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夫婦関係を破滅させる考え方

選択理論心理学を提唱したアメリカの精神科医、ウィリアム・グラッサー博士は、「人の悩みの中心的問題はお互いが望んでいるのに、たがいにうまく関われていないことである」と言っています。

では、なぜ、お互いが望んでいるのに関わらず、うまく関われないのでしょうか。

その原因として、グラッサー博士は、「外的コントロール」にあると言っています。

「外的コントロール」は、簡単に言うと、「自分は相手をコントロールすることができる」という考え方のことを言います。

その考え方に基づいて、時に強制や罰などを用いながら、相手の望まない方向にコントロールしようとすることで、人間関係が悪化する訳です。

コントロールというと、相手を責め立てたり、時に暴力を振るったりというのをイメージされる方もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

先日、大学生の長男がはじめてスキー行くということになりました。

妻「あなた、靴下買った?普通の靴下じゃなくて、分厚いハイソックスじゃないとダメなのよ。お母さんユニクロ行くから買ってあげようか?」
子「いいよ、現地にショップがあるらしいから」
妻「(怒)そんな、現地のショップに行ってなかったらどうするの!あんた、スキー初めてだから何も知らないんだから。いいから前もって買っておきなさい!」

僕は、「またやっているなぁ。こういうことをやっているから、子どもから疎ましがられるのだよ」と思いながら聞いてます。

そうですよね。自分の意に反することを強要する人と関係を築きたいとは思わない訳ですから。

ポイントとなるのは、妻に悪気は一切ないということです。

家族や夫婦関係において、相手を罰しようとか、こらしめようとかで、操作的、強制的なアプローチになるわけではありません。相手にとって、「よかれ」と思ってやっていることなのです。

なので、やっている本人は罪悪感なく、繰り返し、繰り返し、相手をコントロールしようとしてしまいます。その度ごとに人間関係は破滅的な方向に進むのです。

『グラッサー博士の選択理論』より抜粋

グラッサー博士は、上のグラフをもとに、このように述べています。

過去数百年の間に、大きな科学技術の進歩があった。この進歩は非常に明白である。私たちは人間関係の進歩についてあまり考えない。私たちは過去よりもお互いに仲良くやっているだろうか。人間関係の進歩について、はるかに良い関係になったということは見てもいなければ聞いたこともない。

『グラッサー博士の選択理論』より

なんだが、このグラフを見ると、悲しい気持ちになりますね。問題は、僕たちは、学校で大事なことでありながら、身近な人間関係を築く方法を学んできていないということなのです。

今後、外的コントロールを使わずに、いかに良好な人間関係、夫婦関係を築いていくか、そのための考え方やコミュニケーションスキルをお伝えしてきます。




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