「まごころ食堂」地域に愛される、心温まる味わい
核家族化や共働きが一般化した昨今、食事の準備やお弁当作りに負担を感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、小さなお子さんを持つ方や、お子さんが巣立った後の高齢世帯にとって、栄養バランスの取れたお惣菜やお弁当は、日々の食卓を支える心強い味方です。
そこで今回は、福井県大野市内の直売所などで見かける「まごころ食堂」のお惣菜やお弁当がどのような経緯で生まれ、作られているのか取材しました。
*2024年に取材した内容です
事業のスタートと展開について

「まごころ食堂」の立ち上げについて、運営元であるシルバー人材センター事業課長の山田さんにお話を伺いました。
事業は当初、民間の施設を借りてお惣菜やお弁当の製造を行っていました。街中という立地のため駐車場がなく、また人手不足も重なり、一度は事業を断念せざるを得なかったそうです。
その後、「加工品製造のスペースを確保したい」という思いから市に協力を依頼しました。現在は「旧蕨生(わらびょう)小学校」のランチルームを借りて、お弁当や大野の郷土料理などを製造しています。
加工場は平成26年に稼働を開始。当初は「味噌」や「梅干し」といった加工品を中心に製造していました。


しかし、季節限定の加工品だけでは施設の稼働率が低いという課題があり、平成28年にお弁当事業を再開する運びとなったそうです。
現在、お弁当は毎日50〜60食程度製造されています。このほか、大野市内の「ばぁばの工房」でも加工品が作られているのだとか。
地域のニーズに合わせた食の支援

「まごころ食堂」や「ばぁばの工房」のお弁当やお惣菜は、農産物直売所のほか、市内の希望者にも販売されています。

一人暮らしや二人暮らしの高齢者への宅配も行われており、産前産後の方や小さなお子さんを持つ母親にとっても、大野産の農産物で作られたバランスの取れたお弁当やお惣菜は心強い存在です。

さらに、コロナ禍前後で高校の購買を運営する事業者がいなくなったことをきっかけに、現在は高校の購買も担っています。
学生に人気のメニューを尋ねたところ、「鶏からあげ(柚味噌)」や「抹茶ソフトクリーム」(予約制)が特に好評だそうです。
また、市内の小学校からは「給食の食材を作ってほしい」と依頼があり、こちらも対応しています。
地域の子どもたちのために高齢者が頑張る姿をみて、生徒たちからお礼のハガキが届くこともあるそうです。
地域に貢献できる場や、生きがいを感じられる活動の機会が不足していることは、地域が抱える課題の一つです。
そうした中で、子どもたちが「生産から消費、再利用まで」を学ぶことで、地域との関わりを自然に深めることができ、これからの地域を支える力を育むことにもつながります。
「まごころ食堂」のお弁当を食べた感想

メニュー表を見ていたら、ちょうど「鶏からあげ(柚味噌)弁当」が発売されていたため、購入してみました。
鶏からあげは、甘みがある柚味噌の味がしながらも塩辛くなく、ちょうどよい感じです。おかずも「どこか懐かしい」と感じる味わいで、ごはんが進みます。
大野の人たちは人柄もよく、損得抜きで「じゃあやってみようか」と積極的に参加してくれるそうです。このようにしてさまざまな知恵・味・レシピが受け継がれている「まごころ食堂」。街中でお弁当やお惣菜を見かける機会がありましたら、ぜひ一度ご賞味ください。
【店舗情報】
「まごころ食堂」
所在地:福井県大野市蕨生126-32
【ご注文に関するお問い合わせ】
住所:福井県大野市天神町7-15 ワークプラザねんりん
TEL:0779-66-0069
FAX:0779-66-1417
受付時間:8:30~17:15
駐車場:あり
ホームページ(外部リンク)
「ばぁばの工房」
所在地:福井県大野市鍵掛17-17-1
【ご注文に関するお問い合わせ】
TEL:0779-66-0069
FAX:0779-66-1417
受付時間:8:30~17:15
駐車場:あり
※当日の追加・キャンセルは朝9時までにお願いします。販売価格等は取材時の情報です。原価高騰などにより価格が変更される場合があります。
