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「it=それ」の丸暗記はだめ!大谷選手の熱狂を現地のファンと分かち合うルール


If you search for tenderness
優しさを探しているのなら
It isn't hard to find
見つける事はそう難しくない
…どうも、パパぞーです。


はじめに

以前の記事で、語学学習認知機能の維持健康に与えるポジティブな影響について解説しました。

今回はその「実践編」です。

It is gone!
Forget about it!

大谷翔平選手特大ホームランを放つたび、現地の熱狂的な実況アナウンサー叫びます。

あの興奮をダイレクトに味わいたいのに、あまりの早口に「え? 今なんて言ったの?」と巻き戻しボタンを連打していませんか?

実は、あなたが実況を聞き取れないのは、
リスニングの才能や単語力がないからではありません

あなたが学校で教わった「it=それ」という世の中の当たり前の日本語訳に、脳が縛られているからなのです。

考えてみてください。

もし
It's sunny.(晴れです)」を
"それ"は晴れです」と律儀に訳したら、
まるで本部に報告するロボットみたいでクスッと笑ってしまいませんか?

国際教育機関EFの2023年の調査によると、
日本の英語能力指数113カ国中87位と低迷しています。

その大きな原因の一つが、この「一言一句を日本語に変換しようとするクセ」だと言われています。

今回お伝えするのは、小手先のテクニックではありません。

実況の言葉を、まるで心を揺さぶる名曲の歌詞を分析するように味わい、単語の裏にある
「感情の共鳴」を理解するためのノウハウ
です。

実況に頻出する「it」が単なる代名詞から「熱狂を共有する魔法のレンズ」へと変わり、明日から大谷選手のハイライトを見るのが劇的に楽しくなり、
推し活の後押しとなるでしょう!

陥りやすい「落とし穴」とその解決策

大谷選手のホームラン実況を極めるために、日本人が陥りやすい「it」に関する罠と、その解決策を論理的に解き明かしていきます。

落とし穴①:「it」を見つけるたびに「それ」と翻訳してしまう

実況で大谷選手が打った瞬間、
It is gone!(入った!)」とアナウンサーが絶叫します。

これを「"それ"は去った!」と脳内で変換しようとして、実況の圧倒的なスピードに置いていかれていませんか?

解決策:「it」=「その場にいる全員の共通認識」と捉える

it=それ」という暗記は今すぐ捨ててください。

it」の本当の姿は、「その場にいる人が何を話しているか、すでに共有できているもの」です。

大谷選手がボールをスタンドの遥か彼方へかっ飛ばした瞬間スタジアムにいる数万人のファン実況アナウンサー見つめているものは何でしょうか?

言うまでもなく
宙を舞うボール(と、その圧倒的なホームランという事実)」ですよね。

皆が共通して認識している圧倒的な事実だからこそ、わざわざ「The ball」と言わず「It」を使うのです。

「でも、『それ』と訳さずに、どうやって瞬時に意味を推測すればいいんですか? ネイティブ感覚なんて、私には到底無理な気がします…」

素晴らしい疑問です!

焦るお気持ちはよく分かります。

しかし、実は「推測しようと頑張らなくていい」というのが究極の答えなのです。

その理由を次の落とし穴で解説します。

落とし穴②:「it」の意味を真面目に探しすぎてしまう

itが何を指しているか文脈から探さなきゃ!」と身構えるほど、英語の迷路に迷い込み、脳のリソースを無駄に消費してしまいます。

解決策:英語の「美味しい情報は後ろに来る」法則を知る

一般的に、英語という言語には「旧情報(すでに分かっていること)を前に、新情報(本当に伝えたいこと)を後ろに置く」という強力な原則があります。

it」は先ほど説明した通り、皆がすでに分かっている「旧情報」です。

つまり、英語話者は「it」に大して焦点を当てていません。

実況が「He knew it, we knew it, the Giants knew it!(彼も、我々も、ジャイアンツ陣営も入ったと確信した!)」と叫ぶ場面。

ここでの主役は「it」ではなく
全員がKnew(確信した)」という熱狂のプロセスそのものです。

「it」は単なるスタジアムの一体感をつなぐ「空気」のようなもの。

真面目に意味を探すのではなく、「ああ、今みんなで同じヤバい光景(it)を共有しているんだな」と感覚でスルーするのが正解なのです。

落とし穴③:決まり文句の「it」を直訳して臨場感を殺してしまう

大谷選手のホームラン実況で必ず耳にする
Forget about it!(完璧だ!/文句なし!)」というフレーズ。これを「それについて忘れろ!」と直訳すると、せっかくの興奮が台無しです。

解決策:「it」をスタジアムの情景として映像化する

これも「共通認識」という本質で捉えましょう。

あんな特大ホームランを打たれたら、相手チームは「もうボールを追いかける(=it)のは忘れろ(Forget)、どうせスタンドに入るんだから!」とお手上げ状態になります。

この光景の共通認識が「Forget about it(=完璧なホームランで勝負あり)」という粋な実況を生んでいるのです。

言葉ではなく、映像として捉えることで、実況の本当の熱量が伝わってきます。

おわりに

いかがですか?

「it=それ」という呪縛から解放され、「なんだ、itってスタジアムの皆と熱狂を共有するための合図だったんだ!」と気づけば、「これなら自分にも実況が聞き取れる!」と希望が湧いてきたはずです。

もう、ネイティブの弾丸実況に耳を塞ぐ必要はありません。

今日から5分でできること

今日、YouTubeで大谷選手のホームラン動画を1つだけ再生し、実況の音声に耳を澄ませてみてください。

そして「It is gone!」や「Forget about it!」という声が聞こえたら、頭の中で日本語に訳すのをやめ、
スタジアムの観客と一緒に打球の行方を見上げる「共通のイメージ」を味わってみてください。

さあ、次に大谷選手の放った白球が夜空に吸い込まれていく瞬間、あなたの耳には、世界中のファンと熱狂を分かち合う、どんな魔法の「it」が飛び込んでくるでしょうか?

引用・参考文献

・EF Education First. (2023). *EF English Proficiency Index (EF EPI) 2023 Edition*. (日本の英語能力指数のデータとして引用)
・一般的に認知言語学や英語の「情報構造(Information Structure)」の分野において、代名詞(it)は「旧情報」として扱われ、文末に置かれる「新情報」こそが話し手の最も伝えたい内容であるとされています。
・実況フレーズ(It is gone, Forget about it 等)は、MLB公式戦における一般的な英語実況の定型句として参照しています。



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