね。

ユナサポ: 先制後の流れはどうでしたか?

仙太郎: 鹿児島が押せ押せで追加点を狙いに行きましたが、泉森の好セーブもあって仕留められませんでした。ここで追加点が取れていれば、もう少し楽な試合展開ができたんですけどね。

ユナサポ: その後、鳥栖に押し込まれる場面もありましたよね?

仙太郎: 鳥栖が外国人選手を2人投入してからロングボールで鹿児島陣内に押し込む時間帯が続きました。鹿児島は後半の後半、足に来てプレスが遅くなり、このままいくと失点しそうな雰囲気がありましたね。

ユナサポ: 交代策はどう見ていましたか?

仙太郎: 吉尾を早めに交代させたのは、ボール保持ができなくなった要因のひとつでしたね。彼は時間を作れる選手なので残しておきたかったです。杉井と中山も疲れてプレスに行けなくなっていたので、もう少し早く交代させた方がよかったと思います。失点しても不思議じゃない紙一重の場面でした。

ユナサポ: でも最後は上手くクローズできましたね。

仙太郎: 試合終盤に投入された米澤が渾身のプレスで敵陣でボールを奪い返し、DFラインを押し上げて相手のクリアボールを拾い続けてくれました。米澤は本来、出場時間が短いので、得点やセンタリングで自分をアピールしたいはずなんですが、そこをグッと抑えてポゼッション優先でプレーしていたのが素晴らしかったです。

ユナサポ: 終盤のボール回しは組織的でしたね。

仙太郎: あれはトレーニングしてるんでしょうね。サイドにボールを運んで、奪いに来る鳥栖の選手からファールをもらったりCKを得たりして時間を消費する。全選手が共通認識でやっているように見えました。ボールを失ってもすぐにプレスに行けるので、鳥栖は苦し紛れにクリアするしかなく、鹿児島がボールを回収できる良い流れでした。

ユナサポ: 今シーズン、鹿児島は失点が少ないですよね。その要因は?

仙太郎: サイドをえぐられても、中に必ず3枚以上を残しているからです。昨年は中に2人とか1人だったので、そこが明らかに改善されています。村主監督の下でポケットを取られても福田や吉尾がきちんとカバーするなど、守備組織がしっかり整理されていますね。カウンターの威力は落ちますが、まず失点しないことを優先している印象です。

後半唯一、ファー側でフリーにされてシュートされた場面も、山田がギリギリで足を出してコースを変えて防いでくれました。渾身のプレーでしたね。

ユナサポ: 泉森のセーブも光りましたよね。

仙太郎: 素晴らしいシュートストップを連発していました。泉森は、やっぱりいいGKです。あれがなかったらあと2点くらい取れていたかもしれませんね。

ユナサポ: 試合前の広瀬、稲葉、福田との挨拶シーンも話題でしたね。

仙太郎: 胸熱でしたね。

ユナサポ: 鳥栖の戦術面はどう分析しましたか?

仙太郎: 守備強度は高いし選手のクオリティも高い。ただビルドアップの局面で中央のライン間で受ける選手がいないので、サイドからの前進が多くなる。これだとスライドが容易で崩しにくくなるんですよね。だからアーリークロスが多くなるんですが、鹿児島はゴール前に最低3人残しているので失点は防げました。

ユナサポ: 鳥栖の戦術の変化については?

仙太郎: またまた、少し謎展開でした。後半開始直後は、ロングボールをやめてボール保持で前進を図りましたが、鹿児島の守備組織に阻まれてうまくいかず。その後、外国人選手を入れてロングボールで押し込んでいたのに、なぜか試合終盤に再びショートパスに切り替えて鹿児島が主導権を握り直しました。ロングボールを続けられた方が鹿児島は嫌だったと思いますよ。フィジカルに優位な外国人選手を投入したのにうまく活かせませんでした。

ユナサポ: 鳥栖のプランとしてはどうだったんでしょう?

仙太郎: おそらく前半はロングボールで鹿児島のDFラインを下げさせて、後半にその空いたスペースを使ってボールを前進させようとしたんだと思います。ただ逆に鹿児島の得意な守備にハマってしまいましたね。

ユナサポ: 最後に、今後の展望を聞かせてください!

仙太郎: 調子がいいので、正直このまま昇格させてほしい(笑)。ただこの100年構想リーグで徹底的に対策されることが心配なくらい、今の鹿児島は良い状態だと思います!結果以上に内容がいいのが、うれしいよね。

ユナサポ:仙太郎さん、ありがとうございました!
それでは最後に、全員でご唱和ください。

全員: 「チェスト、鹿児島ユナイテッド!」

※選手名の敬称は省略させていただきました
写真提供:あかつき。さん@akatsukikk

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