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わたしには、何もない

わたしには、何もない。

会社員でもない、漫画家でもない、学生でもない、農家でもない、ハンドメイド作家でもない、デザイナーでもない、イラストレーターでもない、ライターでもない。

「夫と2人暮らし」でもない。

どこかの集落で暮らしていたり、異国を猛烈に愛していたり、地元愛に溢れているわけでもない。ハッキリとした障害名や病名もない。たまたま生まれたのが新潟で、県外で就職してみたけれど、なんとなく疲れてまた戻ってきただけ。

愛する旦那さんや子どもはいないし、熱を注げる仕事もない。猫も飼っていない。ここまでなんにもない人間は、ドラマや漫画にもでてこない。どんなへっぽこ主人公でも、何かしらネタになるものはある。

イベントに行く、他人のnoteをみる。

みんな、なにものでもある。

いいな、わたしはね、なにものでもないの。

なにもないの。

とにかくなんのスキルもない。びっっっっくりする。「人間と関わるの苦手なのでぱりんこさんに共感します」と言っていた控えめな人が、イベント会場で色んな人と関わって話していた。

わたしは人と会っても、その中でいくら笑っていても、いつも所在がない。大勢の中にいるのに、どこかひとり、遠くで人々を見つめているような錯覚に陥る。

デリートボタンを押して、スッ…と消えてしまっても、誰も気が付かない気がする。

ぱりんこさん主催のイベントをしましょうって、好きなことをしましょうっ!て言ってくれる人がいる。うれしい。

でもね、こわい。本当はね、今のわたし、なんにもやりたいことなんてないの。自分が何をしたいのか、どう生きていきたいのかすらわからないの。

ただ、誰かに喜んでもらいたい。こんなわたしでも役に立ったと、生きてる存在価値がほしい。


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星七えり|エッセイスト・ZINE作家 サポートめちゃめちゃうれしいです🍬 他人の目ばかり気にして比較グセがあるわたしですが、浮かんだ言葉のまま、純度100%で軽やかに出力したいのです。